2020.06.09(火) 東京都・葛飾区 4:30PM 晴れ 28℃ 2020年・・・。 今年は「新型コロナウイルス」の影響もあって、例年とは異なる日常を送っている。5月25日に「緊急事態宣言・解除」が出たので、自宅から徒歩で行ける範囲を散策してみる事にした。・・・とりあえず、昨年4月にも訪れた雰囲気のある河川敷に向かう。この場所は小学生の頃から40年ほど当たり前の様に通っているのだが、実は下記画像の取水塔は“アニメ・こち亀オープニング「葛飾ラプソディー」に登場する一コマ”であり、映画「男はつらいよ」では、寅さんがウナギを釣りシーンでも出ている。もう、寅さんに至っては、秋になると正月映画の為に、毎年“寅さんが土手を歩くシーン”として撮影していたのを小学生の頃から風物詩として定着していた。
「細川たかし」の歌で有名な「矢切の渡し」。・・・因みに歌で有名になってしまったせいで「やぎり」と発音するのが当たり前になってしまったが、実は千葉県側の地名としては「やきり」なのである。結果的にバス停や駅名も「やぎり」にせざるを得なくなってしまった...。
目的地に到着する。河川敷沿いに存在するこの場所は10数年前に小さな池が出来、その周りにはヤナギの幼木が生えてきた。その頃は何とも思わなかったのだが、年々ヤナギが成長するにつれて雰囲気が増してきた。
手前の藪を漕いで奥へと進んでみる。やはりヤナギは成長を続けて大きくなっている。昨年の採集記でも綴ったが、目の前の川を渡った千葉県側には「矢切(やきり)ねぎ」で有名な畑が広がっている。そしてその奥の林にはコクワやノコが生息しているので、飛翔力を考えれば充分にこの場所でもクワガタが生息していても不思議ではないと感じている。
久しぶりに青い空を見上げる。青々とした葉を見ると元気が湧いてくる。やはり、このシーズンインらしい心地良さは、フィールドに出ないと感じられない。とても清々しい。
とにかく生き物を探してみる。目の前にはイラガらしき痕跡が窺える。・・・アリが樹上目指して登っていくので「樹液場があるのでは?」と目を凝らしてルッキングを続けていく。
・・・数ヶ所のヤナギをチェックしていくのだが、洞や樹皮めくれは確認できるものの、肝心の樹液はまだ出てない様子である。昨年の樹液痕らしき部分は見受けられるので、もう少し時間をおいて再確認する必要性はあると感じる。
樹液場は確認できなかったが、少ないながらも昆虫の存在は確認できるので、東京23区、しかも自宅から徒歩でのクワガタ採集は不可能ではないと思っている。例年の離島遠征や海外遠征とはまた違った“ちいさな楽しみ”として、今後も気が向いた時に足を運んでみようと思う。
紫陽花の時期であり、間もなく関東地方も梅雨入りすると思われるが、政府曰く6月19日を過ぎたら県をまたいだ移動も容認されるらしいので、そうしたら少し車で遠出して、クワガタ探索を再開していきたいと思う。
帰りに「帝釈天」でお賽銭を投げて駅前を通る。改めて私の地元は“両さんと寅さん”が身近な存在であると感じる。 「えっ?採集記にクワガタが出て来なかった?」 「それを言っちゃぁおしまいよ」
・・・そんなこんなで、今年も期待! 成績:ボ〜ズ |