1999.09.04(土) 福島県・桧枝岐周辺 1:00PM 曇りのち雨 27℃ 同行者:TEN・O、ルイス君 今年の大きな遠征は、8月の山梨県韮崎にミヤマ&オオクワ狙いで行っただけであり結果も出ていない。時期的にもう終わりだと思っていたのだが、クワガタショップにて購入した成美堂出版の「クワガタムシ・カブトムシ」を見ていた所、9月でも採集可能な場所がある事を知り、草野球仲間を何度か説得してクワガタ採集に付き合ってもらっているTEN・Oとルイス君(以前に比べオオクワなど飼育し始め、今後の有力なパートナー)と福島県の桧枝岐に行ってみる事にした。本ではかなりの頭数を採っている様だが、勿論いきなり採れるとは思っていない。初めての場所であるし、ヒメオオクワガタが1頭でも採れれば成功である考えだ。とにかく初めての地域では1頭採って、その生息ポイントを確認する事が次に繋がると思っており、過去の実績としても自宅から車で30分程度の千葉でノコ・コクワ・カブトを細々と採集してるものなので、経験と言えるほどの実績は無い。だからここ最近、年に1回ペースの遠征は楽しいのだが結果の伴わない採集を繰り返している。それでも採集は楽しい! 話を桧枝岐に戻すが、とりあえず標高1000メートルまで行き、ルッキングしてみる事にした。韮崎でもそうしたのだが、実績及び経験がない者にとって他の採集者が居るというのは、先を越されたではなく“逆にここが生息ポイント”という確認になる。国道沿いを見て回ったが採集者を数名確認出来た。更に年配の採集者はルアーケースの様なものを持っており、クワガタらしい物体を手にしていた。思い切って話しかけてみるのもありかと思ったが、素人には分からないクワガタ界のルール等で邪魔者扱いされても面倒だと思い、話しかけるのを止めて置いた(実際どうなのだろう?)。“とりあえず1頭”と思い3人で手分けして探し始めた。2時間ほど都内では見ないタイプのヤナギを念入りにチェックした。しかし一向に発見出来ず、少し前から降り始めた雨足が激しく近距離の雷も鳴り始めた。ルイス君の「もう危険だから引き上げよう」と言う声に明日もあることだし、今日の所は撤収か?と思っていた次の瞬間!ヤナギに黒い虫の姿が確認出来た。土砂降りの雨など関係なく崖を登った。クワガタであった。慎重に落とさない様にGETしたクワガタこそ生涯初のヒメオオクワガタ♂となった。もう、傘など差さずに飛び上がって喜んでしまった!!これと同時に「ここに居るんだ!」という確認にもなった。今までヤナギが多く生えている斜面ばかり見ていたが、逆にヤナギが少ない斜面はベテラン採集者は見ていないのでは?という勝手な解釈が功を奏した。そして数分後少し離れた場所に居るTEN・Oが大きく手招きをしている。まさかと思ったが、もうびしょびしょ状態で走って行き指先を見ると、ヒメオオクワガタ♂がしっかりヤナギをかじっていた。全く採集経験の無いTEN・Oの大金星である。2人を連れて来て良かった。 結果としては大満足として、時間的にも弱まらない雨足を見ても、限界の様なので宿泊予定のルイス君の親戚の宅へ向かった。挨拶をし、ご馳走とお風呂を頂き非常に気分良くさせて頂いた。そのまま寝ても良かったが、翌日の打ち合わせを行った。全く3人とも実績は無いが、ヒメオオ♂2頭GETでテンションは上がっており、明日はもう少し先の新潟方面まで行ってみようという事になり、本日は消灯となった。 成績:ヒメオオ♂×2 |