2006.05.27(土) 愛知県・西部 1:00PM 曇り 18℃ 久しぶりに愛知県に行く事にした。と、行っても他に所要がある為、採集時間は夕方までになる。過去の愛知採集は全くクワガタの姿を確認していないので、今回は“目標コクワ1頭”として臨んでみたい。
東京を出る時は雨が降っており、天気予想を見た限りでは週末の東海〜関東エリアでは“土日、共に雨”という事で、どこまで採集できるか心配であったが、愛知に着くと雨は止んでいた。いつもと逆のパターンなので儲けた気がする。そうは言っても、いつ降り出してもおかしくない空模様なので、雨が降り出す前に探索を開始する。いつもながら情報を持たずに愛知入りしたので、地図を見ながら緑地帯を探していく。
・・・それなりに広そうな森を確認したので、居るか居ないかは分からないがルッキングして行く。すると予想以上にクヌギ(アベマキ?)の大木が確認できる森だった。時期的に少々早いかも知れないが、雰囲気のありそうな場所をチェックしてみる。
クヌギの幹の境目に、落ち葉や土で埋もれた場所があったので除けてみると、コクワ♂が出てきた。個人的に“愛知県で初クワガタ確認”なので嬉しい。
コクワ確認で気を良くし、更に探索を続けていく。すると樹の根元に樹液の出ている場所がある。コクワは居るのか?樹液はそのまま少し空間の開いた地面に流れ落ちているので、クワガタが潜んでいないか懐中電灯で照らしてみると...。
何とネブト♂が潜んでいた。東海地区から西側は“ネブトが多く生息している”と聞いた事はあったが、まさかこの様な形で確認できるとは思ってなかった。本当に驚いた!よくよく考えてみると昨年の対馬でネブトを確認しているが、いわゆる“本土ネブト”は自身、初採集となる。正直な所、このネブト確認だけで充分に愛知県まで来た甲斐があったと思う。
ネブト♂を手にとって見てみる。個体としては決して大きくは無いが、その姿は紛れもなくネブトクワガタである。ネブトマニアは多いと聞くが、本土以外にも各離島に亜種が生息している訳であるし、非常に奥の深い種だと思う。改めて個体を眺めてみると、何だかハマる気持ちにも納得できる。
ネブト確認で気を良くしながら更に探索を続けていく。クヌギ以外にも名前は判らないが、広葉樹で樹液の出ている樹があるのでチェックしていく。その内のいくつかは、ほど良い洞もあるので中を覗いてみる。
湿った洞の中にはコクワの姿も確認できる。この時期のこの周辺では、既にコクワは活発に活動している様である。こうなるとヒラタも確認してみたくなってきた。・・・気が付くと体のあちこちが、かゆい。・・・それもそのはず、蚊が大量に飛び回っている。
その後も洞や樹液をチェックしていくが、確認できるのはコクワばかり...。そう簡単にヒラタは見つける事は出来ない様だ。それでも洞の中に潜んでいるコクワの姿を観ると、2006年も“樹液シーズン”が開幕した事を実感する。日頃の運動不足感をモロに感じながらも“クワガタが活動している”という事実が目の前にあるだけでテンションが上がる。
暫く探索を続けたが、結局コクワ♀×2頭を確認するに終わった。残念ながらヒラタは確認できなかったが、今回はネブト♂を確認する事が出来たので充分堪能する事ができた。今回採集したクワガタ達に感謝しながら、全ての個体をリリースした。東海地方はネブトを確認できるなど、関東とは違った雰囲気でクワガタ探索が出来るので非常に楽しい。またの機会があれば訪れてみたい。
せっかく愛知県まで来たので「どて丼&きしめん」セットを食べて帰る事にした。 ・・・前回、別の用事で来た時もこの場所で“同じセット”を食べた気がした。・・・食べてから思い出した。・・・完全に失敗だった。
成績:ネブト♂×1 コクワ♂×3 ♀×2 (確認後、全てリリース) |