↓ダークゾーン↓
2007.07.06(金)へっぽこ遠征in対馬(1日目)
長崎県・対馬 6:00AM 大雨 24℃ (蒸し暑い)

 2年ぶりの対馬遠征。・・・一応、昨年も対馬遠征を試みたが、台風10号に行く手を阻まれてしまった。

 そして2年前の対馬遠征も、かなり天候に左右されてしまったが、今年も“難攻不落”の対馬に行く事にした。

長崎県です
長崎県です




 早朝、いつも通り羽田空港に向かう。

 今日はいつに無く、濃い霧が発生している。・・・と、言っても普通に走っている分には、支障はきたさないので車を走らせる。

羽田空港に向かう
羽田空港に向かう




 ・・・暫くすると渋滞が始まった。

 ある程度、都内である以上は“想定の範囲内”であろう。

 とりあえず飛行機の時間に対して、余裕を持って家を出ているので、それほど問題ではないだろう。

高速は渋滞気味・・・
高速は渋滞気味・・・




 しかし・・・



 
次の瞬間、車の後方に“嫌な気配”を感じた。


 
バックミラーで確認すると、その時点で後続車は“スピードを落とさない状態”で、後方1メートル位の位置まで来ていた。


 そして・・・


 「キキキーッッ!!
(急ブレーキ音)  ガッシャーン!!(ぶつけられ音) 


 ・・・追突されてしまった。。。


 
・・・この時点で“体のどこが痛い”とかではなく、「また対馬行けないなぁ。。。」と感じてしまった(泣)


 ・・・とりあえず車を路肩に移動し、“安全を確認した上”で、車を降りる。


 (ぶつけてきた)相手は、車を降りてきて謝罪をしてきた。

 
(ぶつけてきた)相手いわく、「ボーッとしていて、停まれませんでした...」と言う。

 正直言って“思う所は大いにあるが”まずは通報し、警察を呼ぶ事にした。



 ・・・・・そして、待つ事10数分。


 事故を処理する為の車が到着した。

非常電話にて通報する
非常電話にて通報する




 ・・・それから“それなり”の手順を踏み、対応していく。


 ・・・当然、時間も掛かる訳で、
“羽田発の飛行機には間に合わない状況”になってきた。

現場検証中
現場検証中




 ・・・仕方ないので、航空会社に連絡を入れる。


 すると「事故証明」があれば、羽田空港到着後に搭乗設定を変更し、福岡空港行き(経由空港)まで対応してくれるとの事である。

 警察に事情を話すと、直ぐに“仮の証明書”を発行してくれた。とりあえず必要書類は確保できた。


 それにしてもハルヒの憂鬱だ... 車も修理に出さなければならない状況であるし、とんだ足止めを喰らってしまった。。。

 何より飛行機の時間にも間に合わないので、経由する福岡空港からの予定も“全て変更の連絡”を入れなくてはならない。


 ・・・何だか気が抜けてしまって、側壁に腰掛けてボンヤリする。

 ・・・ふと思う「普段この場所には腰掛けられないよなぁ...」 ・・・そのまま左下の川にダイビングしたい気分だった。

・・・普段立てない位置にて
・・・普段立てない位置にて


 ・・・とりあえず事故処理も終了し、(ぶつけてきた)相手も怪我は無い様なので、後は保険屋任せにする事にした。


 ・・・
“もらい事故” こればかりは、どうしようもない事だが、ホント勘弁して欲しい。


 ・・・時計を見ると、既に“搭乗予定の飛行機の時刻は過ぎている”。



 
テンションが上がらないまま、何とか羽田空港に到着する。とりあえずはカウンターに行き“経緯”を説明する。

 
すると“事前に連絡を入れておいた事”が幸いし、スムーズに変更手続きを行ってもらい、搭乗出来るようになった。

何とか羽田空港に到着
何とか羽田空港に到着



 
・・・そのまま対馬経由地の福岡空港に向け、テイクオフとなった。



 ・・・機上の人になって1時間半。福岡空港に到着する。

 福岡の天候は、東京のニュースでも頻繁に流れていたので気になっていたが、やはり強い雨が降っている。

福岡空港、到着
福岡空港、到着




 ・・・昨年の事をふと思い出す。

 「
昨年の8月は台風10号のせいで、ここで東京に引き返したなぁ・・・」

ホークス本拠地
ホークス本拠地




 昨年は、ここで“
天候不良”という事で、対馬行きの飛行機が“欠航”になってしまった。

 今年も外は強い雨が降っているが、とりあえず対馬行きの飛行機は“
飛ぶ様”なので、一安心と言った所だろう。

対馬行きは予定通り飛ぶ?
対馬行きは予定通り飛ぶ?




 搭乗時刻が来たので、専用のバスに乗って飛行機の元に向かう。

 
しかし、雨の状況は思っていたより強く、“嫌な予感”が脳裏を過ぎった...。

 
「この雨足の強さから見て、対馬に降りられるのだろうか?」

大雨の中、プロパラ機で対馬へ
大雨の中、プロパラ機で対馬へ




 ・・・何とか定刻通りにプロペラ機は福岡空港を離陸、対馬空港に向かい飛んだ。

 しかし、機内のアナウンスで
「悪天候の場合は、福岡空港に引き返す事も考えられます...」と流れる。

 
それを物語る様に窓の外は“台風並み”に気流は乱れ、それに対してプロペラ機内は、かなり激しい揺れを感じている。

台風並みに悪天候
台風並みに悪天候




 ・・・それでも離陸40分後に対馬まで到達し、飛行機の車輪も出て着陸態勢に入る。

車輪が出て着陸態勢に
車輪が出て着陸態勢に




 窓の下を見ると、うっすらであるが対馬の陸地が見え隠れする。

 心の中で「アムロ
(機長)上手くやってくれよ!!」と願う.....。

対馬が微かに見える
対馬が微かに見える




 ・・・しかし、そんな願いも“へったくれ”もなくなる状況が訪れた。


 ・・・陸地が近付き、いよいよ着陸間近かと思った瞬間.....。


 
・・・着陸すると思われた飛行機はエンジン音を増し、何と上昇し始めた.....。


 ・・・機内アナウンスが流れる。


 「当機は着陸態勢に入りましたが、悪天候の視界不良の為、
着陸を断念しました。」


 ・・・簡単に言うと“
対馬に降りられない”と言う事である。


 「今日は一体なんなんだ...」と今までに無いほどの無念さを感じる。


 ・・・再び機内アナウンスが流れる。「当機は30分後にもう一度着陸を試みます。」


 ・・・とりあえず、もう一度チャンスがあるらしい。


 ・・・30分後。


 ・・・飛行機は、再び対馬空港付近に到達し、車輪が出て着陸態勢に入る。


 ・・・
「アムロ(機長)がニュータイプなら出来るはず!!」と勝手に願いを託す。




 ・・・しかし、現実は厳しかった。。。



 
・・・着陸すると思われた飛行機はエンジン音を増し、再び上昇し始めた.....。


 ・・・それは“ジャブロー降下失敗”の如く、対馬に降りる事が出来なかった事を意味していた。


 ・・・最後のアナウンスが流れ、アムロ(機長)より説明が行われた。

アムロの言葉は、こちら


 
・・・フラウボゥ(キャビンアテンダント)が、アメを一個くれた。・・・・・・・・・・ぜんぜん嬉しくない。

・・・アメ1個もらう
・・・アメ1個もらう




 ・・・そうは言っても天候不良は誰の責任でもないし、安全の事を考えたら仕方ない事も分かっている。

 ・・・何だか自分の人生と照らし合わせる感覚を覚えた.....。




 ・・・再び福岡空港に戻ってきた。


 航空会社のカウンターに行き、対馬便の”欠航”の為の返金手続きが始まった。

飛行機欠航の為、返金手続きを行う
飛行機欠航の為、返金手続きを行う




 ・・・考えてみれば航空会社も“欠航”という事で“福岡−対馬−福岡”と飛びながらも返金というのは、気の毒なのかも知れない。

 ・・・しかし結局の所、対馬の地に降りる事の出来なかった事実には変わらない。・・・壁に貼られたポスターに無念さを覚える。

ポスターを見て肩を落とす...
ポスターを見て肩を落とす...




 「さて、どうしようか? ・・・昨年様にレンタカーを借りて福岡周辺を探索するか? ・・・それともこのまま東京に戻るか?...」

 ・・・しかし正直な所、何もする気になれず、このまま東京に戻りたい気持ちが強かった。


 ・・・すると、自分と同じ様に“払い戻しを終えた”乗客の一人が、係員に問い合わせている会話が耳に入った。


 
乗客「厳原(対馬)行きのジェットフォイルは、大丈夫ですか?」

 
係員「はい。今の所、通常運行との事です。」


 ・・・???


 一瞬、何の話をしているのか理解出来なかったが、どうやら
ジェットフォイル(高速船)では、対馬に行けるらしい。


 その乗客が立ち去った後に自分も確認してきると、その通り“ジェットフォイルで対馬に渡れる”との事であった。


 ・・・ただ、一度気持ち的に“萎えた”この状態からの手続き変更は、正直言って面倒くさいと思った。


 しかし「昨年も台風で対馬行きを断念し、今年も断念する気か? 対馬に行けるチャンスを逃して良いのか?」

 少々、自問自答したが
「2年ぶりの対馬へ行けるのなら、行くべき!!」 そう思った。


 とにかくジェットフォイルに乗るべく、福岡空港から福岡港に向かう事にした。

 空港でタクシーに乗り込む。運転手に今朝からの話
(追突もらい事故、対馬行き飛行機欠航)をする。

 すると運転手は、
「まだ何かあるかもしれませんね(笑)」と言う。   ・・・笑い事ではない!!(泣)

タクシーにて港へ向かう
タクシーにて港へ向かう




 ・・・福岡空港から思ったより時間は掛かったが、なんとか福岡港に着く事が出来た。

 果たして今の状態からジェットフォイルに乗れるのであろうか?

博多港に到着
博多港に到着




 とりあえずチケット売り場に行くと、同じく飛行機からジェットフォイルに変更する乗客で混雑していた。

 係員がマイクで案内している
「座敷に余裕がありますので、慌てないで手続きして下さい!」 ・・・何とかなる様だ。

ジェットフォイルの手続きを行う
ジェットフォイルの手続きを行う




 ・・・暫く並んでジェットフォイル(ヴィーナス)の搭乗券を購入する事が出来た。

チケット購入
チケット購入




 直ぐに搭乗時刻が来たので、ジェットフォイルの乗り込む。

 見た感じ、伊豆諸島行きと殆ど
同じタイプのジェットフォイルであった。

ジェットフォイル(ヴィーナス)
ジェットフォイル(ヴィーナス)




 ・・・そして、乗客を乗せジェットフォイルは港を離れる。




 ・・・厳原港(対馬)までの所要時間は、約2時間ほどの様である。
・・・因みに飛行機であれば40分程度...。

 それでも速度計と見ると“79.3km(時速)”と表示され、通常の船とは違う“ジェットフォイルの速さ”を物語っていた。

スピードは80キロ近く出ている
スピードは80キロ近く出ている




 ・・・到着まで随分と時間があるので、色々と物思いに耽る。

 ・・・窓の外は
“全く見えないほど”強く激しい雨が降っている。・・・このジェエトフォイルも大丈夫なのであろうか?

外が見えないほどの大雨
外が見えないほどの大雨




 ・・・いつの間にか疲れもあって、眠ってしまった zzz


 zzz



 ・・・船内アナウンスで目が覚める。


 ふと窓の外を見ると、
対馬の大地が見えていた。

対馬が見えてきた
対馬が見えてきた




 ・・・福岡港を出発して約2時間。自宅を出発して
約13時間、ようやく“難攻不落”の対馬に辿り着くことが出来た。

 ・・・ここまで来るのに、本当に長い道のりであったと感じる。

厳原港国際ターミナル
厳原港国際ターミナル




 予め連絡しておいたので、レンタカー屋も親切に“空港ではなく港”に、レンタカーを用意してくれていた。

レンタカー屋が来るまで一息つく
レンタカー屋が来るまで一息つく





 早速、レンタカーに乗り込み対馬を走る。

 ・・・しかし、時刻は既に18時を回っており、対向車は“ヘッドライト”を点けている。
・・・初日の殆どを移動に費やしてしまった。

もはや夕暮れになっている
もはや夕暮れになっている




 そうは言っても、せっかく対馬まで来れたのだからと“フルーツトラップの設置”に移る。

 新規開拓するほどの時間的余裕は全く無いので、今日は一昨年に“実績のあった場所”だけ設置する事にした。

大雨の中、トラップ作成
大雨の中、トラップ作成




 フルーツトラップを設置するべく、林道をレンタカーで走ると“別のレンタカー”も同じ様にトラップを設置している。

 もう薄暗く時間も無いので、話しかける余裕すらない。


 ・・・仕方なくこの場所諦める。別の場所に移り数個のトラップを設置して回る事にした。

 そうは言っても、過去に一度しか来た事のない島なので、候補になるだけのポイントも限られている。


 今回の遠征は過去に無いほど、全ての面で厳しい状況に追い込まれている.....。



 「来れただけでも満足しよう。この遠征で、対馬のクワガタが少しでも観れたら、それで満足しよう。」

 “へっぽこ流”な考え方かも知れないが、それが自分らしい探索であるし、焦ってもロクな事はない...。

 そう思ったら多少、気持ちに落ち着きも出てきた。



 限られたポイントに少ないながら、フルーツトラップを設置していく。

 今回はチョウセンヒラタも確認したいので、フルーツトラップは“通常のバナナ”以外に“パイン”も設置していく。

 ・・・果たして、対馬のクワガタ達は来てくれるだろうか?

パイントラップを地下置きする
パイントラップを地下置きする




 ・・・少し走り回っただけで、外はすっかり夜の帳が下りてしまった。

↑ やっと、、、ダークゾーン終了 ↑



フルーツトラップを設置していくと“樹液の出ている洞”を発見した。もしや!と思い、洞の中を確認する。
・・・すると、大型の♀が潜んでいるのが見えた!! すぐにレンタカーに戻り、掻き出し棒を用意する。メチャメチャ興奮する!!

洞に♀が居る
洞に♀が居る



幸い洞はそれほど深いものではないので、すぐに個体を採り出す事が出来た。
ツシマヒラタ♀であった。・・・・・ここに至るまでの困難を思い出すと、この1頭確認がどれだけ嬉しい事か、、、涙が出そうになった。。。

対馬・ツシマヒラタ♀
対馬・ツシマヒラタ♀



更に近くの樹液場を確認してみると、一目でネブト♂だと判る個体が樹液に塗れていた。対馬はネブトの個体数が多い島だと感じていたが、関東でネブトを観慣れていない“へっぽこ”にとっては、希少種並みの喜びを感じる。

樹液にネブト♂
樹液にネブト♂



そのネブト♂の近くの洞にはスジ♂の姿も確認できた。・・・18時過ぎに対馬入りし、更に大雨という“厳しい状況”を考えると、ツシマヒラタ♀・ネブト♂・スジ♂という3種が確認できただけでも、初日としては“大満足”としたい気持ちが強かった。一昨年に一度対馬に来ている事が、その時の“へっぽこ”なりの経験が今回の対馬遠征を助けている気がする。やはり採集は“時間を掛けて何度も足を運ぶ事”が、自分なりのデータなど気持ちの余裕としても、後々の採集を楽にして行くのかも知れない。

対馬・スジ♂
対馬・スジ♂



・・・多少なりとも“落とし処”は見い出せたので、ここで宿にチェックインする為、市街地に戻る事にした。




時間帯としては、ゴールデンタイム的な時刻を過ぎてしまったが、このまま宿で寝る訳にも行かないので、今一度レンタカーを走らせ一昨年に確認した“樹液ポイント”へ向かう事にした。正直な所、宿から近い場所ではないし、今回もその場所で樹液が出ているとも限らない。・・・それでも今日は、随分と時間をロスしてしまったので、もう少しだけ頑張ってみる事にした。ある意味これで樹液が出て無くても、先程3種のクワガタを確認で来ているので気分的には余裕はある。

ナビで前回のポイントへ向かう
ナビで前回のポイントへ向かう



それなりに時間は掛かったが、一昨年の樹液ポイントまで辿り着くことが出来た。車の外は相変わらず雨が激しいが、身支度を整え林に入ってみる。雨で草木は“ずぶ濡れ状態”であったが、一昨年樹液を出していたクヌギは、今年も樹液を出していた。

懐中電灯を当てると、何か黒い物体が動いた気がした。もしや?と思い、その黒い物体に焦点を合わせると何と“大きなツシマヒラタ♂”であった。いかにも“ツシマヒラタらしい”細く長く伸びた大顎と大きな胴体をしている。写真を撮った後にノギスで測ってみると70_ジャストの個体であった。
・・・久々に観た“格好良い”ツシマヒラタ♂に感動を覚えた。

対馬・ツシマヒラタ♂
対馬・ツシマヒラタ♂



更に樹を確認していくと、ずぶ濡れになった樹を徘徊するツシマヒラタ♀が確認できた。状況としてかなり強い雨が降り続き、非常に厳しい状況だと感じていたが、その様な状況下でも活動している個体はいるのだと感じた。

ツシマヒラタ♀が居る
ツシマヒラタ♀が居る



その後も探索を続けたが、相変わらず強い雨は降り続け、今日一日の疲労もピークに達していた。

これ以上の無理をしても良くないと思い、対馬遠征初日の探索を終了する事にした。

それにしても今日一日を振り返ってみると、とにかく色々あり過ぎた。考えてみれば昨年の“対馬遠征断念”から相性が良くないのかも知れない。


・・・ホント、今日は疲れた。何とか明日は、落ち着いて採集に没頭したい zzz  ・・・って、言うか、明日は大丈夫なのだろうか???



成績ツシマヒラタ♂×1 ♀×2 ネブト♂×1 スジ♂×1
(確認後、最終日に全てリリース)

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