2007.08.04(土) 愛知県・西部 2:00PM 晴れ 33℃ (暑い) 何となく過去の採集記を読み返している内に、本土ネブトを観に行きたくなってしまった。昨年の5月に愛知県でネブトクワガタを確認した事を思い出した。東京に住む自分にとってネブトクワガタは馴染みが薄い。早速、車のエンジンを掛け高速道路を走らせる。・・・それにしても梅雨明けした途端、もの凄く暑い日が続く。
・・・と、勢い良く高速に乗ったまでは良かったが、時期的な規制ラッシュと微妙に重なってしまったらしく、“渋滞20q”にハマってしまった。
・・・数時間かけて目的地周辺まで何とか辿り着いた。車を降りて探索を開始する。それにしても林に入った途端、大量の蚊が集まってきた...。この時期は“虫除け対策”も自分なりにもっと考えないと“O型で汗かき”の自分は、格好の“移動トラップ”になってしまう...。
・・・少しすると樹にフルーツトラップの残骸を確認した。これを見ると残念な気持ちになるが、やはり採集者としてフルーツトラップを仕掛けた場合、最低限のマナーとして回収する責任があると思う。
林に中を探索していくと、雰囲気のある樹も多く確認できる。この周辺は、遠目でクヌギかと思われた樹も近付き確認してみると「アベマキ」という種類が多い様である。瞬間的な見た目では、見分けが付かないほどクヌギに似ている気がする。
ある周辺まで来ると急に“甘酸っぱい匂い”が立ち込めた。「どこかに樹液場がある!」と感じ、辺りを念入りに確認して行くと、根元付近から樹液を出している樹を発見した。それこそ“シューシュー”と音を出しながら樹液が噴き出している。
と、なれば場所柄、根元周辺を念入りにチェックすれば「ネブトが確認でできるかも知れない!」と思い、根元の落ち葉などを除けてみる。・・・すると予想通り、ネブト♂が樹液に来ていた!
ネブト確認で気を良くして、他の個体も確認できないか落ち葉を除けていくと、急に“大きな物体”が出現した!・・・カブトムシ♀だった。ネブトを観た後だけに、小さなカブト♀でも巨大な個体に感じた。
更に探索を続けていくと、シロテンハナムグリが集まっている樹があったので確認してみる。・・・すると樹液場にはネブト♂が来ていた。それと同時に自分の腕や首筋にも“大量の蚊”が集まってきてるが、それ以上に東京都23区では観る事の出来ない“樹液場のネブト”の姿を観入ってしまった。やはり樹液場でのクワガタの姿は癒される。
樹液に付くネブトの近くには、別のネブト♂が徘徊していた。これから樹液場に向かおうとしているのだろう。ネブトは小さい個体ながらもインパクトのあるシルエットをしているので、普段見慣れていない事も手伝って、確認した時のテンションは高い!
更に同じ樹の洞には、別のネブト♂が潜んでいた。やはり個人的に“洞に隠れるネブト”の光景を見慣れていないので、興味深く覗いてしまった。そうこうしている内に、こちらの存在に気付いたネブトは洞の奥に入ろうとしていたので、とりあえず掻き出し棒で個体を採り出してみた。
結局、この周辺では4頭のネブト♂を確認する事が出来た。今までもこの愛知県や兵庫県、そして対馬でもネブトは確認してきたが、今回はネブトをメインに確認に来て、この様な内容になり正直楽しかった。“東京から渋滞20q”の試練を乗り越えて来た甲斐があった。
いつもながらに“持ち帰る事が自分の目的ではない”ので、採集した個体は全てその場でリリースした。確かに東京から“ガソリン代、高速代、食費、渋滞での疲労”など諸々あるが、個人的に現地にて自然の姿のクワガタを確認できれば、それで充分満足であり“必要経費”として償却できてると思っている。
何度か愛知県に来ているものの食事でも“下手打つ”事が多いので、今回は“王道”の「矢場とん」にて味噌カツを食べる事にした。八丁味噌ベースなので“独特の風味”を感じるが、東京では普段あまり食べる事ができないので、“名古屋の味”として堪能する。
・・・また機会を見て、東海地方に足を運んでみたいと思う。 成績:ネブト♂×4 コクワ♂×1 ♀×1 カブトムシ♀×1 (確認後、全てリリース) |