2015年5月1日、石垣市条例で、チャイロマルバネクワガタとヤエヤママルバネクワガタとヤエヤマノコギリクワガタは採集禁止となりました。 下記、採集記は規制以前のものです。 |
2007.11.04(日)へっぽこ遠征in八重山列島(3日目) 沖縄県・石垣島 9:30AM 雨 21℃ 寒い 石垣島遠征、3日目の朝。 ・・・同時に2007年の探索も最後を意味している。昨日は、るどるふさん&r.matsudaさんとの“夢のコラボ”が実現でき、尚且つヤエヤママルバネの確認も出来たので、今朝の目覚めは非常に良い。朝の身支度をしようとカーテンを開けると窓の外は雨が降っていた。過去の石垣島探索もそうであったが、やはりこの時期は雨が多い。
何となく部屋の新聞に目を通すと...、知らない放送局ばかりであった。6月に行った南大東島遠征では、“同じ沖縄県”ながらもテレビの放送は“全て関東と同じ”という異色の沖縄離島であったが、この石垣島は沖縄本島と同じの様である。・・・新聞のテレビ欄をよく見ると、放送局は違えど放映している内容は東京とあまり変わりない気がした。
朝食を食べた後、昼過ぎの便で東京に戻る為、早めに宿を後にして探索に向かう事にする。・・・外に出ると雨は降っており、気温も低く肌寒さすら感じる。あと数時間でこの石垣島を後にするので、条件は悪くてもレンタカーを走らせる事にした。
目標にする山が近付いてくるが、雨足は一向に弱まる様子は無い...。途中の道路では時間帯が早いせいもあってか、殆ど他の車とすれ違わなかった。・・・今年最後の探索という事もあって、少々寂しい気持ちにもなってくる。
雨足はむしろ強くなってきた感もあるが、林道までたどり着いたので探索を開始しようと進むと、前方から1台のレンタカーがやって来た。よく見ると、るどるふさん&r.matsudaさんだった。昨晩の別れ際に翌日の予定をお話していたので、お二方は合わせて下さった様だった。先に林道に入られていたお二方のお話によると、やはりこの天候という事もあってチャイロマルバネは皆無との事だった。そのまま少しお話させて、またの再会をお約束させて頂いて、るどるふさん&r.matsudaさんとお別れする事になった。昨日の探索は思い出に残るモノとなったので、お二方には改めて感謝の気持ちを胸に歩を進める事にした。
とりあえず初日に仕掛けたパイントラップを全て回収する。サキシマヒラタ辺りをイメージしていたが、・・・何も来ていなかった。2日間という短時間では難しいのだろう。よくよく考えてみれば、今年は対馬でもフルーツトラップは芳しくなかった。以前から感じていたことだが、設置場所に問題があるにしてもフルーツトラップを行うのであれば、1週間程度の流れは必要なのかも知れない。・・・期待してなかったものの、フルーツトラップは居ないと寂しい限りである。
フルーツトラップを回収し、雨の中チャイロマルバネ探索を行う。・・・当然この状況下なので、他の採集者ともすれ違う事もない...。ふと海を見るが、空は厚い雲に覆われている事もあって海も碧くない。過去の石垣島探索も最終日は雨のイメージが強い。時期的なものでもあるが、やはり探索は晴れている方が気持ちが良い。雨は降っているものの過去に雨の中でチャマルを確認した事があったので、希望を捨てずに歩を進める。
チャイロマルバネを探していると、樹の幹にジッとしているキノボリトカゲの姿を確認した。気温も低く雨も降っているせいか、いつもの機敏な姿は無かった。正直な所、チャイロマルバネは厳しい事も分かっている...。
それでも“小さな奇跡”を信じて、側溝落ちなど可能性のありそうな場所を探索して行く。
・・・時間の許す限りチャイロマルバネ探索を続けたが、結局その願いは叶わなかった。今年は昨年以上に“発生の可能性が高かった”と思われるだけに、何とか1頭でも確認してみたかったが、天候などの条件や何より“へっぽこ”という事もあって確認できなかった。・・・またの次回があればに期待したい。
飛行機の時間が迫っていたのでレンタカー屋に車を返し、石垣空港に向かう。到着すると空港内は団体の観光客が多く、手続きにかなり時間を取られてしまった。今回は特に石垣島→羽田の直行便という事で“お約束の宮古島経由”の説明を受ける。 (羽田→石垣島は文字通り直行便だが、石垣島→羽田は何故か“ガソリン給油の為”と言う理由で、宮古島に着陸し、全員が一度飛行機から降りなくてはならない...。)
時間は掛かったものの手続きを済ませる事ができたので、石垣島を離れる前に「八重山そば」を食べる事にした。今年もこれで最後の沖縄そばかと思い、味わいながら食べた。
搭乗時刻と共にアナウンスが流れ、搭乗開始となった。目の前にはジェット機が待っている。・・・いつもなら、東京に無事に帰れると言う部分でホッとする思いもあるが、この飛行機に乗ったら今年の“へっぽこ探索”も終わりを意味する。
・・・石垣島から宮古島を経由した後、飛行機は羽田空港を目指す。
離陸後、すぐに疲れていたせいか寝てしまったが暫くすると、後ろの席の子供が退屈なのか暴れ出し、目を覚ました...。窓の外に目をやると“雪をかぶった”富士山の姿が見えた。数時間前までセミの鳴く南国に居たはずなのに、今目の前には雪が見える。・・・よく“狭い日本”という表現を目や耳にするが、私は日本は“広い”と感じている。
その後、るどるふさんの本を読みふける。今の自分にとっては雲の上の様な方であるが、るどるふさんの様にムックが出せる様な採集記を書くことも夢だったりする。
・・・暫くすると羽田空港に到着した。飛行機を降りロビーに出ると美しい夕日を見る事が出来た。何となく「2007年ラストを飾るには良い夕日だな...。」と勝手ながら感じてしまった。
その後、駐車場に車を取りに行くが“バッテリー上がり”なども無く、高速道路も渋滞も無く、順調に自宅に戻る事ができた。 ・・・それは同時に、2007年の“へっぽこ採集記”の幕が下りた瞬間でもあった。 ・・・また暖かくなるまでは、少しの間“冬眠”しよう...。 成績:ボ〜ズ |
嗚呼、2008年の樹液シーズンが待ち遠しい・・・。 |