2012.06.10(日)
埼玉県・東部 10:00AM 晴れ 24℃

先日の千葉探索にて、高校時代の“思い出のクヌギが伐採されている”という悲劇を目の当たりにし、「幼少時代のあの場所は大丈夫だろうか...?」と心配になり、埼玉の“思い出のクヌギ”へと足を運んでみることにした。この場所は前回2009年に訪れているのだが、その時点でいくつかクヌギ(幼少時のポイント)が姿を消していたので、非常に気掛かりである...。

思い出のクヌギ(2002年撮影)
思い出のクヌギ(2002年撮影)


東京から車を走らせ目的地に到着する。・・・すぐに異変に気付く。

あのクヌギが無くなっている...。2009年に来た時はまだ健在ではあったのだが、目の前に見えるのは大木の根っこだけであった...。

ない...
ない...



全身の力が抜けるほどショックであった...。30年以上前、まだ小学生低学年の頃、重いランドセルを背負いながら、毎日下校途中にこのクヌギに立ち寄りクワガタ採集をしていた。そのほとんどはコクワであり、たまにノコギリを捕まえた日には友達のヒーローだった。今思えばコクワとノコばかりの平凡なものであるが、当時は例えコクワ1頭であっても宝物を見つけたかの様な嬉しさがあった...。

とうとう切られてしまった...
とうとう切られてしまった...



すぐ近くにはヤナギの優良ポイントもあったのだが、現在は道に姿を変えている。結果として自分が幼少時代に毎日通い続けたポイントが30年以上の時の経過と共に全て消滅してしまった...。所有者の判断なので仕方ないのだが、ここに来る理由がなくなってしまった...。

ヤナギは10年以上前に伐採...
ヤナギは10年以上前に伐採...



・・・ショックを隠せないまま通学路であった1本道を進むと、ある外灯に辿り着く。

ここでは毎朝、夜のうちに飛来したカブトムシが下草に佇んでいる“優良ポイント”であった。一応確認してみたが、何も居なかった...。

カブトが来る外灯
カブトが来る外灯



大きな喪失感の中、ふと幼少時代の記憶がよみがえる。「この場所から石を投げても川の向こう岸まで届かなかったなぁ...。」小学生の肩では距離が伸びず、対岸まで遠投が及ばなかったのだが、最後の思い出にと、近くに落ちていた石を拾って対岸に向けて放ってみた。

・・・四十肩で届かなかった。

肩の調子が...
肩の調子が...



もうする事がなくなってしまったので帰宅しようと車を走らせると、田んぼの合間に用水路が見える。一昨日の東北探索でもゲンゴロウを探したのだが、元々この周辺ではハイイロゲンゴロウであればよく確認できていたのでチェックしてみる。

用水路は健在
用水路は健在



網を入れてみるとザリガニや沼エビ、ヤゴの姿も確認できる。小さなフナも多く入る。30年前と同じである。水生昆虫は時期が早いのかほとんど確認できなかったが、周辺には今でもひよせや休耕田が多く存在するので、稲刈りの頃に足を運べば面白いかも知れない。

ザリガニやヤゴ
ザリガニやヤゴ




・・・離島遠征や海外探索に出かける現在であっても、当時の気持ちは今だに引き継いでおり、“へっぽこ”という自称もこの頃の気持ちを大事に使用している。今回の探索では“たった1本のクヌギが無くなった”という結果かも知れないが、それが自分のクワガタ探索のルーツともいえるクヌギだったので、本当に悲しい現実だった。結果的に2002年7月6日の採集記が“あのクヌギ”でクワガタが確認できた最後になってしまったが、今思えばサイト運営(採集記更新)していたからこそ何度か足を運ぶ機会を作れたのであり、幼少時代の思い出を追えたのだからそれは幸せなことだったのかも知れない。時の流れは悲しいが、感謝の思いも学べたのかも知れない。

時計の針は戻らない...
時計の針は戻らない...


成績:ボ〜ズ(時の流れ)

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