2013年10月1日、希少野生動植物の指定により、アマミマルバネクワガタとアマミシカクワガタとアマミミヤマクワガタは採集禁止となりました。詳細は、奄美市サイトにてご確認下さい。下記、採集記は規制以前のものです。 |
2007.10.12(金)へっぽこ遠征in奄美群島(1日目) 鹿児島県・奄美大島 11:00AM 曇り時々晴れ 28℃ (涼しい) 9月に台風9号の影響で中止になってしまった奄美大島遠征。もともと9月でも遅いくらいの遠征であったが、自分の中で「10月でもアマミミヤマは確認できるのだろうか?」と、ふと疑問に思い“時期外れ”の奄美大島遠征を行うことにした。いつもの通り、私の場合は“ギネス・珍品・タコ採れ”には無縁な採集者なので、結果としてボ〜ズだったとしても、自分なりの“へっぽこ”調査が出来れば良いと思っている。・・・果たして10月でもアマミミヤマ、そして他のクワガタの姿は確認できるのであろうか?
自宅から車で羽田空港に向かう。羽田から奄美大島行きの直行便は午前8:30発の1便しかないので、先月の様に台風などで欠航になってしまった場合は最悪であるが、今回は羽田も奄美大島も晴天の様なので問題なく出発できる様である。チケットレス設定にてチケットを入手して手続きを済ませる。
空港内の蕎麦屋にて朝食をとりながら時間を潰し、そして搭乗時刻となった。羽田の場合、搭乗口からすぐに飛行機に乗れない事が多く、バスに乗って飛行機の下まで行く場合がある。離島などでもこういった搭乗口と飛行機を結ぶバスはあるのだが、離島の場合このバスに乗る時間は、ほんの“数メートル程度”の場合が多いが、羽田の場合は結構な距離を走る。やはり羽田空港は広い事を実感する。
座席に座り一息つく。ここまで来れば、あとは飛んで奄美大島まで行くのみである。・・・今回は時間帯が朝の渋滞ラッシュに重なり、滑走路待ちの多くの飛行機が渋滞していた。久々に観る光景である。
羽田を発って15分ほどすると、今回も雲の間から頭を出している富士山の姿があった。今回は雲が多くあまり綺麗には見えなかったが、やはり“日本一の富士山”だと勝手に満足する。
飛行機に乗って、うつらうつらしながら2時間ほどした頃であろうか?ふと窓の外を見ると鹿児島県の離島である「屋久島」がハッキリと見る事が出来た。考えてみれば屋久島にもヤクスジなどの固有種が生息しているのものの、未だに足を運んだ事はない。今の所、今後の遠征は考えてないが、機会があれば足を運んでみたい。
その後30分ほどで奄美大島が見えてきた。所々見える海の碧さに南西を感じテンションが上がる!いつもそうであるが、遠征先の島が見えてくると“期待と不安”の入り混じった感情が出来てくる。因みにこの時の不安というのは“採れないかもしれない”という要素もあるが、“台風が発生せずに無事に過したい”というニュアンスも強い。
奄美空港に到着した。まずは予約していたレンタカー会社を探す。ここでレンタカー会社の迎えに来た人と挨拶を交わし、レンタカーを借りる手続きを行う為に空港近くの営業所まで向かう。
そして、レンタカーを借りた後の昼食は、何と言っても奄美大島と言えば「鶏飯」であろう。空港近くの「ひさ倉」は特に美味しい。この奄美風“お茶漬け”は、地鶏の具材とスープが絶品で何杯でもいける。オススメは「鶏さし付き鶏飯」で、ここでしか食べられない鶏の刺身も大絶品!!奄美大島を訪れる際は「鶏飯」をオススメである!
鶏飯を食べ店を後にする。道端にはハイビスカスが咲いている。もちろん人為的に植えられたものであろうが、南国ムードを醸し出している。過去の採集記を見直しても、毎回このハイビスカスの画像は絵になるので写真を撮ってしまう。本当に南国的で情熱的な赤だと感じる。
とりあえず奄美大島に来て、とりあえずはN峠に足を運ぶ。この何とも言えない海の色のグラデーションが、奄美大島に来た事を実感させる。今年は特に蒼色が素晴らしい。良い表現が思いつかないが、なぜ南西諸島の海の色は入浴剤の様な色をしているのだろう?
ふと手前の花を見ると美しい蝶も集まっていた。詳しくは分からないが「ツマムラサキマダラ」だろうか?紫色が美しい。ふと感じたことだが、数年前から奄美大島に足を運んでいながら、今年はこの蝶を多く観掛けた気がするが、時期的なものだろうか?
とりあえず持参したフルーツトラップを仕掛ける事にした。10月中旬という時期的にみても、果たしてクワガタが集まるのか不安でもあるが、昨年まで実績のあるポイントのみに仕掛けていく事にした。今回はバナナとパインを持参(数日前から焼酎にて調合)した。バナナトラップとパイントラップと効果の違いがあるのか調べてみたかったので、完全に分けて仕掛ける事にした。
ある程度の作業(トラップ作り&仕掛け)が終了する頃には、すっかり日も暮れてしまった。この間、全く林道では他の採集者と遭う事はなかった。・・・気が付くと風が涼しい。秋の気配を確実に感じながらアマミミヤマの電柱に向かう事にした。
この数年、奄美大島に遠征した際、アマミミヤマを確認している電柱に到着する。早速、林道沿いの電柱を確認して行く。・・・しかし、何本もの電柱を確認しても“お目当て”であったアマミミヤマの姿は確認できない。昨年に多くのアマミミヤマが付いていた“実績のある”電柱を見てもコオロギが1頭張り付いているだけであった...。やはり10月という時期はアマミミヤマ探索としては遅すぎたのであろう。無音の山がむなしさを増幅させる...。
・・・クワガタの姿は確認できなくても「サソリモドキ」だけは、相変わらず多く確認する事が出来る。本当にいつ観ても気持ちの良いものではない。少しでも刺激を与えようものなら、尻尾の様な腺から刺激物を発射してくる。もちろん、これを浴びてはいけない。「サソリ」ではないものの、殆どそれと変わらない生き物だと感じる。
その後、フルーツトラップを確認しに行く。・・・しかし、全く虫の来ている気配が感じられない。やはり、数時間前に仕掛けたばかりの物なので、そう簡単には行かないのだろう。
・・・残りのフルーツトラップも確認していったが、結局クワガタの姿は確認できなかった。 今までの“へっぽこ”的な勘で言うとフルーツトラップは、仕掛けた場所に浸透してシンクロするまで、1日以上は掛かる気がしている。なので、今の状態ではクワガタが集まっていない事は想定の範囲内であったが、10月という“遅い時期”でもフルーツトラップに集まるレベルで、クワガタが活発に活動しているのかと言う点に興味がある。とりあえず明日以降に再確認していこうと思う。
・・・結局フルーツトラップに来ていたのはサソリモドキのみであった。あまりにも寂し過ぎる...。一気にテンションが下がってしまった↓。状況として、この後にアマミマルバネ探索を試みても良かったかも知れないが、1人でハブの生息している漆黒のジャングルに突入する事は“危険極まり無い行動”なので自重した。今日は初日という事もあり、疲れもあった事と今日に関しては“これ以上する事がない...”といった感じでもあったので宿に戻る事にした。それにしても他の採集者を全く見掛けなかったが、やはり10月の奄美大島遠征というのは無謀すぎるのだろうか...?
成績:ボ〜ズ |
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