2014.07.27(日)
北海道・南部 11:00AM 曇り時々雨 26℃ (涼しい) 同行者:kapiさん

北海道遠征、2日目。

昨日の疲れもあってか昼前まで休んでしまった。現状を考えると無理は出来ないのでマイペースを大事にしていきたい。それを理解してくださるkapiさんに感謝である。

函館市内の路面電車
函館市内の路面電車



昼前という中途半端な時間帯になってしまったが、函館朝市にブランチしに行くことにした。昨日は海の幸を堪能したので、本日は「函館塩ラーメン」を食べる事にした。北海道のラーメンといえば、札幌の味噌ラーメン、旭川の醤油ラーメンと並んで函館の塩ラーメンは有名であり、一度食べてみたかった。

函館塩ラーメン
函館塩ラーメン




午後に入り山に向かうことにした。天候は昨日同様、台風崩れの温帯低気圧の影響で雲も低く、時折雨粒も落ちてくる。自然相手の事なので仕方ないのだが、今晩こそは何とかライトトラップを堪能できればと思う。

天気は悪い...
天気は悪い...



まずは、その前にルッキングでエゾミヤマを確認してみたい。雰囲気のありそうな林道を探索してみる。

エゾミヤマを探す
エゾミヤマを探す



ヤナギなどをチェックしていく。雰囲気はあるのだが何故かクワガタの姿は確認できない...。しばらく林道をチェックしていると、昨晩の雨で池の様に溜まった水溜りに黒い甲虫の姿が確認できた。「まさかっ!ゲンゴロウモドキか?」とトキメいたのだが、よく見ると水溜りに落ちたミヤマ♀であった。しかもこのミヤマ元気なのである。おそらく頭上の樹から落下直後の様で、それにすぐに気付けたのが幸いであった。・・・少々イレギュラーなエゾミヤマの確認となったが、まずは幸先良しとしておきたい。

ゲンモかっ!?
ゲンモかっ!?



それにしても林道には、ヒグマと思われる大きな落し物が結構落ちている。かなり民家に近い場所でも見掛けるので、その内ばったり出くわしそうな気がしてきた...。近くに落ちている枝を拾って、落し物の中をチェックしてみたが、小さな虫ばかりで糞虫は確認できなかった。・・・勢いあまって指が落し物に触れてしまった事はナイショである。

ヒグマの落し物
ヒグマの落し物



レンタカーを流しながら雰囲気の良さそうな場所を探してく。数箇所ヤナギが自生している場所をチェックしてみたが、クワガタの姿は確認できない...。天候もその理由であろうが、北海道という広大なる台地はそう簡単に攻略できない...。

牧場が多い
牧場が多い



・・・結局2日目も昼間の探索は、良く分らない微妙な感じで終了してしまった。




夜の帳が下りたので、ライトトラップのポイントに移動し準備を進める。なんとか昼間の内に昨晩より雰囲気の良さそうな場所を見つけることが出来たので、雨さえ降らなければ今晩は期待が持てそうである。

こわいです
こわいです...



HIDライトをセットして照射を開始する。夜になって風向きが変わったのか、昼間以上の強風に感じる。

照射開始!
照射開始!



強風の中、小雨も降り始めてしまたのだが、なんとか照射方向から多くの蛾は集まってきた。この状況だけでも昨晩より随分と雰囲気は良いと思われる。

蛾は多い
蛾は多い



・・・っと、唐突に甲虫が落下した音が聞こえたので慌てて確認してみると、ミヤマ♀が飛来してくれた。やっとこの北海道遠征の初日が出た感じでもあった。昨晩は消化不良気味だったので、こうやってエゾミヤマが思った通りに飛来してくれるだけで幸せ度は上がる。

初飛来ミヤマ♀
初飛来ミヤマ♀



先ほど飛来したミヤマの画像を得ていると、別のミヤマ♀が飛来した。こちらは真っ黒のミヤマであった。やはりこの北海道でも飛来の波はある様で、照射開始後30分で2頭のミヤマが連続して飛来した。個人的にこの照射後30分というのは国内の本土や離島、また海外のタイ王国でも同じ様に飛来するタイミングの目安だと実感している。

場所は良いみたい
場所は良いみたい



少し離れた場所でkapiさんが♂を確認したというので駆け寄ってみると、ミヤマ♂が佇んでいた。こちらは昨日の個体と違って立派なエゾ型であった。関東周辺ではサト型を多く目にしているので、このエゾ型は同じミヤマであってもまた違った趣を感じる。関東や東北でも標高の高い場所ではエゾ型が確認できたりするが、結局ミヤマの型の変化の詳細は良く解からない...。

立派なエゾ型
立派なエゾ型



飛来を待っていると、何かの甲虫が自分の服に付いたので確認してみると、ミヤマ♀であった。普段ならkapiさんに着地するはずであるが、着ている服のせいか今回は私に飛来した。

服にも飛来
服にも飛来



しばらくすると、本日2頭目となるミヤマ♂が飛来した。こちらもエゾ型である。やはりエゾミヤマという肩書き(亜種ではない)は伊達ではなく、北海道独特の雰囲気を感じることが出来る。

エゾミヤマ♂は格好良い!
エゾミヤマ♂は格好良い!



・・・その後も照射を続けていたのだが、強風と共に大粒の雨粒が落ちてきてしまったので、2日間の北海道の夜を終了する事にした。本当はエゾミヤマとは“別の大物”も狙っていたのだが、この課題はまた来シーズン以降チャンスがあればと思う。


HIDライトを撤収し、宿に戻りがてら外灯をチェックしてみる。・・・すると外灯下にカブトムシ♀が佇んでいた。本来カブトムシは北海道には生息していなかったと認識しているのだが、近年人為的に持ち込まれた個体が増えているとも聞いた事がある。この確認を見た限りではかなりの個体数が生息していると思われる。・・・あまり嬉しくは無かった。

北海道・カブトムシ♀
北海道・カブトムシ♀




今晩も夕食は、地元人気店「ラッキーピエロ」に立ち寄る。昨日から気になっていた「函館カレー」なるものを迷わずオーダーする。どうやら場所によっては“函館ミルクカレー”という表記も目にすることから牛乳が多く入っている様子である。運ばれてきた函館カレーを早速食べてみる。・・・よく煮込まれたルーで家庭的な味わいを感じる。辛くは無い。個人的にはかなり満足なカレーである。レトルトなどに多い保存料の多いカレーはイマイチであるが、ラッキーピエロのカレーは何杯でもいける美味いカレーであった。

函館カレー
函館カレー



今回の北海道遠征は天候に恵まれなかったが、それでも“へっぽこ”なりにエゾミヤマと食事を堪能することが出来た。昨年から足を運んでいる北海道遠征だが、まだまだ奥の深さを感じるので、改めて挑戦してみたいと思う。


成績ミヤマ♂×3 ♀×9 カブトムシ♀×1
(魔琴:持ち帰りなし)

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