2013.12.14(土)へっぽこ遠征inタイ王国(3日目)
海外・タイ王国 8:00AM 晴れ 35℃ 同行者:うしやんさん(現地)

タイ王国遠征、3日目の朝。

久しぶりに熟睡できたこともあって目覚めが非常に良い。最近は疲れていても、なかなか熟睡することが出来ずに苦労していたが、環境が変わり適度の疲れも良かったのだろう。久々に体が軽く感じる。

最高の目覚め
最高の目覚め



うしやんさんと合流し朝食を食べる。私にとってタイ王国の朝食といえば豚粥である。歳なのか最近は脂っこいものが食べ難くなりつつある中で、粥は食べやすくサラサラと胃の中へと消えていく。

豚粥
豚粥



宿を出てまずは買い物から。セーウェンでも良かったのだが、その向かいにロータスというスーパーがあるので、今回はそちらに向かう。ロータスといえば、以前もアユタヤで立ち寄ったことを覚えている。どうやらタイ王国各地に存在している模様で、雰囲気としては日本で最近良く見かけるミニスーパー「まいばすけっと」タイプである。

タイ王国のスーパー
タイ王国のスーパー



飲み物やクーラーボックス用の氷などを購入。そのほか気になったので購入したのは新種のプリッツ“トムヤムクン味”。タイ王国にはグリコの工場があり、コンビニやスーパーで多くのグリコ製品を目にする事が出来る。肝心なお味の方であるが、程よい酸っぱさが絶妙で美味であった。

プリッツ新種
プリッツ新種


目的地に向かって車を走らせる。私が日常生活で背負い込んだ話など、決して楽しい話ばかりではないのだが、うしやんさんは真摯に答えてくれる。うしやんさんの存在に感謝したい。

ポイントへ向かう
ポイントへ向かう



ご神木に向かう前、ある民家に車を停車させる。うしやんさんは樹になる赤い実が気になる様子である...。

民家に立ち寄る
民家に立ち寄る



この赤い実とは現地の言葉で「チョンプー」と呼ばれている。ローズアップルとも言うらしいのだが、全く馴染みがない。チョンプーを二人で眺めていると、持ち主が家から出てきてた...。「外人が何やってんだ!」と怒られるかと思ったら、なんとチョンプーを山ほど分けてくれた。タイ人は大らかである。戴いたチョンプーを口にしてみると、りんごの様な食感と渋みのある酸っぱさという感じである。

チョンプー(ローズアップル)
チョンプー(ローズアップル)



実はうしやんさん、チョンプーが欲しかった訳ではなく、この樹に集まる“ツノゼミ”が気になっていたのである。ツムギアリが集まっている場所をよく確認すると、そこには「ミドリズキンツノゼミ」という文字通り、頭の緑色したツノゼミが佇んでいた。

ミドリズキンツノゼミ
ミドリズキンツノゼミ



ツノゼミの写真を撮っていると、地元の子供たちが集まってきた。私たち外人がカメラ片手に一生懸命に何かを撮っている姿に、子供たちは興味津々の様子である。言葉は通じないながらもゼスチャーでボケてみたところ、子供たちはケラケラと無邪気に笑ってくれた。純粋な子供たちを見て癒される思いであった。

タイの子供たち
タイの子供たち


・・・ご神木に到着する。

現時点で一番クワガタの可能性の高い場所なので、車を降りて樹を見上げる瞬間が一番楽しみである。

ご神木
ご神木



昨日確認したウェスターマンヒラタは一時的にキープしてあるので、別の個体が来てないか、樹皮めくれを確認してみると、今日も黒い影が確認できる。脚立を用意し個体を確認してみる。

樹皮めくれにクワガタが...
樹皮めくれにクワガタが...



出てきた個体を確認してみるとウェスターマンヒラタとは様子が異なる。・・・しかし、どこかで見覚えのあるクワガタだと思ったら、第1回タイ王国遠征時に確認したライヒヒラタ♂に良く似ている。前回も今回もこれがライヒヒラタで合ってるのか自信は無いのだが、この場所で新たなクワガタの姿を確認できたことが嬉しい。

タイ王国・ライヒヒラタ♂
タイ王国・ライヒヒラタ♂



別の洞にはウェスターマンヒラタ♂が確認できた。安定して確認できるその存在に感謝である。

タイ王国・ウェスターマンヒラタ♂
タイ王国・ウェスターマンヒラタ♂


昨日同様にご神木以外のポイントも確認したいので、ジャングルを藪漕ぎする事にした。当然の様にヒルやダニは存在しているので、対策はしっかりと行っておきたい。

ジャングルを藪漕ぎ
ジャングルを藪漕ぎ



藪を漕いでいくと様々な虫を目にする。見た事のないゾウムシだったり、アクティブなカマキリだったり、目にするものが日本と異なり、非常に興味深い。

タイ王国のカマキリ
タイ王国のカマキリ



藪漕ぎポイントではクワガタの姿は確認できなかったが、条件次第では面白い場所なので時期を変えて改めて確認してみたい。


車に戻ると車内は日陰に置いていたにも拘らず、車内の温度は35℃を表示している..。これがタイ王国の12月なのである。すでに大汗を掻いているのだが、この暑さが今回は清清しく感じる。

日陰でも車内35℃...
日陰でも車内35℃...



その後、以前ヒメカブトを大量に確認したタクヤックゥの樹を確認しに行くことにした。久々に通る“悪路”に懐かしさすら覚える。雨季に土砂が流されてしまいこの様な状態になってしまうのだろうが、冗談抜きに喋っていたら舌を噛んでしまいそうになるほどデコボコ道なのである。

久々の悪路を行く
久々の悪路を行く



目的地に到着する。いつも通り目の前に佇む大きなバナナの樹に実が生っている。タイ王国ではごく普通の光景だが、なんだかホッとする瞬間である。

大きなバナナの樹(中央にバナナ)
大きなバナナの樹(中央にバナナ)



早速タクヤックゥの樹をチェックしていく。以前は容易に確認できていた樹液箇所であったが、年々出が悪くなっている様に感じる...。

樹液確認
樹液確認



タクヤックゥの樹皮の隙間に潜んでいたチェリフェルネブト♂を発見。引っ張り出してみると、思っていた以上に大きな個体であった。

タイ王国・チェリフェルネブト♂
タイ王国・チェリフェルネブト♂



因みに先ほどご神木で確認した大きさの近いライヒヒラタと並べてみる。“大きなネブト”というのは異国ならではの独特な迫力を感じさせてくれる。

左:ライヒヒラタ 右:チェリフェルンネブト
左:ライヒヒラタ 右:チェリフェルンネブト



その後も周辺の探索を続けるが、やはり以前に比べ周辺の樹液箇所は激減している...。降水量の関係なのか、ポイントとしての経年なのか分からないが、以前多くの個体が確認できたヒメカブトの姿も全く見えなくなってしまった...。

ゴムの樹
ゴムの樹



ヒメカブトと共に多くの個体が確認できたウェスターマンヒラタの姿も今回は確認できなかった...。また時期を改めて足を運んでみたいと思う。

ヒラタパーツ
ヒラタパーツ




昼食の時間なので集落へと戻ってみる。すると以前閉店したはずの店が復活していた。経営者が以前のままであれば味は確実なので、迷わず入ってみる。

復活していた店
復活していた店



残念ながら、以前食べて美味しかったカーオ・カー・ムー(豚足めし)は、メニューから消えてしまっていた...。もしかすると経営者は変わったのかも知れない...。とりあえず次に印象深かった「ラートナー」をオーダーしてみる。ビーフンとは米の麺なので、日本でいうところの“タイ風中華丼”の様なイメージで、あんかけが最高に美味しい。

ラートナー(あんかけビーフン)
ラートナー(あんかけビーフン)



次に運ばれてきたのは「カーオ・パット」もうこれは日本でもおなじみのチャーハンである。意味も同じカーオ(米)・パット(炒める)であり、見た目も味もそのままである。因みにラートナーもカーオ・パットも30バーツ(90円)ほどである。

カーオ・パット(焼き飯)
カーオ・パット(焼き飯)



・・・遅めの昼食を済ませた後は、特に急ぐ理由も無かったので、一度宿に戻り休憩をとる事にした。


宿に戻り車を駐車した所で、うしやんさんが「そういえば、前にヒラタを見た樹があったんだけど、、、」と言うので、宿の敷地内との事もあり、徒歩でその場所を確認してみることにした。

宿の敷地内にて
宿の敷地内にて



宿の敷地内といっても、そこはタイ王国。庭とジャングルの区別がつかない様な場所である。いかにも大型甲虫が生息してそうな雰囲気が満点である。・・・するとバララララララッと、まさに大型甲虫の羽音が聞こえてきた...。日本で例えるならカブトムシクラスの羽音であり、具体的にはマルバネの羽音そっくりに聞こえる。

敷地内のジャングル
敷地内のジャングル



羽音の方に目をやると、マルバネ大歯型クラスのクワガタが樹の上の方を飛び回っている様子が窺える。注意深く、その行方を窺っていたのだが、残念ながら大型不明クワガタは森の奥へと飛び去ってしまった...。



大物を取り逃がしてしまった感もあるのだが、状況的に仕方ないと諦めようとした瞬間、またしてもバララララララッと大型甲虫の羽音が聞こえてきた。先程とは別の個体である。今度は何とか長網を駆使して個体を確保する事が出来た。ネットの中を確認してみると大きなオニツヤ♂の姿がそこにあった。かなり大きな個体に感じたのでうしやんさんのスケールで測ってみると77ミリの個体であった。これで短歯型なのだからタイ王国とはアメージングな国である。

タイ王国・オニツヤ♂
タイ王国・オニツヤ♂



先程、最初のオニツヤと思われる個体が飛び去った後に別の個体が飛翔している状況を見ると、オニツヤは昼行性なのではないかと感じたので、うしやんさんと共にこの樹をチェックしてみると、新たに大きなオニツヤ♂2頭も確認する事が出来た。やはり昼間でも活発に活動している事が窺える。

大型個体が3頭も!
大型個体が3頭も!



・・・なぜ昼行性を意識したかというと、この樹の存在する場所は昨晩ライトトラップを行った場所から、極めて近い場所だったのだが、同所にて昨晩含め過去のライトトラップ時に全くオニツヤの飛来は確認できなかった事と、過去の探索も振り返ってみると、他の場所に存在するご神木でも昼間の樹液場にて何度かオニツヤの存在を確認していた事もその理由になる。見た目がマルバネに近い印象を受けるので勝手に夜行性と思っていたが、現地で探索することで改めて確認する事が出来て、非常に有意義なものを感じる。

・・・それにしても他の場所を散々探し回っても確認できなかった個体を、宿の敷地内で確認できるとは灯台下暗しとはこの事をいうのだろうか?




宿に戻り一息ついた頃には夜の帳も降りていた...。

いつもの流れであれば、このあとライトトラップに向かうのだが、先程のオニツヤ確認もあったので、夜は無理せず、ゆっくりと宿の料理を楽しむ事にした。

うしやんさんと共にビールで乾杯する。昨晩もそうであったが今回の旅はテーマが“まったり”なので、これで良いと思っている。気持ち的にも余裕があり、時間の流れが緩やかで楽しい。

ゲーング・ムー・チャムワン(佃煮の味がする)
ゲーング・ムー・チャムワン
(豚とチャムワンの葉のカレー)




夕食の中には何品か初めて食べる料理もあったのだが、アルコールが入って気分良くなったせいか、聞いた料理名は忘れてしまったものも多い...。テラスで食事をしているので、空を見上げると月が出ているので意外と明るい。本来なら月が出ている夜はクワガタ探索としてみれば良い条件ではないのだが、今晩はうしやんさん、宿のスタッフの方々との楽しい宴の良い演出となっている。

プラートート・パット・サムンパイ(揚魚の数種の薬草炒め)
プラートート・パット・サムンパイ
(揚魚の数種の薬草炒め)


うしやんさん、料理名の詳細ありがとうございます。



数時間の宴を楽しみ部屋へと戻る。大してビールは飲んでないはずだが、最近は飲む機会が減ったせいか、ずいぶんと弱くなってしまった様である...。このボンヤリとした状態が気持ちよい。日本に戻ればそれなりに厳しい現実が待ってるのだが、そういうのを一切忘れてタイ王国を満喫できている。やはりタイ王国は最高である。改めてうしやんさんに感謝申し上げたい。今晩もぐっすりと眠ることが出来そうである...。

今宵もトッケイ
今宵もトッケイ



・・・明日は最終日。飛行機の時間までタイ王国を堪能したいと思う。 zzz



成績オニツヤ♂×3 チェリフェルネブト♂×1 ライヒヒラタ♂×1 ヒラタ♂×1
(確認後、最終日にリリース)

4日日へ

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