2019.09.03(火) 東北地方 12:00PM 大雨のち曇り 19℃ (涼しい) 同行者:kapiさん 日程や月齢的に今シーズン最後の東北に向かう事にした。今年は梅雨明けが遅かった事もあってか、虫関連の発生にも影響が出ている感もあるが、本日も土砂降りの中、高速道路を北へと進む。
夕暮れ前に目的地に到着する。雨が降った形跡はあるが、幸いにも現在は上がっている様子である。ある程度ライトトラップの準備を行った後、車の中で夕食をとっていると1台の車が停車した。運転手が降りてきて「話し掛けても良いですか?」と仰るので、こちらも快く対応させて頂くと、その方はかつて武相大鍬に所属していたOさんとの事であった。暫らくお話させて頂いたが、とても紳士的で採集者としての鋭い視点をお持ちの方であった。個人的にはとても楽しい会話だった。
夜の帳が下りると共にHIDライトの照射を開始する。すぐに羽虫が集まってくる。月齢は悪く無いが東北という場所柄、気温が低いのが気になる。
そしてこの晩夏の特徴としてエンマコオロギが多数集まってくる。遠目に黒っぽい塊がクワガタっぽく見えるので紛らわしい。これが始まると確実に秋を実感する
・・・と、その中に甲虫の姿が確認できたので、近付いてみるとアカアシ♀であった。久々に確認した様な気がする。
羽虫と共に早い時間帯からヤママユが多数飛来する。個体によって茶色っぽいモノも飛来するが、オオミズアオに変わってヤママユが飛来する様になると、やはり晩夏を感じる。
更にその中に混じってアカアシ♀が飛来する。ここ数年アカアシが減少していると耳にするが、真意の程はどうなのだろう?
急に大型甲虫の羽音と共に落下した個体が居るので“モビルアーマー”クラスかと驚いて確認してみると、カブトムシ♀だった。考えてみると、個人的にはこれが今シーズン初のカブトムシであった。
続けてノコ♀も飛来する。見た感じ普通のノコ♀であるが、先月、西表島で確認したヤエヤマノコギリ♀を思い出すと、ノコに対する“感謝度合い”が上がった気がしている(笑)。
暫らくすると今度はノコ♂が飛来した。先程のノコ♀同様、過去にはタイ王国にて100_を超える真っ黒なギラファノコ♂を確認してきたが、日本のノコギリクワガタも趣のある良いクワガタだと感じる。
HIDライトのバッテリーも残り僅かになってきたので、そろそろ撤収を考えているとライト真下に甲虫が飛来した。確認してみるとミヤマ♂であった。9月に入ってまだ金の微毛を備えた状態だったので、二次発生的な個体かも知れないが、9月のミヤマ確認は嬉しかった。
バッテリー切れと共に本日のライトトラップを終了とする。7月に東北を訪れた際もそうであったが、大本命はやはりオオクワガタであった。今シーズンは2回チャレンジする事が出来たが、何れもオオクワの姿を確認することは出来なかった。これもいつ戻り、自然相手の事なので結果が思い通りにならないのも“へっぽこ”らしいリアルな採集であるが、来シーズンまたチャレンジする事が出来れば、その時を心待ちにしたい。 成績:ミヤマ♂×1 ノコ♂×1 ♀×1 アカアシ♀×2 カブトムシ♀×1 (確認後、全てリリース) |