2009.10.03(土) 北関東 11:00AM 晴れ 26℃ 10月に入り、すっかり関東のクワガタも姿を消してしまった。例年であれば南西諸島遠征の流れのある中、知人の助言もあり、本土の気になっている場所へ行ってみる事にした。そこは自分にとって“夢虫”である水生昆虫のタガメが生息しているとの事なので、地図を広げ大雑把な目星を付けて探索に出掛けてみる事にした。
・・・移動すること数時間。目的地周辺に到着すると。そこは稲刈り間近の田園風景が広がっていた。
8月の山口県にて確認できたタガメの生息環境から見て、似たような環境を探してみる。この周辺にタガメが生息しているか全く判らないながらも、非常に雰囲気は良いと思われる。
とりあえず流れの緩やかな場所に網を入れてみる。すると小さなゲンゴロウが確認できた。まずは何でも良いので水生昆虫の姿を探していく。
何度も網を入れていくと、コオイムシの姿も確認できた。コオイムシは普段なかなか確認しにくい水生昆虫だと感じているので、これは嬉しい。
水辺に何やらうごめくものあるので目をやると、蛙であった。因みにトノサマガエルとトウキョウダルマガエルの違いが生息地以外イマイチ判らない。とりあえずこれもタガメのキーワードだと歩を進める。
網を入れて行くとドジョウも多く確認できる。タガメの餌となる生物が多く確認できるので、可能性は高いと感じて探索を進める。
更に進めていくと、網にタイコウチが入った。8月の山口県探索でもタガメ生息地には、タイコウチやコオイムシが多く生息していたので、雰囲気は良く最高に楽しい。
・・・しばらく探索を続けていく。 なかなかタガメの姿が確認できないので、やはり簡単には確認できないものだと少々テンションキープが難しくなってきたのだが、それでも適当に網を入れていく。すると水中から上げてみた網の中で急に暴れる物体が現れた。驚いて網に中を確認してみると、大きなタガメが入っていた。水揚げされたタガメは目一杯、網の中で暴れており非常に存在感が漂う。この場所でタガメを確認することが出来て本当に嬉しい。
・・・1頭のタガメが確認できるのであれば、他にも個体は確認できるはずだと、一気にテンションも上がる。1頭目が確認できたすぐ後に、続けて2頭目のタガメが確認できた。集まりやすい条件があるのだろうか?
1頭目、2頭目の捕獲状況を踏まえ、少し雰囲気が掴めたのでその条件を絞り網を入れていくと、3頭目のタガメが確認できた。タガメは網に入った瞬間から大暴れするので、網に入ればすぐに存在を確認する事ができる。
タガメを手にとって確認してみると、カマキリの様に威嚇してくる。非常に好戦的で王者の風格が漂う。
3頭のタガメを確認する事ができたので、気持ち的にも余裕が出来、他の場所での確認を求め場所を移動してみる。
・・・すると非常に判りやすいキーワードを発見することが出来た。今までの経験上、これは確率が高そうに感じる。
網を入れてみるとすぐにクロゲンゴロウが確認できた。今回はタガメ探索であるが、機会があればナミゲンゴロウの姿も確認してみたい。
この周辺ではミズカマキリも網に入った。考えてみればミズカマキリも久しぶりの確認である。一昔前までは東京都内の池でも確認できた事があったが、最近ではミズカマキリですら見掛けなくなっていた。
水の中をガサゴソやってみると、同時にタガメ・タイコウチ・ミズカマキリ・コオイムシがネットインしてくれた。凄いショットだと喜ぶ。
水辺を探索していると、なにやら大きな物体がうごめくので確認してみるとヤマガカシらしきヘビが佇んでいた。思わず網で捕獲してしまった。
・・・気が付くと太陽は沈みかけている。時間の経過をすっかり忘れていた。今回は何気なく思い立って探索してみたが、ここまでタガメが確認できると思わなかったので素直に嬉しい。私個人的にはタガメは、子供の頃に図鑑で見た“水の王者”なので、その王者をフィールド上で確認することが出来て本当に良かった。
・・・この場所は距離としても遠征といえる場所なので、周辺の宿を取り、明日も再び探索してみる事にした。 成績:ボ〜ズ (タガメ×4) (確認後、全てリリース) |