2004.07.7(水) 長崎県・南部 1:00PM 曇り時々雨 28℃ (蒸し暑い) 同行者:リーダー、笑太 先日の長野県遠征を行った後、新幹線で遠征できるなら飛行機で本州以外に行けるのでは?と思い、会社に有休を出してみた所アッサリと受理された。九州の長崎県に以前の会社の先輩が住んでおり、「もし先輩の都合が付けば、思い切って長崎県に行ってみよう!」と連絡してみた所、「クワガタ採れるか分からないけど付き合ってあげるよ〜。」と有難い回答を頂き、トントン拍子に話が進んで長崎県遠征が決定した。 ・・・飛行機にて長崎空港に着き先輩と合流後、長崎市内を案内してもらった。噂通り坂が多い。
まずは腹ごしらえの為“しっぽく料理”で有名な「花月」にて昼食をしたのだが、ここは由緒ある場所で坂本竜馬の出入りしていた昔は楽しい場所であったとの事であった。その後、路面電車に乗ったり長崎市内を堪能した後、いよいよ街を離れ探索を始める事にした。
今回は関東から自分ともう1人後輩を連れ、先輩と合流したので3人での探索となったが、当然自分以外の2人は全くクワガタに興味がない。それでも「楽しそう!」と言ってくれて付き合ってくれる事になった。これだけで本当に嬉しい。 とりあえず長崎県は山が多い場所なので、ミヤマ狙いで適当な山に入ってみた。少々標高を上げ、車を降りてルッキングをはじめると林道沿いのクヌギの根元にクワガタ♀が確認出来た。当然簡単に見つかったクワガタだったのでコクワだと思っていたら、よく見るとそれはヒラタ♀であった。・・・長崎県は、ヒラタってこんな簡単に見つかるのか?と思うぐらいアッサリと見つかった。更に興味深いのは標高として300メートルはある山の頂上付近だったので、九州のヒラタはある程度の標高でも生息しているのか?という疑問点も出てきた。とりあえず他の場所を探索しながら確認して行く事にした。
少し場所を変更しミヤマの居そうな場所を探した。すると標高はやはり300メートル程度の場所で、細いクヌギが多く生えている斜面を見つけた。今までの“へっぽこ”感だとミヤマは居そうな気がした。・・・しかし、カナブン以外何も確認出来なかった。ほとんど樹液が出ていなかった感もあったが、なにか別の原因があるのだろうか?他の採集者が入った後なのか、元々生息していないのか分からないが、何も居なかった...。
時間がもったい無いので、他の場所に行く事にした。次の場所は標高は100メートル程度の場所だと思うが、近くには民家も多く場所としてはあまり良い環境ではなかったかも知れないが、数本のクヌギを確認すると樹液は良く出ており、蝶やカナブン・スズメバチが多く集まっている。ふと気になった事だが、下記左のゴマダラチョウは、昔は埼玉県の東部でも良く観掛けた黄色の口が特徴の蝶であったが、最近ではめっきり見なくなった気がする。その後しばらく時間を置いて改めて来てみると、ノコ♂が確認出来た。
夜になって、どうしても昼間のヒラタ♀を確認した場所の標高が気になり改めて足を運んでみた。うっそうとする林の中でクヌギを確認するも何も居ない...。慣れていないクワガタ採集に2人を無理に連れ回すのは悪いと思い、「今日はもうこの辺で宿に戻りましょうか?」と声を掛けると意外にも「まだ行きましょう!」と思い掛けない言葉が戻って来た。自分に気を遣っているのではなく、彼ら2人もそれなりに採集を楽しんでいる様に感じた。その甲斐あってか、普段確認しない樹を見ると何とヒラタ♂が腹を空かせた様にウロウロと歩き回っていた。今までヤナギ以外でヒラタを確認した事が無かった事と、普段見慣れていない樹に付いていた事もあってかなり新鮮に映った。おそらくシラカシではないかと思う。
時計を見ると23時近くを指しているので、本日は終了とした。初めての長崎県でのクワガタ確認は、関東では自分の知っている知識の限りではヒラタは低地で生息している感があり、300メートルほどの標高でも生息している事など非常に新鮮であった。また普段確認している樹木では、クヌギ・コナラ・ヤナギのみであったが、シラカシなどクワガタの付く樹はまだまだ多く存在する事も改めて勉強になった。 成績:ヒラタ♂×1 ♀×1 ノコ♂×1 コクワ♂×2 ♀×2 (ヒラタ1ペアのみ持ち帰り) |
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