2008.05.12(月) へっぽこ遠征in伊豆諸島(3日目) 東京都・八丈島 6:00AM 大雨 15℃ (寒い) 同行者:あ〜さん、ポンさん、カンさん
・・・予定していなかった八丈島遠征、3日目の朝。
目覚ましが5:30AMを刻みアラームが鳴る。
窓の外を見るが、相変わらずの悪天候であった。
本来であれば通常の仕事だったが、昨日は悪天候により飛行機が欠航してしまった為、羽田に帰る事が出来なかった。
・・・なので、今朝は早起きをして“少しでも早い飛行機の座席キャンセル待ち”をするの為、6:00AMより空港に並ぶ事になった。
天候は最悪
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あ〜さん、ポンさん、カンさんとロビーにて合流後、八丈島空港に向かう。
しかし、この状況下では、飛行機は飛ぶのか?仕事は大丈夫か?という話題しか出て来ない...。
空港に向かう
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・・・とりあえず空港到着。
空港OPENまで1時間半以上あるので一番乗りかと思ったが、上には上がいる様で、すでに2名が順番待ちをしていた。
空港OPEN前 (6:15AM)
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一応“島ルール”的なものがあるのかと思い、先客に挨拶をし並び方を伺うと「荷物を置いて、後は車で待っていれば良い」と言う。
先客は慣れたもので車の中で弁当を食べている。どうやら島の旅館関係者の様で、客の為に並んでいる様であった。
とりあえず例に倣い4人分の荷物を置き、車で待機する。
荷物を置いて順番取り
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・・・暫くすると同様の客が次々に現われ、荷物を置いていく。
外は相変わらずの悪天候なので、レンタカーの確保は正解であった。
中には旅館の送迎車やタクシーにて空港まで来た後、車のない人は外で並んで待つ事になるが、正直これはかなりシンドイと思う。
・・・車の中で4人で様々な話をしながら時間を潰す。
正確には時間を潰すと言うより、様々な話で盛り上がる。・・・過去の離島遠征ダークゾーンでは考えられない時間の流れに感じる。
昨年の石垣島遠征でも感じたが、遠征地では仲間が多い方が何かと心強い。今回はまさに“心強く有り難い”遠征だと感じる。
ここは、富士箱根伊豆国立公園
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空港の開館時間が近くなって来ると、荷物と人の列は遥か後ろまで続いていた。やはり早起きをして大正解だったと感じる。
かなりの人数が順番待ち (7:30AM)
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ここまでは“ダークゾーン”ながら、順調な滑り出しだと感じている。あとは天候の回復と飛行機のフライトだけが心配なのである。
風は強く、雲は低い...
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空港の開館5分前になると室内には明かりが灯り、まもなくである事が伺える。
あ〜さんもポンさんもカンさんも私も皆、「何とか飛行機が飛んで、キャンセル待ちにて羽田に戻りたい!」そう願っていた。
OPEN間近 (7:40AM)
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・・・ほぼ定刻通り、空港は開館し空港職員が出てきた。なにやら説明があるらしい。
説明を聞くと、悪天候が午後には更に悪化するので、午後の便は厳しいとの事であった。
更に明日以降は台風2号が八丈島に向かっているので、明日明後日の2日間はほぼ絶望的だと言う。
携帯にて天候を確認して見た所、いつのまにか台風2号が発生しており、更に進路は伊豆諸島方面に向かっていた...。
携帯にて台風情報を確認
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その後、“キャンセル待ち整理券”を獲得したので、第1便までの時間調整を兼ねて、一度宿に戻り朝食をとる事にした。
宿に戻り朝食を取る。朝6時から空港にて順番待ちをしていたので、やっと少し気が休まる気がした。
朝食だけ見ても昨日の宿より充実している。普段であればご飯を選択するが、あ〜さんを見てパンを食べたくなった。
やっと朝食
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朝食を取っていると後から数名の観光客が入ってきたが、私達と同様にキャンセル待ちをして来たのかも知れない。
・・・朝食後、外の出ると... やはり雲は低く風も強い。
雲は低い...
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・・・その後、第1便の時間が近付いてきたので、八丈島空港に再び向かう。
空港内に着くと、第1便の搭乗が確定している人とキャンセル待ちの人で大混雑になっていた。
数年前の沖永良部遠征を思い出す。
凄い混雑
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・・・既に到着時刻を過ぎているものの、空港内の発着モニターは“まもなく到着”という表示に変わった。
状況としては、この八丈島空港に向かっている第1便が、着陸できる見込みを示しているものであり、その可能性は高い。
まもなく到着
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過去の経験上、飛行機が滑走路に下りる前にエンジン音が聞こえるはずなので、聞き耳を立てていると....
「ブーン!」という確実に着陸した音が聞こえた。・・・そして程なくしてモニターの表示は“ただいま到着”に切り替わった。
ただいま到着
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・・・と、既に羽田に帰れる気持ちになっているが、実は第1便が八丈島に着いたという“第一関門をクリアしただけ”である。
次の関門は、第1便のキャンセルがどれほど居るかであって、キャンセルが無ければキャンセル待ちの意味は全く無い...。
キャンセtル待ちNO,は、 3 4 5 6番
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・・・しかし、
キャンセル待ちのコールが始まってからすぐに、“最悪”な状況を迎える事になった。
なんと、自分達の様な“一般キャンセル待ち”ではなく、プレミアム会員ですら3名しか呼ばれない状態で、満席となってしまった...。
心のどこかで「もしや...。」の覚悟はあったものの、まさかこんな形で“キャンセル待ち終了”アナウンスを聞くとは思わなかった。
まさかのキャンセル漏れ.
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・・・すでに“キャンセル待ちを終了した”モニターを見ながら、ひそかに感じる。
「嗚呼さんと保゜んさん&寒さんを“スーパーダークゾーン”に引きずり込む事に成功した」 、、、 これって美味しいかも(^^)
頼むよ... ANA
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・・・と、口が裂けても言える状況ではなかった。
とにかく、ただでは引き下がれなかったが第1便が動いた事で、人の流れができ運良く最終便にあ〜さん分のチケットが取れた。
これで4人揃って最終便には乗る権利は得られた。
・・・と、言っても1日4便ある中での最終便であり、第2便はすでにキャンセル待ちすら出来ない状況であり、、、
第3便、第4便(最終便)は、午後になるので、今後ますます悪天候になる予報と、明日以降は台風が接近する状況...。
この時点で、4名共に「あと2日間は八丈島に強制滞在」を意識せざるを得なかった。
これから天候は悪くなる一方...
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・・・とりあえず一度レンタカーに戻り、ミーティングを行う。
それにしても、あ〜さんのテンションが高いのは気のせいだろうか?
なぜかVサインの あ〜さん
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そうこうしている内に“乗る予定だった第1便”が八丈島空港を飛び発っていってしまった。
乗れなかったANA
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どちらにしても第3便のキャンセル待ちをするまで、数時間の時間が出来てしまった。
離島で時間を潰すと言ったら、やはり探索しかない!
しかし、すでにあ〜さん達の採集用具は、昨日に荷造りして発送に出してしまった。 ・・・が、
この状況下で、しかもまだ早い時間帯なので「荷物は集荷されてないのではないか?」と、あ〜さんが宿に連絡すると、、、
やはり荷物は集荷されてなかった! そうとなれば、その荷物を再び回収して採集用具を手に入れない手は無い!
・・・すぐにレンタカーを走らせ、荷物の回収に向かった。
・・・そして、無事に出荷したはずの荷物を無事に回収する事が出来た。
再度回収した荷物から採集グッズを採り出したあ〜さん。・・・再び採集に出れる状況が整った。
宿にて作戦会議を練るが、答えは既に出ている。“第3便のキャンセル待ち時間ギリギリまで採集を行う”である。
宿にて作戦会議
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私も羽田に帰る状態であった荷物を再び開梱し、念のために取っておいた“ミドレンジャースーツ”を纏い変身する。
再びミドレンジャーに変身!
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そして採集ポイントへ向かう為にレンタカーを走らせる。
・・・気が付けば、ナビの履歴は“宿と空港を何往復”もしている事を表している。
なん往復しているのだろう...
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採集ポイントに向かう途中、八丈富士を目にするが、やはり雲は低く状況は悪い事を痛感する。
回復しない天候
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適当な林道に入り、材置き場があったので材起こしにて個体を探していく。・・・しかしここでは何も確認できなかった。
探索開始!
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・・・採集を続けていくと、目の前にある鉄塔がそびえ立っている。
・・・ある事を思い出す。
少し前に深夜のテレビにて「SIREN」というホラー映画をやっていた。
元々プレステ2のゲームタイトルでプレイした事もあったが、かなりゲーム好きの私も難しすぎて攻略できなかった思い出がある。
ゲームも映画も簡単に説明すると、“島のサイレンが鳴ると、島民がゾンビの様に様変わりし、通常の人間を襲う”ホラーものである。
ところで、何故こんな説明をするかと言うと、この映画版を観ていてある事に気が付いた。 撮影している島が「八丈島」なのであった(劇中では、夜美島という設定)。
・・・映画を観終える頃には、怖さよりも「夜美島(八丈島)行きたいなぁ...」という感じになってしまった。
あの鉄塔のスピーカーから...
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鉄塔のサイレンが鳴らない事を確認した後に、ジャングルの中に入っていく。・・・どうせならダークゾーンなりに楽しみたい。
個人的には、やはりハチジョウネブトの成虫を確認してみたいので、雰囲気の良さそうな場所を探していく。
ジャングルを進む
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・・・すると非常に雰囲気の感じられる倒木を発見したので、すぐに裏返してみる。
良い倒木?
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材の下には、いきなり透明感のあるハチジョウネブトの幼虫の姿があった。こうなると成虫をなんとか確認してみたい。
ハチジョウネブト幼虫
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・・・しかし、周辺を確認していくが、出てくるのはハチジョウネブトの幼虫ばかりで、一向に成虫の姿は確認できない。
少しすると、あ〜さんが戻ってきたので色々とネブトの生態などを伺いながら探索を進めていく。
あ〜さんは様々な角度からネブトについて語ってくれた。時間して30分くらいだったが、言葉では言い表せないくらい勉強になった。
・・・気が付けば土砂降りの中、あ〜さんと熱い探索を行っているのである。
もうこれは単純に、光栄な限りであって、贅沢な時間なのである。
・・・結局、自分は成虫を見付けられなかったが、それ以上のものを手に入れた気がした。
幼虫はかなりの頭数
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その後、再び単独にて周辺をチェックしていると、ようやく今日初めてとなるクワガタを確認する事が出来た。
なんと言うか、この八丈島ではどんな状況下であっても、最低チビは確認できる所が心強い。
こんな日でもチビ
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・・・時間潰しと言いながら、かなり楽しめる時間潰しとなった。
時計を見ると第3便の時刻が迫っているので、4名合流後に一度宿に戻り“最後にしたい”荷造りをする事にした。
相変わらず土砂降り
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宿に戻り、各自の荷物をまとめる。
あ〜さんとカンさんが「また開梱するんだから、軽めの梱包で良いよ...。」と後ろ向きな会話をしている。
「・・・また飛ばなかったら温泉にでも行こう!」と言う話にもなっているので、疲れを取り、リフレッシュにも良いと思った。
宿にて調整
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・・・そろそろかと思い、第3便の運行状況を調べてみる。
自分はいつも離島遠征時に、携帯にて飛行機の発着情報を得ている。かなりリアルタイムに更新されるので非常に重宝している。
数分置きに“更新”ボタンを押して最新の情報を表示させていると、八丈島空港“着”時刻が表示された。
これは、ほぼ確実に八丈島空港に到着する事を意味しており、ほぼ同時に宿の方もネットで確認。「飛行機降りますよ!」と言う。
飛行機は到着予定
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そうとなれば、少しでも早く空港に行き、キャンセル待ちをするべきである!
すぐにレンタカーに飛び乗り、八丈島空港を目指した。
・・・空港に到着すると、すでに第3便は到着していた。
・・・と、なれば、あとは空席が出るのを待つだけである!
何とか到着してくれた
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空港内には既に座席の確定している人が、搭乗手続きをしている。
よく見ると“船便→飛行機に変更してる”人も、かなり居ると見受けられる。
考えてみれば船便の方が早く欠航が決定するので、飛行機より先に変更手続きをしている可能性が高い。
今更ながらであるが、船便より流れ込んできた旅行客の関係で、またライバル(キャンセル待ち人数)が増えているのである。
中にはサーファーらしき人も居るが、せっかく良い波が来ているので、そんなに急いで帰らず、荒波を楽しんで欲しい気もする。
奇跡を信じて...
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・・・そして、運命のキャンセル待ちの時間がやって来た。
なんと言うか、ポンさんは「合格発表みたいで緊張する」と言っているが、まさに4名共に同感である。
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・・・キャンセル待ちのアナウンスが流れる。
・・・奇跡的にも4名全員が呼ばれる。
あ〜さんもポンさんもカンさんも自分も「お〜っ!」と歓喜のハイテンションに切り替わった!
「これで羽田に帰れる。」
窓の外を見ると、「よくぞこんな状態で降りてきてくれた」と思うほど、天候は“土砂振り&強風”であり最悪に近い。
天候は限界に...
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皆の手には“キャンセル待ちチケット”ではなく、正規の搭乗券を持って飛行機に乗り込む。
憧れの搭乗口へ
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正直言って、“今日明日は帰れない”と覚悟していたので、半信半疑な感覚もある。
・・・それと同時に、この4名での採集紀行が終わりを告げてしまう寂しさもどこかで感じていた
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