2014.10.03(金)へっぽこ遠征inタイ王国(2日目) 海外・タイ王国 6:00AM 晴れのち大雨 36℃ 同行者:うしやんさん(タイ王国在住)、kapiさん タイ王国遠征、2日目の朝。 目が覚め窓の外を確認すると、タイ王国は夜明けを迎えた様である。昨晩激しく降っていた雷雨も遠のいた様である。時計を見ると5時を示している。もの凄く早起きに感じるが、タイ王国と日本の時差は2時間であり、時差を考えると日本時間なら7時という事で、いつもと同じ時間に起きた事になる。体内時計とは良く出来たものだと感じる。
うしやんさん、kapiさんと合流後、すぐに探索する目的地に向かいたいところだが、午前中は個人的な事情で、暫しのお時間を戴く。
個人的な用事を済ませた頃には12時を回っていたので、そのまま昼食タイムとする。オーダーは「カーオ・マン・ガイ」である。タイ王国を訪れた際には確実に食べるメニューである。特にこの店は今まで食べてきたカーオ・マン・ガイの中でも一番美味しかった店であり、久々に訪れることができて良かった。鶏のプリプリ感が他店と大きく異なる。朝食を食べてなかったので余計に美味く感じる。
昼食後、腹も満たしここからは目的地に向かうのみである。今回も「うしやん号」に長距離を走ってもらう。いつもの事ながら私の遠征予定に合わせてタイ王国で待っていてくれるうしやんさんには大感謝である。
道中ガスステーションに寄る。長距離移動するのでガソリン補給と飲み物を購入する。タイ王国では幹線道路沿いあるガスステーションには大体コンビニが併設されている。セーウェン(セブンイレブン)が多いのだが、今回立ち寄った「Jiffy」も数多く見掛ける。
Jiffyの店内は日本のコンビニと殆ど変わらないので、安心して入店する事が出来る。タイ王国には日本の食品会社などの工場も多いので、お菓子や飲み物をチェックするのが楽しい。タイ王国ならではのプリッツやファンタなど日本未発売ものも多い。
しばらく道を進むと雲行きが怪しきなってきた。昨晩もそうであったがタイ王国は雨季の末期の様で、午後になると必ず土砂降りになるらしい。・・・雲を見た限りでは、この先どうみても土砂降りが待っているとしか思えない。
その後数分で、やはり土砂降りになってしまった...。最近では日本でもゲリラ豪雨に慣れてきたせいか、それほど驚かなかったが、それでも雨季のタイ王国では激しい雷雨が毎日続くのであるのだから、日本と気候の違いを感じる。
シラチャの街を出発して数時間、見覚えのある道まで来ることができた。真っ直ぐの下り坂と上り坂のあるこの場所は、初めてタイ王国に来た時から「道」という印象のある光景であり、ここまで来ると“まもなくご神木”という感じである。
「ご神木」のある林道の入り口は“いつもの看板”がある。毎回定点カメラの様にココを写しているのだが、この場所も不思議と毎回写真を撮りたくなる場所なのである。個人的には「もう遠征はできないかも知れない...」と感じていたので、こうやってkapiさんとタイ王国を訪れ、うしやんさんと共に海外で探索できる喜びは本当に大きい。
「ご神木」に到着。逸る気持ちを抑えながら車を降りて樹をチェックしてみる。kapiさんも初めての「ご神木」なので興味津々の様子である。
!!! 「ご神木」を見た瞬間、一同驚く!黒く大きなクワガタがあちこちに張り付いているのである!
「ご神木」の表側はもちろん、裏側にも大きなクワガタが確認できる!
興奮を抑えながらまずは表側からチェックしていくと、数組の大歯型ギラファノコ♂♀のペアが確認できる。過去にも何度かこの場所でギラファを確認しているが、今回は個体数が多い。大型のギラファがペアで数組存在するというのは、一生の内そうお目に掛かれるモノではない。こんなチャンスはないとばかりに何枚もデジカメのシャッターを切るのだが、興奮しているせいかその殆どがピンボケしてしまう...。
メイトガードするギラファ♂が誇らしく見える。これだけ大きな個体がガードしているのだから♀も安心だろう。このギラファのペアは地上2メートルの辺りの樹液場にいるのだが、さらに上の方には別の樹液場があり、数組のギラファ♂♀ペアが確認できる。
ギラファだけでも大興奮なのだが、この「ご神木」の裏側を改めてチェックすると、数頭のオニツヤ♂が樹液を吸っている。日本の南西諸島のマルバネに良く似たクワガタであるが、マルバネ並みの重量級があちこちの樹液に張り付いているのだからギラファとはまた違った存在感を出している。樹の根元のオニツヤの写真を撮っていると、頭上でバチバチと大きな音が聞こえるので確認してみると、樹液場を巡ってオニツヤ♂同士が熱いバトルを繰り広げている。こんなリアルな戦いを目の当たりに出来るとは、、、タイ王国に来ることができて本当に良かった。
「ご神木」の凄いのは大きなギラファ、オニツヤが所狭しと存在しているのに、樹皮めくれや洞には大きなウエスターマンヒラタ♂も存在しているのである。今回はヒラタも個体数が多い様で、大小の洞にはそれぞれの大きさのウエスターマンヒラタ♂♀が確認できる。
・・・今回はそれぞれ個体数が多い様なので、どの程度この「ご神木」に個体が集まるか確認してみたいと思い、本日確認した個体は一時的に確保しておく事にした。明日以降も別の個体が「ご神木」に集まる様子を期待してみたい。因みに本日確保した個体は最終日にリリース予定である。 ・・・「ご神木」を充分堪能できたので、昼の探索を終了とする。一度宿に戻り、夕食後にライトトラップを行おうと思う。
宿のレストランにてうしやんさん、kapiさんと共に夕食タイムとする。まずはビールで乾杯。実は半年ほど酒を断っていたのだが、久しぶりのタイ王国&kapiさんの初タイ王国に3人で祝杯を挙げる。人生色々ある中で私にとってタイ王国は本当の大きな存在であり、今回はこのタイ王国に来れただけで大満足であり、半年振りにどうしてもお酒で乾杯したい気持ちであった。タイ王国ならではの“氷入りビール”が美味い!
ビールのつまみにと「ムー・デーッディァオ」が運ばれてくる。豚の一夜干しを揚げたものであるが、これが旨い。コリコリとした食感が酒のつまみに最高である。日本でもウケると思う。
メインディッシュは「パッタイ」。日本の焼きそばに近い食べ物で、麺はクァイティアオと呼ばれるビーフン風の細麺で、ふりかけられた砕いたピーナッツの食感が最高に美味しい料理である。毎度ながらタイ王国に来たら確実に食べなければいけない料理の1つである。今回も感動するほど美味かった!
・・・と、ここで食堂の従業員がチャカチャン(タイ語でセミ)を持ってきた。世界最大のセミであるテイオウゼミであった。どうやら宿の明かりに飛来した模様であるが、見つけた瞬間に食事中のテーブルに持ってくる所が、この宿で“うしやん=虫”というイメージが確立されているところを改めて確認する事が出来た(笑)
夕食後はHIDハンディライトを使用してのライトトラップを行う。今回の遠征中は月齢が悪いことは事前に承知していたのだが、せっかくなので照射を試みる。
・・・しかし、やはりというか月齢の悪さには勝てない。ほとんど甲虫らしい飛来もなく時間が過ぎていく。うしやんさんが奏でるウクレレを聴いているうちに、酒と疲れと相まってまぶたが重くなってしまった...。
・・・結局ライトトラップにクワガタの飛来はなかった。それでも今回の遠征は「ご神木」の樹液が好調なので、気持ちは満たされている。ライトトラップを撤収し宿に戻ると、今回もトッケイが獲物を狙って待ち構えていた。30センチ近い大きなヤモリであるがどこか愛嬌があって親しみやすい。・・・部屋に戻り早めの就寝とする。
・・・遠征2日目は、大いにタイ王国を満喫する事ができた。 ・・・明日の「ご神木」も楽しみだ zzz 成績:ギラファノコ♂×2 ♀×4 オニツヤ♂×6 ♀×4 ヒラタ♂×6 ♀×2 (魔琴:持ち帰りなし) |
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