2024.08.02(金)へっぽこ遠征inタイ王国(2日目) 海外・タイ王国 5:00AM 曇り 30℃(蒸し暑い) 同行者:うしやんさん(タイ王国在住)、ロンストさん タイ王国遠征、2日目の朝。 iPhoneのアラームで目が覚める。時刻は午前4時...。眠い目を擦りながら準備を始める。予約しておいた病院に向かうためである。昨晩は遅かったにも拘らずうしやんさんが午前5時には宿に迎えに来てくださった。
辺りはまだ暗い中、施設に入る。夜明け前という事もあり市街地は静まり返っている。うしやんさんに感謝の限りである。
・・・2015年以来となる場所であったが、今の自分と上手く付き合っていきながら楽しんで生きていきたい。
終了後、うしやんさん、ロンストさんと合流し昼食となる。うしやんさんに「何食べたい?」と聞かれたので「カーオ・マン・ガイ」と即答し、迷わずこれをオーダーする。鶏を茹でたスープで炊いた米に蒸し鶏が乗っている料理だが、とにかく美味しい。日本でもタイ料理店が増えてきたが「カーオ・マン・ガイ」は必ずメニューにあるオススメ品である。
昼食後は目的地へ向かって「うしやん号」を走らせる。かなりの距離となるが、毎回車を出して運転してくださるうしやんさんには大感謝である。
タイ王国郊外の道路は信号機が少ないので、長距離を走っていてもストレスは少ないと思う。
その代わり信号待ちでは、現地の方が車の隙間を縫って花を売りに来る。この“東南アジアっぽさ”が非常に風情があり良いと思う。最近は花以外の品を売っている方も見掛ける。
目的地まで長時間走る為、途中で燃料補給が必要となる。いつもながらタイ王国ではガスステーションとコンビニが併設されており、運転手のうしやんさんの休憩と共に“変わり種”が無いかセーウェンに入店してみる。
店内を一通り見渡してみたが、いつもと大きな変化はなかった。タイ王国にはグリコの工場があるので相変わらずポッキーやプリッツの種類が豊富である。以前は日本未発売品を探すのが楽しかったが、最近は間食を控えてるので細かく見なかったが、2009年に初めてタイ王国に来た際は、タイ王国のセーウェンで発売されている「FISHO」を見付けた際は大興奮した(FISHOのオマケで付くタイ王国限定ゾフィーが超絶欲しかった)ものである。
飲み物を購入してセーウェンを出るとタイ王国名物“体重計”を発見した。タイ王国の方は細かい小銭をここに入れて体重を量っている。意外に若い女性が利用してたりする。
「うしやん号」に戻るとロンストさんがプリッツ(ラーブ味)を“大人買い”していた。どうやら職場の方に配るらしいが、私の過去の採集記を観ていて購入したかったらしい。こうやってみると、値上げしたのにパッケージ自体は二回りほど小さくなっている。(昔のラーブ味)
再び目的地に向かって車は走り出す。時折見覚えのある標識が目に入る。“ゾウ横断注意”である。過去15年で15回タイ王国を遠征してるが、野生のゾウとはニアミスは多いものの、なかなか遭遇には至っていない。叶うものなら一目拝みたいものである。
車内でいろいろと話をしていると見覚えのある風景が目に入る。目的地までもう少しである。
いつもの感覚で目的地へと向かうのだが、前回まで壮大なジャングルだった場所に異変が起こっていた。詳細には触れないが、とんでもない規模の異変である。うしやんさん曰く「昨年はこうでは無かった。」と言う。・・・進んで行くと、今まで橋が架かっていた途中の川も橋が落ちてしまい、結構な水量ポイントを「うしやん号」で進むことになったのだが、思っていた以上に水量と深さがあり「うしやん号」ごと流されるかと思うほど川の勢いは強かった。
途中の光景にショックを受けたものの何とか目的地へ到着する。今回の「ご神木」はどの様な状況だろうか。本当にワクワクする瞬間である。
海外採集初のロンストさんに先に確認してもらう。・・・すると「樹の隙間にクワガタが居る!」と言って掻き出し始める。私はその間、上部に他の樹液場が無いかチェックを行う。見た所、黒い塊がベタベタ張り付いている感じではなさそうである。
隙間に佇むクワガタの姿を撮らせてもらう。結構大きな個体なのだが、この数年老眼が一気に進んでしまい、ロンストさんが「ここです。ここに居ます!」と指をさしてくれるのだが、どこを示しているのか良く見えない...。悲しいかなクワトロ・バジーナよろしく「これが若さか...。」という意味が染みる年齢になってしまった...。
ロンストさんが個体を引っ張り出してくれたので確認してみると、ウエスターマンヒラタ♂であった。タイ王国で見掛けるクワガタとしてはポピュラーな種だが、日本本土のヒラタとは比べ物にならない程、全体的に体型は太く大型になる。
「ご神木」以外の樹も確認してみたが、特に追加個体は確認できなかったので宿泊地に向かう。
いつもの宿に到着。腹ペコだったので、ここの一番のお気に入りの「パッタイ」をお願いする。このサイトでも何度も紹介しているタイ料理の定番中の定番である。タイ料理で迷ったら「パッタイ」で良いと思う。今回も最高に美味かった!
・・・夕食後は部屋で少し休憩して、ライトトラップの準備を行う。
今回も灯火総研のHIDハンディライトを使用してのライトトラップとなる。時期的にオオカブト系は終わってるので、ギラファノコギリクワガタやゲストロイテナガコガネの飛来がある事を願い照射開始する。
いつもライトトラップを行う宿の敷地内になるのだが、ここには人工的な池があり多くのカエルが鳴いている。水面に懐中電灯を照らすと多くのマツモムシ以外に見た事のない“葉っぱの切れ端をまとった毛虫”の様な生き物が水面を漂っている。何者だろうか?
照射後しばらく待つが大型のスズメガばかりの飛来で、甲虫の飛来が全くない...。まだ開始したばかりだと思い、流れを見守っていきたい。
・・・1時間ほど経過したのだが、やはり飛来するのは蛾ばかりで甲虫の姿は小型のコガネですら確認できない。照射している山の雰囲気が変わってしまったのだろうか?
月齢はかなり良いはずだが一向に甲虫が飛来してくれない。・・・そんな中、突如「バチッ!」と大型甲虫らしき落下音が聞こえたので慌てて確認してみると、サイカブト♀であった...。せめてアトラスオオカブト辺りであればロンストさんにも喜んでもらえたと思うが、自然相手にそう簡単にはいかない。
・・・結局3時間ほどライト照射を試みたが、サイカブト以外の甲虫の飛来は無かった。また明日も行えると思い、本日のライトトラップを撤収する。
今までの流れだと、部屋に戻る前に宿の外灯に集まってる昆虫チェックをするのだが、なんと宿の外灯までLED化していた。ライトトラップが不発でも宿の外灯に時期が良いとコーカサスオオカブトやテナガコガネが飛来していたので、これまた時の流れを感じざるを得なかった...。
・・・部屋に戻る。自身の体調の変化をすでに感じているのだが、何とかタイ王国遠征中は持って欲しいと横になる。zzz 成績:ヒラタ♂×1 サイカブト×1 (確認後、全てリリース) |
|