2016年3月15日、環境省より、オキナワマルバネクワガタは、採集禁止となりました。詳細は、環境省サイトにてご確認下さい。下記、採集記は規制以前のものです。 |
2015.10.18(日)へっぽこ遠征in沖縄諸島(2日目) 沖縄県県・本島 11:30AM 晴れ 29℃ 沖縄本島2日目の朝。窓の外の景色を見ると、沖縄の海が素晴らしく蒼い。昨晩、オキナワマルバネを確認できたことで、すでに今回の遠征は自分なりに成功だと思っている。
昼前までゆっくりと過ごし、地元の「沖縄そば」を食べに行く。ここは地元の有名店らしく、店内は満席で外に人が並んでいた。昨年、石垣島でガッカリした事があったが、今回の店はかなり美味しかった。
昼食後、店を出るとセミがこちらに向かって飛んできたので素手でキャッチした。沖縄本島では10月中旬でも周辺ではオオシマゼミやクロイワツクツクが盛んに鳴いている。
まだ時間帯は昼過ぎであり、夜まで時間がある。・・・今回の探索は昨日で満足した感もあったので、自分なりに気になっている場所に足を運んでみる事にした。
見晴らしの良い場所から海を眺めてみると、素晴らしく蒼く美しい景色が広がっている。この景色が基地へと変わってしまうのだろうか?あまりにも美しい海だったので、暫し時の流れを忘れるほどであった。
・・・夕方まで沖縄のゆったりとした時間を過ごす。
日が傾き始めたので北部に向かってハンドルを握る。途中“カニ注意”の標識を目にする。・・・たしか沖縄本島は、道路の下にカニの通れる通路があって、山から海へと産卵のために下りてきたカニを車がを轢かない様に考えて作られているという話を何度か聞いた覚えがある。
本日の夕食は途中で購入した、ポーク玉子のおにぎりである。もはや南西諸島での私の主食といっても過言では無いだろう。それほど沖縄らしいスパムミートと玉子焼きの入ったおにぎりが大好物である。昔はこれを2つと金ちゃんヌードルを一緒に食べていたが、最近は食が細くなり、このおにぎり1個でも充分腹を満たしてくれる。
・・・腹も満たし、準備万端整った。夜の帳も完全に下りたので、目的とする林道に向かう。
昨晩にオキナワマルバネ♀を確認できているので、すでに気負いが無い。流れの中で1〜2時間ほど車を流せれば、それで良いという感覚である。
既に何台か採集者らしき車とすれ違った状況から見ると、昨晩と同じ様に採集者は多そうな印象を受ける。
過去に何度も通った林道であり、少ないながらも実績もあった場所を重点的に確認していく。狭い林道であるが、定期的に他の車とすれ違う。時間の経過と共に採集者の数も増えている様子である。
・・・2時間ほど車を流したが、オキナワマルバネには出会えなかった。 体力的にはまだ余裕があったのだが、昨晩オキナワマルバネを確認できたことで充分気持ちは満たされているので、これで林道をあとにする事にした。
私はこの15年間、日本全国を旅する事が出来た。今でこそ採集規制の掛かってしまった離島は多くなってしまったが、当時は規制が掛かってなかった事もあり、多くの離島を旅する事が出来た。本でしか見たことなかったアマミミヤマやミクラミヤマ、日本のクワガタとは思えない迫力のマルバネクワガタも奄美大島、沖縄本島、石垣島、与那国島で自分の目で確認する事が出来た。特にヨナグニマルバネ探索は若かったからこそ、自分の体力を信じて夜のジャングルにて数時間探索できた経験は、自分自身の可能性という大きな自信に繋がったと思う。 私の探索スタイルは“キャッチ&リリース”なので、採集規制の掛かってしまった離島でも、見つけたクワガタの写真だけ撮るのなら問題は無いだろう。以前に一度、神津島に事前に許可申請を行って探索をしたことがあったが、採集規制の掛かってしまった場所には、なかなか行く気になれない...。来シーズン以降の予定は全くの白紙である。
現状、大きな病と闘っている状況から見て、もしかすると“へっぽこ”の離島遠征は今回が最後になるかも知れない...。 その様な意味でも「今の自分自身と向き合う。」と言う、とても良い遠征ができたと思う。 ・・・ありがとう、南西諸島。 成績:ボ〜ズ |
嗚呼、2016年の樹液シーズンが待ち遠しい・・・。 |