2012.12.09(日)へっぽこ遠征inタイ王国(4日目) 海外・タイ王国 8:00AM
晴れ 36℃ 同行者:うしやんさん(タイ王国在住)
タイ王国遠征、最終日の朝。
窓の外を見ると快晴であった。本日はバンコク都へ戻るため、可能な限り時間を有効に使いたいので、早めに出発の準備を行う。
最終日も快晴
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まずは朝食。今朝も粥を選択する。昨日が豚粥だったので、本日は「鶏粥」にしてみる。こちらもアッサリとしていて美味しいのだが、個人的には豚粥の方が気に入っている。
鶏粥
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宿をチェックアウトし、まずは飲み物などを購入しようとセーウェン(セブンイレブン)に立ち寄る。どんな田舎でも存在する、日本以上に便利なコンビニである。
セーウェンで買い物
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セーウェンを出て車に向かおうとすると、数頭の犬が目に入る。やはりタイ王国は犬の姿が多い...。日本の様に首輪をしてないので飼い犬なのか、野良犬なのか判らないが、むやみに近付かない方が良いと言われている。
犬は多い...
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時間の許す限り探索を行おうと、いつもの看板の写真を撮りながら、まずは「ご神木」に向かってみる。
定点位置にて
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「ご神木」に到着。昨日までの2日間何かしらの個体が確認できたので、期待度は高い。早速、車から降りて確認してみる。
ご神木に到着
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まずは全神経を集中しルッキングを行う。樹液周辺には大型個体が集まってるはずなので、居れば確認しやすいはずである。
るっきんぐ
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・・・しかし、昨日まで何らかのクワガタが確認できた「ご神木」であったが、時間を掛けてルッキングを行ったが最終日は何も確認できなかった。仕方がないと諦めようとすると、足元にギラファのパーツが落ちていた。さすがタイ王国である。落ちているパーツがギラファとなれば、亡骸であっても充分雰囲気は感じられる。
ギラファパーツ
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うしやんさんはツノゼミの写真を撮りに行ってしまったので、少しその場に佇んでみる。周辺にはバナナの樹が生えており、空には大きな入道雲が広がっている。12月のタイ王国は真夏といえるほど暑い。気温も軽く30℃を超えているだろう。
12月のタイ王国
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うしやんさんが戻ってきた所で、今回の遠征で一時的に保管していた個体を全てリリースする事にした。“へっぽこ”にとっては、いつもの事である。国内のオオクワ探索や離島探索、そしてこの海外探索でも全く同じ事であり、またこの場所に訪れた際、個体が確認できて、採集記用の画像が得られれば、それで充分なのである。
リリースする
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・・・とりあえず、この場での探索を終了とし、バンコク都方面へと車を進める事にした。
バンコク都へ向けて長距離移動を開始する。北部遠征に比べれば距離は短いが、それでもこの東部遠征も数時間の車の旅となる。
長距離移動
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しばらく移動し昼食タイムとなったので、ドライブインに立ち寄る。初めて入った場所だがフードコートは広く、タイ人の観光客も多い。
昼食タイム
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今回のオーダーは「カーオ・カー・ムー」。毎回食べているお気に入りだが、トロトロになるまで煮込んだ豚足をスパイスで味付けされた屋台料理である。今回は大盛りだったので45バーツ(約135円)。
カーオ・カー・ムー(豚足めし)
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昼食後、移動を再開する。予定としては順調に進んでいるので、最後にもうひと探索できそうなので向かう事にした。
信号待ち=花売り
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うしやんさんがよく足を運ばれる山に到着。私的には初めて訪れる場所なので非常に興味深い。山頂付近で遠くを眺めてみると、海が見える。久しぶりにタイ王国の海を見た気がする。
遠くに海が見える
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うしやんさんが以前、水生昆虫を見掛けたポイントをチェックしてみる。タイ王国の何らかの水生昆虫に期待!
秘密のポイントへ
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水面を眺めているとゲンゴロウが息継ぎの為、姿を現した。見た感じ中型のゲンゴロウであり、個体数はそれなりに居そうである。
ゲンゴロウ発見!
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小さな網を使ってゲンゴロウを確認してみる。すると先程とは模様の異なるゲンゴロウが確認できた。どうやら2種類のゲンゴロウが生息している様子である。
2種類のゲンゴロウが居る
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2種類のゲンゴロウの他にもマツモムシやミズスマシの姿が確認できる。・・・それ以外にも水面を自由自在に泳いでいる虫が居るのが気になる。
怪しい虫も泳いでる...
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網で捕獲してみると、極小ながらもカメムシの姿をしている。アメンボの仲間なのか?良く判らないのだが、とにかく近くに居るミズスマシと同じくらいのスピードで水面をクルクルと回っている。
カメムシ!?
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楽しいのでゲンゴロウをすくっていると、容器の中はあっという間にゲンゴロウだらけになってしまった...。2種類のゲンゴロウは日本のハイイロゲンゴロウと同じくらいの大きさである。ひと通り楽しませて頂いたので、ここで確認した水生昆虫の全てをその場でリリースする。
2種類のゲンゴロウ
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この遠征最後となる樹液ポイントを確認してみる。樹の根元には大量の樹液が出ており、良い雰囲気である。
最後の樹液ポイント
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樹液部を念入りにチェックしていくと、だらだらと樹液が流れている箇所にクワガタの姿が確認できる。この状況は日本と同じく「あのクワガタだろう...」と想像が付く。この遠征最後のクワガタになりそうなので、落とさない様に慎重に掻き出してみる...。
いたっ!!
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掻き出した個体を見ると、やはりチェリフェルネブト♂であった。遠征最終日にクワガタの姿を確認できただけで充分満足である。すぐに感謝と共にネブトを樹液部に戻した。
タイ王国・チェリフェルネブト♂
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最後のポイントでのゲンゴロウや樹液探索を行っている内に、太陽も沈み始めていた...。そろそろ空港に向かう時間である。
まもなく遠征終了...
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うしやんさんと“USB論議”に花を咲かせながら、スワンナプーム空港に到着。今回もうしやんさんに本当にお世話になってしまった。
スワンナプーム空港
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・・・出国ゲートの直前まで見送りに来て頂き、最後に硬い握手をしてうしやんさんとお別れする。このタイ王国遠征も今回で10回を数える訳だが、その全てがうしやんさんあってのタイ王国遠征だったと思う。まさか“へっぽこ”がここまで海外遠征できるとはサイト開設時には夢にも思わなかった...。改めてうしやんさんに大感謝である。・・・うしやんさんの姿が見えなくなるまで、この場を動くことが出来なかった。
うしやんさんに感謝!
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空港施設内でボンヤリとしながら搭乗時刻を待つ。周辺を見渡すと外国人ばかりである。数年前まで1人で海外に行くなど、夢のまた夢であった...。それでもサイトを10年以上続けてきたからこそ、その様な展開が待っていたのかも知れないし、“へっぽこ”として誰かと競争する訳でもなく、マイペースでゆるい探索を続けてきたからこその今日なのかも知れない。
継続は力なり
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「へっぽこ採集記」とは、私自身の人生そのものであり、それはこれからも変わらないと思う。
成績:チェリフェルネブト♂×1 (確認後、リリース)
・・・スワンナプーム空港を発って4時間。ゲームをしながら時を過ごす。・・・気が付くといつしか日本空域に戻ってきており、南西諸島上空であった。程なくして朝食が運ばれてきた。これを食べ終われば、第10回タイ王国遠征も終了である。
南西諸島上空
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タイ航空は順調に成田空港に到着。機内アナウンスの外気温0℃との案内に“冬の日本”を実感する。昨日まで36℃のタイ王国に居たのだから、やはり世界は広いと感じる...。
帰国完了!
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・・・入国審査を受け、そのまま京成線に乗る。今日から2012年の師走の生活に戻る。
【へっぽこ遠征
in タイ王国Part] ...完】
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