2012.10.12(金)へっぽこ遠征inタイ王国(2日目) 海外・タイ王国 6:30AM
晴れ 30℃ 同行者:うしやんさん(タイ王国在住)
タイ王国遠征、2日目の朝。
早朝、目覚ましに起こされる。本日はタイ王国・北部へ、車で6時間ほどの長距離移動を予定している。朝一番でうしやんさんと合流予定なので、すぐに身支度を整える。窓の外を眺めてみると、大都市らしく多くの高層ビルが立ち並んでいる。見た感じバンコク都の景気は良さそうに窺える。
バンコク都の朝
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ホテルの朝食へとレストランに向かう。ビュッフェスタイルで多くの料理が並んでいる。資料を見ると、このホテルランクは“☆☆☆☆4つ星”らしく、確かにクオリティが高い。洋食などもチョイスできたのだが、やはりタイ王国の朝食らしく「豚粥」を食べる事にした。やはり美味しい。
朝食は豚粥
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有難い事にホテルのロビーまで、うしやんさんは迎えに来てくださった。食後すぐにチェックアウトし、うしやんさんの車に向かう。今回のタイ王国遠征も今までと同様うしやんさんあっての遠征になるので、合流したこの瞬間から本当のタイ王国遠征が始まった気がする。
うしやんさん合流
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タイ王国・北部へと向けて出発する。・・・しかしホテルを出た途端、車は動かなくなる。いきなり大渋滞なのである。昨晩からバンコク都内は大渋滞している事は分かっていたのだが、朝は出勤ラッシュなども重なってより混雑している。そういう点でも大通りの高架上を走る「BTS」の存在は大きいと思う。
大混雑のバンコク都内(高架上はBTS)
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しばらく走ると最初のガススタンドに到着する。トイレや買い物を済ませるのだが、タイ王国では道路沿いのガススタンドにはセーウェン(セブンイレブン)などのコンビニがほぼ確実に併設されているのだが、セーウェンの次に「Jiffy」を多く目にする。
これも多いコンビニ「Jiffy」
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店内に入ろうと入り口に進むと、店から出てきた女性が体重計に乗り始めた...。何故かタイ王国のコンビニには体重計が完備されており、毎回不思議に感じている。しかしこの状況を見た限りでは、店内でお釣としてもらった小銭をそのまま使用している様子にも窺える。タイ王国独特なものだと感じる...。
体重計に乗ってる!
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店内はタイ王国に多く存在するコンビニだけあって、セーウェンと殆どから変わらない豊富な品揃えだと感じる。タイ王国にはグリコの工場があるので、やはりお菓子はグリコ製品が多い。日本で未発売のプリッツやポッキーが数多く並んでいる。
グリコ製品多し
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買い物を済ませ店の外に出ると、カマキリが佇んでいた。見た目は日本のカマキリと似ているのだが、よく見ると触角や脚の先のオレンジ色が際立っており、日本のカマキリと少々異なる事が窺える。とにかくタイ王国で虫に出会える事は、良い事だと思う。
タイ王国・カマキリ
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再び車はタイ王国・北部へと向かって走り続ける。毎回感じているのは、郊外では信号機も必要最低限な数しか存在しない様で、偶に存在する信号機では、ほぼ確実に地元の花売りの姿を見掛ける。信号待ちで花を購入している人は殆ど見たこと無いのだが、これだけ花売りの方が存在するのだから、それなりに成り立っているのだろう。
信号待ち=花売り
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とにかく長距離をひたすら走り続ける。タイ王国は直線的な道路が多く、大混雑のバンコク都を出てしまえば比較的スムーズに進む事が出来る。それでも長距離なのでうしやんさんには相当負担が掛かっているはずである...。改めて運転するうしやんさんに大感謝である。
長距離移動中...
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半日掛けての移動になるので昼時を向かえ、休憩も兼ねて前回と同じ食事処に入る。今回も「カーオ・カー・ムー」をオーダーする。タイ王国遠征時には必ず食べる大好物。トロトロに煮込んだ豚足飯であるが、最高に美味しい。これで30バーツ。日本円にして約90円という安さもタイ王国の魅力のひとつである。
カーオ・カー・ムー(豚足めし)
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午前中のバンコク都を出発して約6時間。ようやく目的とする町の面影が見え始めた。太陽もすでに傾き始めている。それほど長距離を移動したことになる...。
ピーターコーン
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ダンサーイに辿り着く。とりあえず3日ほど滞在するので、買い物や食事の出来る店を把握しておく。
ダンサーイに到着
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やはりセーウェン(セブンイレブン)は存在する。タイ王国の凄い所は、どんな田舎でも必ずセーウェンがあるので、これさえ確認できれば、ひと安心である。日本でもタイ王国でもコンビニの存在は大きい。
必ずあるセーウェン
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買い物を済ませ、本日のライトトラップポイントへと移動する。車を停め周辺の方々へ挨拶して回る。・・・すると樹液の出ている樹に尾の長いハチが数頭飛び回っているのが確認できる。気になるので近付いてみると、どうやら樹の洞に長い尾(針?)を差し込んでいる様子が窺えるので、もしかすると卵を産み付けているのかも知れない。正直な所、何のための行動なのかイマイチ解らない...。
寄生バチ?
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時折、足元を小さなトンボが飛び立つのが気になるので、写真を撮って確認してみる。見た目や大きさから見て日本の南西諸島でも見掛けるヒメトンボに良く似ている。雰囲気としてはシオカラトンボを極小にした様なトンボでかわいい。
ヒメトンボ?
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ヒメトンボらしきトンボをチェックしていると、うしやんさんが何か叫んでいるので近付いてみると、うしやんさんは「クワガタが飛んで来た!」と言う。到着早々いきなりの展開で驚いたのだが、とにかくその個体を確認してみると、なんとマルバネ♂であった。見た感じ、全身が真っ黒である以外、大きさや雰囲気は石垣島などで確認できるチャイロマルバネとそっくりである。触ってみた感じも全身を硬直させる仕草もチャマルに似ている。私は海外のマルバネに詳しくないのだが、ブレビスマルバネ♂という名のマルバネらしい...。それにしてもタイ王国でマルバネも確認してみたいクワガタのひとつだったので非常に幸先の良いスタートが切れたと、うしやんさんと握手をする。
タイ王国・ブレビスマルバネ♂
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ブレビスマルバネがチャイロマルバネに近い存在であれば、「周辺のマツの樹などに飛翔や着地しているはずだ。」と勝手に思い込み、周辺をチェックして回ったが追加個体は得られなかった...。また明日以降もチャンスがあるはずなので、明日の昼間もチャイロマルバネ並に意識して行こうと思う。
タイ王国のサンセット
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HIDハンディライトを設置後、夜の帳が下りるのを待ち照射を開始する。ただ今回は、過去の遠征で日本より持ち込んだ2組のHIDセットが故障しており、残念ながら使用できない状態であった。・・・とりあえずうしやんさんと灯火総研さんの間でやり取りのあった3台目のHIDライト(バッテリーレス)に、辛うじて生き残っていた外付けバッテリー1台を接続しての1時間30分の点灯となる...。とりあえずそれで今晩の様子を見る事になったのだが、海外という場所柄、今後のメンテナンスとして、タイ王国で現地調達したパーツなどでカスタマイズしていく方法も必要なのかも知れない...。
照射!!
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点灯後、少しすると甲虫の羽音が聞こえるので音の主を確認してみると、コガネ系であった。特徴的な触覚であるが、とりあえずクワガタの飛来を期待して待つ。
第一甲虫
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次に飛来したのはタイ王国どこでも見掛けるブイブイ系。日本のブイブイと比べると、ひと回り以上大きい。結構羽音が大きいのでクワガタと間違えやすい...。
第二甲虫
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それにしても今回はセミの飛来が多過ぎる...。前回の6月はテイオウゼミの飛来もあり、今回も期待してみたのだが、どうやらテイオウゼミの時期は終わった様で、タイ王国どこでも確認できる腹のエメラルドグリーンなセミばかりであり、点灯開始から30分ほどで20頭以上飛来した。あまりにも鬱陶しいので、とりあえずケースに確保してみたのだが、あっという間にセミだらけになってしまった...。
多過ぎるセミ
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タイ王国のライトトラップでは毎回見掛けるカマキリが、今晩も飛来した。胸部がひし形になっており、その特徴的な形状にインパクトを受ける。大きさは日本のオオカマキリと同じくらいだと思う。タイ王国ではこのカマキリの他、カゲロウの様な柔らかいカマキリやハート型の頭部が特徴的なカマキリをよく見掛ける。
特徴的なカマキリ
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何やら黒い物体が飛来したのでうしやんさんが拾い上げてみると、コカブトであった。見た感じ胸部の凹みが少なく、沖縄などで見掛けるオキナワコカブトに近い印象を受ける。それほど嬉しい感情は無いのだが、とりあえずは今回の遠征、タイ王国最初のカブトムシとなった...。
タイ王国・コカブト
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外付けバッテリー1つの容量でバッテリーレスHIDハンディライトを使用し、ライトの出力を50W→30Wにて照射し続けたものの、2時間弱でバッテリーは終了してしまった。やはり50Wの3時間に慣れてしまうと少々物足りなさを感じてしまう...。タイ王国でのHIDライトの本体&外付けバッテリーの管理及びメンテナンスは、今後の課題となっていくだろう。とりあえず帰国後、灯火総研さんに相談してみようと思う。
ライトトラップ撤収後、夕食を食べる為に市街地へと向かう。・・・すると途中、大型甲虫が道路に確認できたので車を降りてみると、鳥か動物に襲われたメンガタカブト♂が転がっていた。すでに亡骸かとチェックしてみると、なんと個体はまだ生きている。まだ力強さが残っている事から、直前まで元気な個体だった様に窺える。やはり何かに襲われたのだろう...。個体を道路脇に移動し車に戻る。
襲われたメンガタカブト♂
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今晩の夕食はタイ王国お馴染みの屋台である。屋台はタイ王国の文化そのものであり、様々な料理が楽しめるので本当に楽しい。店によって調理や味の良し悪しはあるのだが、まずは色々とチャレンジする事が良いと思う。どこも1皿30〜40バーツ(日本円で100円前後)程度なので、いろんな場所で試している内に好みが見えてくると思う。
夕食は屋台
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今晩は久しぶりの「パッタイ」をチョイスしてみる。色々あって迷う時は、まずはパッタイを選んでおいて間違いないと思う。タイ王国を代表する料理であり、“タイ風焼きそば”である。日本の焼きそばが好きな方は美味しく食べられると思う。私も大好きな一品である。ここのも美味しかった。
パッタイ
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夕食後、近くのセーウェンに立ち寄る。宿に戻ってからの飲み物や軽食を買い込む。以前にも説明したと思うが、タイ王国の安価な宿では日本の様に“歯みがきセットは、まず置いてない”。なのでタイ王国遠征は日本から持参するか、セーウェンで購入する事になる。因みにセーウェンでも日本の様に円柱のビニールのケースに入った歯ブラシ&歯磨き粉セットが数多く売られている。それ以外のバスタオルや顔拭きタオル、石鹸などのバスアメニティは大体部屋に常備されている。
セーウェン(24時間営業)
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部屋に戻り、シャワーを浴び汗を流す。今回の遠征は過去の遠征とは異なり、私とうしやんさん以外に“第3者的・日本人”の存在も居るもだが、それが今回の遠征の特徴でもあり、うしやんさんと上手くコミュニケーションをとっていければと思う。探索の面では思い掛けないブレビスマルバネという、タイ王国で初めて目にする事の出来たマルバネ確認も嬉しかった。ライトトラップも今回は少々条件が整わない事もあったが、甲虫自体の飛来はあるので明日の晩も期待してみたい。可能であればゴホンヅノカブトの姿も確認してみたい...。
・・・明日も楽しみだ zzz
成績:ブレビスマルバネ♂×1 メンガタカブト♂×1 コカブト×1 (魔琴:持ち帰りなし)
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