2004.07.8(木) 長崎県・南部 10:00AM 大雨のち晴れ 27℃ 同行者:リーダー、笑太 朝起きると外は大雨であった。長崎地方では梅雨明けまであと少しと言う感じらしいのだが、歌でもある様に長崎は雨が多いらしい。その様な状況下でも先輩と後輩は「せっかくだから行きましょう!」と威勢が良い。有り難い限りである...。しかし雨の状況はかなり酷く、山道を走っていても林道が川と言ってもおかしくないほどの豪雨になってしまっている。
外の雨が酷い状況なので、なかなか車から出られる状態にならず悶々としながらも良い感じのクヌギが出てきたので、ビショ濡れ覚悟で確認する事にした。するとクヌギの洞の中にクワガタらしき物体が動いているので懐中電灯で照らしてみると、そこにはヒラタ♂♀のペアの姿が確認出来た。この場所も標高でいうと300メートルはある場所で雲と同じぐらいの高さであり、大げさに言うと時折周辺が雲の霧で見え難い感覚すらある状況である。折角なので手に取ってみようと、掻き出し棒にて格闘した所、♀はあっけなく出てきたが♂との格闘はかなり時間が掛かり、雨で集中力が低下しているせいか、少々♂を傷つけてしまった。・・・情けない。
それにしても長崎県(九州)はヒラタが多く確認できる様である。何とか天候も回復の兆しが見えはじめたので、場所を昨日樹液が多く出ていた場所に移動してみた。すると今回もカナブンや蝶が多く集まっている。ノコ♂×2頭確認できた。何気なく感じたが長崎県はカナブンも緑色が美しいアオカナブンが多く確認出来る。千葉県などでは黄土色の“普通のカナブン”ばかりなので、アオカナブンが居るだけでも得した様な気がする。
そろそろ帰りの飛行機の時間もあったので、最後に昨日ヒラタが居たシラカシのある林に行ってみる事にした。しかし残念ながらヒラタは確認出来ず、コクワやカブトムシのみであった。カブトはやたら赤かったのが印象的であった。
今回は思いも寄らない形で長崎県に遠征することが出来、良い探索が出来た。自分なりに“へっぽこ”的なマイペースであるが、九州地方ではヒラタは標高がある程度高い場所でも生息しているという状況は、安定した温暖な九州地方ならではの地域性もあるのかも知れない。またヒラタは九州地方では完全な普通種の様で、関東地方のコクワと同様な状況で簡単に見つける事が出来る様である。この件は関東より西に住んでいる方々には笑われてしまうと思うが、本当に関東地方ではヒラタは採れ難いクワガタなのである。 今回の長崎県遠征は、本当に良い勉強になったと共に、この2日間の全てのクワガタ採集に付き合ってくれた、前の会社のリーダーと笑太には感謝である。長崎県遠征を振り返って、機会があれば是非また来てみたい場所である。次回があればミヤマを確認してみたい。 成績:ヒラタ♂×1 ♀×1 ノコ♂×2 コクワ♂×2 ♀×1 カブトムシ♂×1 (確認後、全てリリース) |