2021.06.11(金)
北海道・南部 4:00AM 晴れ 23℃

2021年。今シーズン最初の探索は、いきなりの遠征として“北の大地”を目指す事となった。北海道と言えば今から7年前に遠征して以来であり、“ミヤマ天国”とのイメージが強い。過去2度の北海道は航空機を利用しての遠征であったが、今回はせっかくなので新幹線を選択してみた。飛行機よりも現地までの移動時間は長くなるものの、以前は広島県も飛行機で行っていたのだが、最近は完全に新幹線一択になっている。広島も北海道も飛行機なら1時間ほど、新幹線なら4時間ほどだが、移動する空間として新幹線の方が圧倒的に楽だと感じている。・・・私にとって“4時間”とは永遠のテーマだったが、現在は過去のものとして、その“4時間”を楽しむ様にしている。

7年振りの北海道
7年振りの北海道




北海道新幹線・新函館北斗駅から函館駅まで「函館ライナー」にて移動する。

函館へと向かう
函館へと向かう



函館駅に到着。まずは予約しておいたレンタカーを借り、昼食をとる事にした。函館駅前と言えば前回も訪れた「函館朝市」。港沿いにある北海道らしい魚介類を楽しめる海鮮市場である。

函館朝市
函館朝市



北海道らしく、至る場所でタラバガニや毛ガニの多く入った水槽を見掛ける。・・・因みに文字にした場合「魚介類」とよく目にするが、なぜ介は“貝”でないのか疑問だったので調べてみると、「貝」は訓読みが「カイ」で、音読みが「バイ」になるので「魚貝類」と書いた時「ギョバイルイ」と発音する形になるので、あえて“介”としている様だが、どうやら“ギョバイルイ”と発音しても間違えではないらしい。更に現在は、カニ・イカ・ウニ辺りも「魚介類」に含まれる様である。

大量の毛ガニ
大量の毛ガニ



函館朝市はそれほど大規模な面積ではないので、何周か見て回ったのだが、どこも決め手がないまま適当な店に入って、海鮮丼・ほっけ・イカの刺身をオーダーする。運ばれてきたものを早速口にする。美味い!・・・美味いのだが、観光客価格なのか?海鮮丼だけでも3000円程するので、“市場なのでお得”と言う印象はないのが正直なところである。

海鮮丼を堪能する
海鮮丼を堪能する



昼食後は、前回の遠征で行く事が出来なかった「五稜郭跡地」を訪れてみる。この数年は、せっかく遠征したのだから普段目にする事の出来ない“現地ならではの場所”を訪れたい思いが強い。

五稜郭跡地を見学
五稜郭跡地を見学



とりあえず身支度を整えようとコンビニを探す。やはり北海道のコンビニと言えば「セイコーマート」だろう。近年は、セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートも増えて来て品揃えも大手の方が良いのだが、北海道ならではのセイコーマートを楽しみたい。

北海道と言えばセイコーマート
北海道と言えばセイコーマート



そして北海道と言えばこれも欠かせないのは「ガラナ」。コカ・コーラの北海道進出が遅かった事もあってガラナが普及したと聞いている。味はコーラと言うよりドクターペッパーに近い気がしている。

コーラよりガラナ文化
コーラよりガラナ文化



・・・とりあえず準備は整ったので、エゾミヤマの探索するため雰囲気のありそうな場所へ向かう事にした。




カーナビを見ながら少し標高のある場所を目指してみる。相変わらず事前情報を持たずに現地入りしているので、この場所にクワガタ生息しているかは分からないが、まずは林道を歩き北海道の風を感じながらルッキングを開始する。

林道をルッキング
林道をルッキング



暫く探索をしてみたがクワガタの姿は確認できない。しかし大量のエゾハルゼミらしき合唱が聞こえるので、本日のライトトラップの設置場所をここに決める事にした。

本日のライトトラップの角度
本日のライトトラップの角度








日が暮れるまで車内で物思いにふける。・・・この数年の事。自身の体調面や新型コロナの世界情勢など、気軽に離島遠征や海外に足を運べる状況ではなくなってしまったが、この数年を振り返ってみて人生観が180度変わったといっても過言でないほど、個人的に激動の毎日であった。・・・それでも今年もこうやってフィールドに足を運ぶ気持ちになれた喜びは大きい。

北海道の夕暮れ
北海道の夕暮れ



夜の帳が下り始めたのでライトを点灯する。果たしてこの場所でクワガタの飛来は確認できるだろうか?期待と不安が交差する。

久々のコロニーレーザー照射!
久々のコロニーレーザー照射!



夜になって12℃。気温としては思っていた以上に下がってしまったが、それでも近くに渓流があるのでトビケラらしき虫が飛来し始めた。

トビゲラか?
トビゲラか?



次にジョウカイボンらしき虫が多く飛来する。ライトの照射を開始して30分ほど経過したが、殆どがトビケラやジョウカイボンらしき虫ばかり飛来し、甲虫らしい個体の飛来はここまで皆無である。

ホタルの仲間だっけ?
ホタルの仲間だっけ?



ライト点灯から1時間ほど経過してようやく蛾の飛来が始まった。月齢はかなり良い条件なのだが全体的に蛾の飛来は少ない。

蛾の飛来が始まる
蛾の飛来が始まる



気温はさらに下がり、多少なりとも寒さを感じるレベルになってしまった。心の中で「今日は難しいかも...」と本音がチラついていたのだが、ここに来てオオミズアオが7〜8頭ほどまとまって飛来し始め、もう少し粘ってみる事にする。

オオミズアオも多数飛来
オオミズアオも多数飛来



蛾とは事なる落下音が聞こえたので慌てて確認してみると、どうやら先程まで周辺で大量に鳴いていた「エゾハルゼミ」の様である。エゾハルゼミ自体は北海道以外の地域でも何度か確認しているが、変わり映えの無い飛来の中で多少なりともテンションのあがる場面であった。

エゾハルゼミか?
エゾハルゼミか?



約3時間ほどライトトラップの照射を続けてみたが、蛾の飛来は多かったものの甲虫の飛来は無かった。

蛾の飛来は多かった...
蛾の飛来は多かった...



夜になって12℃まで下がってしまった事や、飛来した虫の流れから、まだクワガタの発生には少々早かったのかも知れないと感じた。とりあえず本日のライトトラップはここまでとして撤収を始める。




本日は遠征初日として雰囲気は感じられたので、明日はまた場所を変えてチャレンジしてみたい。夕食をとり明日に備える事にした。

函館・塩ラーメン
函館・塩ラーメン



成績:ボ〜ズ

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