2019.07.05(金) 東北地方 5:00PM 晴れ 24℃ 同行者:kapiさん 2019年、今年最初となる東北地方に足を運ぶ事にした。・・・文章にすれば、この一言だが、昨年までの状況を考えると、この場所に“元気に”立てる事だけでも最高に嬉しい。ニイニイゼミとヒグラシの鳴き声に黄昏れる。
夜の帳が下りるのを待って、HIDライトの照射を開始する。周辺には他の採集者の姿も確認できるのだが、その中でも、とてもマナーの悪い採集者の存在が目に余る。この場所は今まで何度も訪れているが、今回も含め、他の採集者の方々は皆良識ある行動を取られているのだが、ある採集者の行動は余りにも酷かった...。
照射開始後、すぐに小さな羽虫が集まってきた。月齢も悪くないので、この後の飛来に期待する。
少しすると、いつもより早いタイミングでコクワ♀が飛来した。5月にタイ王国に遠征し、クワガタやオオカブトの姿を確認しているが、国内としては「令和」となって初の国産クワガタになる。コクワという所が“へっぽこ”らしくて妙に納得できた。
その後、羽音と共に甲虫が飛来したので確認すると、ミヤマ♀であった。実に3年振りの確認であり、心底嬉しかった。
・・・と、今シーズン初ミヤマの写真を撮っていると、すぐ近くに別のミヤマ♀が落下した。黄色い脚に懐かしさを感じる。
周辺にはノコ♂も飛来した。本日は飛来したクワガタの全てが新鮮であり、何が飛来しても嬉しい。
そうこうしている内に、またミヤマ♀が飛来した。本日はミヤマ♀の飛来が多い様子である。
ミヤマ♀の写真を撮っていると、これまた近くに本日最初のミヤマ♂が落下した。久々に見るミヤマ♂に興奮を覚える。
更に近くにミヤマ♀が落下する。やはり本日はミヤマ♀の飛来数が多い様である。
ミヤマとは異なる存在が気になり確認してみると、ノコ♀であった。ミヤマ♀の飛来数は多いのだが、ノコの飛来数は意外と少ない。
時間の経過と共に飛来する蛾の種類に変化が見られる。
落下音が聞こえたので確認してみると、“前胸背板”の赤いコクワが飛来した。かなり特徴のある個体であったが、カウントだけして最終的にはリリースする。
遠めに黒く大きなシルエットが見えたので。一瞬焦って個体を確認してみると“大きな”コクワ♂であった。この“大きなコクワ”というフレーズも懐かしい。・・・ただ、コクワが飛び始めると、オオクワの飛ぶ前触れとも聞くので、今後に期待を寄せていく。
その後、大きな羽音と共に着地した個体が居たので確認してみると、本日一番大きなミヤマ♂であった。風格のある横綱の様な存在であった。
更に時間の経過と共に、蛾の飛来する大きさも増してきた感がある。
しばらく飛来が止まった感があったのだが、これも冒頭のマナーの悪い採集者の影響を受けていると感じる。 すると白布の上にノコ♂が飛来した。それほど大きな個体ではなかったのだが、赤褐色の綺麗な個体だと感じた。
・・・と、そのすぐ近くに大型のノコ♂が飛来した。個体としては、こちらの方が大きいだが、先程のノコ♂の方が品がある気がする。
少し離れた場所に一際大きな個体が佇んでいるので、期待して近づいてみると大きなミヤマ♀であった。
今晩はクワガタ以外の甲虫の飛びは、あまり良くないのだが、この周辺では良く見掛けるカミキリは確認できる。
それにしてもミヤマ♀の飛来数が圧倒的に多い。そして落下時にひっくり返る個体が、いつも以上に多い気がする。
その次にミヤマ♂が飛来した。この個体もひっくり返っている...。最終的には多くのミヤマの姿が確認できたと思う。
kapiさんと共に、そろそろ片付けに入ろうかと思った瞬間、本日最後のミヤマ♂が飛来してくれた。本日の〆として良い個体が飛来してくれたと思う。
手元の時計を確認すると、すでに日付を跨いでいる。流石に疲れも出てきたので本日のライトトラップを終了として、撤収を行う。
本日は3年振りとなるミヤマも確認できたので、この数年の状況を考えると、とても有意義な1日となった。欲を言えばオオクワの飛来も期待していたのだが、結果は結果として、またのチャンスがあればと思う。 成績:ミヤマ♂×12 ♀×34 ノコ♂×7 ♀×3 コクワ♂×2 ♀×9 (魔琴:持ち帰りなし) |