2009.09.22(火)
茨城県・某所A 10:00AM 曇り 25℃

昨日のKazuさんとの探索にて、日々の地道な活動こそ成果に繋がる一番の近道として、探索の真髄を見た気がした。シルバーウィーク終盤の今日は、最近自分なりに目標を持って活動している場所へ今シーズン最後のチャレンジとして出掛けてみる事にした。時期としては朝夕と随分涼しくなってきた頃合であるが、カブトムシやノコの減った今だから可能な事もあると信じたい。

お彼岸です
お彼岸です




目的地に到着する。田んぼを見るとすっかり稲刈りも終わっており、いつしかナツアカネも随分と赤くなり、季節は完全に秋である。

・・・最後の挑戦
・・・最後の挑戦



あぜ道にコカマキリが潜んでいた。子供の頃からコカマキリを観ると何故か暗い印象を受ける。枯葉の様なイメージと連動してるのかも知れない。考えてみれば子供の頃はこの時期にクワガタ探索する感覚はなかった...。

コカマキリ
コカマキリ



今回は前回以上に深い場所に足を運んでみる事にした。すると今まで気付かなかった場所に雰囲気の良いクヌギ林を見つける事が出来た。意外と太いクヌギが生えており洞のある樹も存在している。

新規のクヌギ林
新規のクヌギ林



いくつかある洞のうち、コクワ♂が潜んでいる洞もあった。全体的には殆どのクヌギが樹液を出していた様であったが、現在は止まっている。

洞にコクワ♂
洞にコクワ♂



この場所に大物が居るかは判らないが、全体的に日当たりも良く樹液も出てそうなので、来シーズンに改めて足を運ぶ必要があると思う。

来年に期待
来年に期待



少し場所を移動し別のクヌギ林を確認できたので探索してみると、樹の根元に大量のカブトムシの亡骸が確認できた。数週間前まで相当な数が居たのだろう。なんだかシーズンの終盤を目の当たりにしている様で寂しさを感じる。

宴の後
宴の後



今回新規で発見した雑木林には、非常に雰囲気のある樹皮めくれも確認できるので、来シーズンはじっくり探索してみたい。

雰囲気のある場所
雰囲気のある場所


場所を移動してみる。すると樹液の出は悪くなっているものの、数頭のコクワに混じってノコ♀も確認できた。そろそろノコとしては厳しい時期に感じるが、こうやって逞しく活動している個体を確認できるだけでも楽しい。

まだノコ♀が居た
まだノコ♀が居た



そのノコ♀以外は全てコクワであり、他の種が居なくなった今の時期こそ“コクワ天下”という感じで、活発に活動している。

コクワペア
コクワペア



夏場に比べ出の悪くなった樹液箇所には、かなりの確率で小さなコクワペアが確認できた。

閉店間際の酒場
閉店間際の酒場



・・・今回は体力の続く限り、広範囲にて活動してみたが、時計を見ると日付をまたいでいるので探索を終了する事にした。帰りはシルバーウィークという事もあって昨日同様に大渋滞であった。ここまで来るとETC高速1000円なども個人的には考え物だと感じる。あまりにも大渋滞に時間を取られすぎる。昨日の様な“出発は車→途中の大渋滞で電車に乗り換え”の様なダークゾーン的な行動が起こってしまうので、遠出する場合は更に前倒しで出発するか、もしくは予め電車とレンタカーでの行動なども検討しなくてはならないのかも知れない。

シルバーウィークは終わった...
シルバーウィークは終わった...




本日はミンミンゼミ、アブラゼミ、ヒグラシ、ツクツクホウシと4種のセミの声が聞こえる中、今年最後のチャレンジと題して探索を行ったが、結局成果は出なかった。今更ながらであるが、その成果とはオオクワの事である。今年はHIDライトを購入した事で私もライトトラップを行える環境が整ったが、それでもオオクワの樹液採集はライトとは別物として、自分なりの夢というかロマンとして樹液採集の達成に拘ってみたいと思っている。その夢は今シーズンも叶わなかったが、おそらくそれが実現した時、もの凄く感動するのだろうと思っている。数年前の与那国島でのヨナグニマルバネ採集&リリースの時も人生観が変わるほどの充実感と感動を覚えた。このアラフォーになるまでオオクワ樹液採集を実現できてない“へっぽこ”であるが、来年こそはその実現に向って頑張ってみたい。


成績:ノコ♀×1 コクワ♂×13 ♀×3
(確認後、全てリリース)

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