ご注意!

2013年10月1日、希少野生動植物の指定により、アマミマルバネクワガタアマミシカクワガタアマミミヤマクワガタ採集禁止となりました。詳細は、奄美市サイトにてご確認下さい。下記、採集記は規制以前のものです。


2009.09.11(金)へっぽこ遠征in奄美群島(1日目)
鹿児島県・奄美大島 6:00AM 晴れ 31℃ (蒸し暑い) 同行者:kapiさん

今回で7回目の遠征となる奄美大島。昨年はアマミミヤマ♀やアマミマルバネの確認という奇跡が起こり“へっぽこ”らしくない探索内容となった。今年も昨年とほぼ同時期にkapiさんと遠征することが決まり、非常に心強い。昨年は出来過ぎだったという事で、今回はいつもながら“無理せず楽しむ事を前提”に奄美大島へ向う事にした。

7度目の奄美大島遠征
7度目の奄美大島遠征



kapiさんと合流後、羽田空港に向う。東京は9月に入り随分と過しやすくなってきたが、奄美大島はまだ真夏の暑さであろう。

羽田空港
羽田空港



朝一番の羽空空港→奄美空港行きの直行便が取れたので、午前中には奄美大島に到着できる。

直行便に搭乗
直行便に搭乗



・・・問題なく羽田を発つ事ができた。




羽田空港を発って約2時間ほどで奄美大島に到着した。飛行機から降りた瞬間、蒸し暑さという真夏の風を感じる。

奄美大島到着
奄美大島到着



奄美大島に着いたらまずは鶏飯からであろう。いつも通り「ひさ倉」に立ち寄る。奄美大島に来る大きな理由といっても過言ではないほど、ここの鶏飯は本当に美味い!

まずは鶏飯
まずは鶏飯



刺身に抵抗がなければ是非とも「鶏さし付き鶏飯」がオススメである。鶏の刺身など東京ではなかなか食べる事は出来ないが、ここのは絶品である。

刺身も最高!
刺身も最高!


その後、いつもの写真を撮りに某所へ行ってみる。しかし今回は晴れてないせいか、海の色が蒼くない。やはり空の色と海の色はリンクしている。因みにこの周辺は採集禁止になったと聞いているので、この数年探索は行ってない。

今年は蒼くない...
今年は蒼くない...



市街地に行き宿のチェックインを行う。至る所で今年7月22日の皆既日食の関連グッズを販売している。雰囲気的には時期的に売れ残りという感も否めないが、天候やその後の騒動など、良くも悪くもで注目されたイベントとなってしまった。

様々な話題に
様々な話題に




チェックインを行った後は、フルーツトラップの設置から行っていく。私はそれほど有望なポイントを知っている訳ではないので、過去に何度か足を運び自分なりに実績の出た箇所に今回も仕掛けていく事にした。

レンタカーを走らせる
レンタカーを走らせる



場所を移し森に入ってみる。倒木を起こしてみるとサソリモドキが潜んでいた。いつ見ても気持ちの良いものではない...。

“超獣”サソリモドキ
“超獣”サソリモドキ



森の中では奄美大島らしいセミの鳴き声が聞こえて来る。オオシマゼミとリュウキュウアブラゼミである。オオシマゼミは見た目はツクツクホウシだが鳴き方は完全に別物であり、鳴き声だけ聞いた限りではどの様なセミか全く想像もつかない。リュウキュウアブラゼミも見た目は本土のアブラゼミに似ているが、鳴き方に随分と違いがあるので初めて耳にすると、かなりの違和感があると思う。

オオシマゼミ
オオシマゼミ



林道を探索していくと蝶やトンボも本土と異なる種を多く確認できる。個人的にはトンボは大好きな虫なので、“へっぽこ”が生まれ変わる事があれば、トンボに対して別のアプローチの方法を考えるかも知れない。

リュウキュウハグロトンボ♀...?
リュウキュウハグロトンボ♀...?



探索を行いながら過去に実績のある箇所へバナナトラップを仕掛けていく。7月に行った福江島遠征では、良い具合にフルーツトラップが効果を発揮してくれたので、昨年フルーツトラップ的には全くダメだった奄美大島でも効果を期待したい。

フルーツトラップの設置
フルーツトラップの設置



通常は低い枝の分かれ目などに仕掛けているのだが、今回は少し色気を出して高所に仕掛けてみた。果たしてアマミシカなどは来てくれるのであろうか?願いを籠めながら作業を続ける。

福江島同様に高所掛け
福江島同様に高所掛け



今回kapiさんとはアマミマルバネの探索に対して“無理はしない”と決めていた。昨年、運良くアマミマルバネ♀の姿を確認する事が出来たが、やはり奄美大島では常にホンハブの恐怖が付きまとう。今回はあまり深入りしない程度の下見とした。

一応シイの樹の下見
一応シイの樹の下見



とりあえずフルーツトラップを全て仕掛け終えたので、市街地に戻る事にした。

高所にトラップ(中央)
高所にトラップ(中央)



林道を走っていて気付くのは、昨年辺りからアマミノクロウサギの注意看板のバリエーションが増えた事である。確かに夜間場所によっては複数見掛けるので、事故の懸念も考えられる。それにしても糞まで描いてあるところが芸が細かい。

昨年から急に増えた看板
昨年から急に増えた看板




・・・宿に戻り一息ついた後、夜の探索の為に忘れ物が無いか確認していく。

今回は8月に行われた“クワガタマガジン・ライター対談”にてお話しさせて戴いた小島啓史さんより、“あるミッション”を受けており、その為のアイテムも用意した。思えばネットが普及する以前、毎日の様に小島啓史さんの「クワガタムシ飼育のスーパーテクニック」を穴が開くほど読みふけていた。8月に対談する機会を作ってくれた「クワガタマガジン」の編集長に非常に感謝している。

小島啓史さんよりミッション
小島啓史さんよりミッション



探索に向かう前に夕食を購入する。今回も南西諸島ならではのポークサンドを選択する。このスパム肉と玉子を挟んだおにぎりが凄く気に入っている。

定番のスパムむすび
定番のスパムむすび




車を走らせ目的地に到着する。時間帯としてはアマミミヤマの活動を期待できるので早速探索に入る。・・・するといくつか電柱を確認していくと、電柱の最上部付近に明らかにクワガタと判るシルエットが確認できた。

最上部付近にアマミミヤマ♂
最上部付近にアマミミヤマ♂



目視ではアマミミヤマ♂だと見受けられる。・・・しかし地上6メートル以上の場所に佇んでおり、しかも電線が張り巡らされた場所でもあるので、無理をすれば感電の恐れも充分に考えられ、kapiさんと協議し見送る事にした。今回の探索は“無理をしない”というのがテーマである。

限界ズーム
限界ズーム



・・・その後も探索を続けたが、先行者が居たのか全く個体を確認することが出来なかったので、次の探索に移る事にした。


実は今回の遠征の中で、HIDライトトラップを試みる事も大きな目標であった。リュック1つに全てが入るほどコンパクトなので、離島遠征向きだと考えていた。早速HIDライトをセッティングし、準備時間10分程度にて点灯する事が出来た。この手軽さも非常に魅力的なライトである。

HIDライトトラップを行う
HIDライトトラップを行う



今回もkapiさんのご協力あって、HIDライトを2灯持ち込む事が出来た。この2灯に期待し照射していく。

今回も2灯にて点灯
今回も2灯にて点灯



点灯してすぐに多くの蛾が飛来する。やはり飛ぶのが上手い蛾は早く到達する。

蛾はすぐに来る
蛾はすぐに来る


・・・しかし、蛾の飛来は多いものの甲虫らしき姿は殆ど無く、バッテリーの持続する時間まで粘ってみたが思う様な成果は得られなかった。時期や設置場所の問題など、やはり付け焼刃的な使用方法では簡単には結果は出せないのだろう。それでも奄美大島にてHIDライトを試す事ができたので満足感はある。

成果なし...
成果なし...




・・・HIDライトを撤収した後はフルーツトラップ回りを行う。奄美大島は割と仕掛けた晩からクワガタが集まりやすい印象があったが、この日は全くクワガタを確認する事が出来なかった。

フルーツトッラプも来てない...
フルーツトッラプも来てない...



・・・ふと足元で何かが光ったので確認してみると、キイロスジボタルが確認できた。このホタルを観ると奄美大島に来ている実感がより増す。

キイロスジボタル
キイロスジボタル



その後は路上確認も行ってみたが、確認できたのはアマミコカブト1頭に終わった...。夕暮れ時から深夜に亘りかなり時間を掛けて探索を行ったのだが、遠征初日はこのアマミコカブトのみしか確認できなかった...。

唯一のアマミコカブト確認...
唯一のアマミコカブト確認...




遠征初日として厳しい結果に終わったが、無理をしても仕方が無いのでkapiさんと共に宿に戻る事にした。・・・途中、林道にてアマミノクロウサギを確認したので撮影しようと思ったが、すぐに草むらへと消えて行ってしまった。

アマミノクロウサギの糞(ホヤホヤ)
アマミノクロウサギの糞(ホヤホヤ)



・・・やはり昨年が出来過ぎなのであろう。



成績:アマミコカブト×1
(確認後、リリース)

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