2010.09.20(月) 福島県・桧枝岐 4:00AM
雨 13℃ 同行者:kapiさん
早朝、目覚ましを止めて探索の準備を行う。窓の外はまだ暗く夜である。本土探索でこの様なシチュエーションは久しぶりなので、ある意味新鮮に感じる。今回は久々に福島県・桧枝岐の探索に出かける。思えば数年前は晩夏といえば福島県という事で、初めて福島県に行ったのが1999年9月になるが、それまでの近場探索と全く異なる1000メートル級の山が連なる大自然に衝撃を受けた事を今でもよく覚えている。結果として「その時の探索を記録しておきたい!」という意識が、このサイトの誕生にも繋がった。ある意味、福島県・桧枝岐への探索は、その後の離島や海外探索にも繋がる原点といえる場所かも知れない。
早朝です
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自宅を出発して数時間。福島県に入ると、曇り空だった上空から雨が落ち始めてしまった。暫くは小雨であった雨足も目的地周辺では土砂降りに変わってしまった。山深い場所なので仕方がないのだが、天気予報では雨は降らない予報だっただけに少々悔やまれる。
土砂降りの福島
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途中“最後のコンビニ”に立ち寄る。この場所は以前と名前が変わっていた。考えてみれば以前遠征した石垣島探索時にも島の「HOT
SPAR」から変わっていた事を思い出す。・・・随分と久しぶりに来たという事だろう。
名前が変わっていた
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更に暫く車を進めると、目的地周辺に到着した。天候は相変わらず悪く、この後標高を上げて行くのだが、どうやらその場所は“雲の中”といった感じである。
雲の中へ向かう
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林道を進みヤナギが確認できる場所を目指す。それにしても雨足は一向に弱まらない...。
天候は回復せず
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標高1000メートル周辺に達するとヤナギも多く確認できる様になるので、ルッキングを開始する。空が暗いせいか?自分の目が悪くなったのか?以前より枝先が見難くなった感がある。
ルッキングを開始する
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こうやってヤナギの枝先を確認していくルッキングは、昨年11月に遠征した石垣島のチャイロマルバネ探索を思い出す。元々はヒメオオのルッキング探索が始まりであり、やはり個人的に福島県・桧枝岐探索は離島遠征とリンクしている。
枝先をチェック
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車を降りて林道を歩く。悪天候にも拘らず他の採集者の数は多い。やはりこの周辺は今でも採集者の数は多く、競争率は高い様である。以前はそれなりに個体数が確認できたのだが、今回は全く雰囲気すら感じられない。年々難しい状況になりつつあるのかも知れない...。
幼木も可能性あり
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久しぶりに某林道にも足を運んでみた。昔は良い場所だった様だが、自分が探索を始めたあたりから採集者が多く、この林道でクワガタを観た事がない。基本的には“へっぽこ”なだけであるが、有名ポイントよりも少しずれた場所で探索を行うのが自分なりの方法だったりする。結局、探索方法は十人十色であり、自分なりのスタイルとして“最終的にはリリースしてしまう”ので、個体数が少なくてもゆっくり探す事のできる場所を選択してしまう。
某林道
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探索を続けているとガスが出始めてしまった。元々標高が高いので気温も低かったのだが、ガスが出る事で更に気温が低下していく。今年の夏は稀にみる暑さであり、この9月もまだまだ残暑が続いているが、この標高では長袖でないと寒さすら感じる。
ガスが出てきた...
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最後のチャンスを望み林道をルッキングしていく。天候の影響も大きいと思うのだが、虫の姿が全く確認できないので厳しいものを感じる。それでも何とか甲虫らしき姿を確認したかと思えば、小さなカミキリであった。
唯一の甲虫確認
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全く回復しない天候に諦めをつけ、山を下りる。・・・すると何故か急激に天候は回復し、晴天となってしまった。再び標高を上げても良かったのだが、何となく自分らしい“へっぽこ”なものを感じ、このまま帰路につく事にした。結果として福島県のヒメオオを確認する事はできなかったが、大自然の中で綺麗な空気を吸いながら林道を歩く事ができたので、充分探索として楽しむ事ができた。もちろん結果が伴えば、なお楽しいのだが“採れない採集”が楽しめる内は、まだまだ探索を続ける余裕が残っていると思う。
帰り際に晴れた福島
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成績:ボ〜ズ
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