2013.07.21(日) 広島県・東部 9:00AM 晴れ 30℃ 同行者:身内 「シャーシャー、シャーシャー」 目が覚めるとあちらこちらでクマゼミが大合唱をしている。いかにも広島らしい朝である。
まずは市内のコンビニ「ポプラ」で身支度を整える。東京都内でも見掛けるが、広島がホームである。
広島市内を抜けて山へと向かう。市内には広島らしい路面電車が、あちらこちらで見ることが出来る。
・・・目的地周辺に到着後、まずはいくつかある身内の畑をお邪魔する。畑にはスイカやカボチャが所狭しと転がっている。
身内はせっせと畑仕事に精が出ている。まだ青いトマト畑には多くのキリギリスが鳴いている。広島の夏を感じる。久しぶりにキリギリスの姿を拝みたいと思い、鳴き声のする辺りを確認してみたのだが、結局姿は確認できなかった。幼少時なら確実に個体を確認していたはずなのに、“大人の鈍さ”を実感する...。
「まだちょっと早いかも知れない...。」と言いながら、身内は畑のトウモロコシをカセットコンロで塩茹でしてくれた。熱々のトウモロコシをその場で噛り付いてみると、最高に美味しかった。トウモロコシを食べて涙が出そうになったのは初めてである...。
身内と共に山に向かう。相変わらず山の斜面はキツイが、身内は慣れた様子でスイスイと進んでいく。その姿に憧れを感じる。
身内が「手を加えた。」というポイントに到着して驚く!なんとトラップ場に柵が設けられている...。しかも以前より、より大掛かりになっている。イノシシ等がトラップを喰い散らかすので、身内が柵を作ったと言うのである。身内の所有する山だからなせる業であるが、もう恐縮の限りである...。
そして大本命の“ご神木”へと向かう。大きな樹皮めくれと樹液の出る最高のクヌギである。
早速、樹皮めくれの隙間を覗いてみる。・・・すると大きなドルクスが潜んでいる!
掻き出し棒を使って格闘してみると、樹皮めくれの隙間から大きなヒラタ♂が出来てた。ツシマヒラタなど離島で確認したヒラタは別として、本土ヒラタでここまで大きなヒラタは“へっぽこ”レベルでは初めてである。因みに大きさは64.4_であった。
大きな♂がいるのであればと思い、樹皮めくれの奥を確認してみると大きなヒラタ♀も出てきた。
他の樹皮めくれの隙間にもヒラタ♀や多くのスジの姿が確認できた。これだけクワガタの姿が確認できるのに、未だにこの場所でコクワを見た事ないのが不思議である...。
・・・身内の山を充分堪能できたので、山を下りる事にした。広島の山と身内に感謝したい。
今回ゲンゴロウ用に仕掛けたトラップに、クロゲンゴロウは数頭確認できたのだが、ナミゲンゴロウは来てなかった。昨年の10月に実績のある場所だったので、生息しているのは確かなのだが、やはり夏場は難しいのかも知れない。また秋にチャンスがあれば訪れてみたいと思う。
全ての探索を終了とし、レンタカーを返却し早めの夕食を取る。最後は、やはり広島のお好み焼きにした。身内の話によると有名店ではないが、街中の小さなお好み焼き店で美味しい所があるらしいので、機会があればそこにも行ってみたい。
新幹線の時間が来たので駅のホームへと向かう。今回も広島の素晴らしさを実感する事が出来た。離島でも海外でもない広島探索であるが、身内に恵まれ、自然豊かな広島を堪能することが出来る自分は、やはり幸せ者である。東京の下町育ちであるが、カープが身近に感じる今日この頃である。
成績:ヒラタ♂×1 ♀×2 スジ♂×5 (一部kapiさん飼育用に持ち帰り) |