2012.09.02(日) 9月に入りクワガタの姿も少しずつ減り始めてきたが、kapiさんと連絡を取ってみると探索可能との事だったので、月齢は最悪(ほぼ満月)であったがkapiさんが良い場所を見つけたという事もあり、今年最後と思われるミヤマの可能性を求めて埼玉県西部に向かってみた。
目的地に到着する頃には夜の帳も下りていたので、早速HIDハンディライトを設置する。埼玉県でライトトラップを行うこと自体初めてなので、非常に楽しみである。
昨晩が満月だったので条件は厳しいと思っていたのだが、上空には厚い雲が覆っており、月明かりは見えない。ポジティブに捉え照射を開始する。
点灯直後、すぐにコクワ♀が飛来した。月齢から考えて「正直難しいかも...」という気持ちもあったので、まずは幸先良しである。
その後はアカアシ♀も飛来。幼少期に埼玉県の平野部に住んでいた自分にとって、“埼玉産アカアシ”など考えも付かなかったので、改めて時の経過と共にライトトラップの出来る環境とkapiさんに感謝である。
さらにアカアシ♂も飛来。普段であれば点灯してから暫く時間が経過しないと、クワガタの飛来は始まらないと感じていたが、今回は点灯直後から飛来が始まっている。
少し離れた場所にアカアシ♀がひっくり返っている。今回はヒメオオも狙えそうな標高を選択しているのでアカアシの飛来も多いのだろうが、やはり埼玉県という場所柄、不思議なものを感じる...。
ライト点灯直後からクワガタの飛来は好調であるが、逆に他の甲虫や蛾の姿は少ない。そういう点でも今回のライトトラップはいつもと雰囲気が異なる。・・・やはり月齢の関係だろうか?
コクワ、アカアシ以外のクワガタの飛来を待ち望んでいると唐突に大型甲虫が着地した。驚いて確認してみるとミヤマ♂であった。9月という時期的にも月齢的にも厳しいと思われる悪条件だったが、ミヤマは飛来してくれた。・・・改めて考えてみると、個人的に初めて埼玉県のミヤマを確認している事になる。繰り返しになるが幼少期、私は埼玉県の平野部に住んでいたので“埼玉県産ミヤマ”という響きに格別な想いがある。もちろん自分の中での価値観なのだが、今回の確認は大きなものとなった。
ミヤマ確認に喜んでいる中、無情にも空から大粒の雨が落ちてきてしまった...。月齢が最悪ながらもクワガタが飛来してくれたのは、この厚い雲のお陰だったのかも知れないが、雨足は一気に土砂降りになってしまった...。
・・・ライト点灯から40分ほどでミヤマやアカアシの飛来もあったので、kapiさんと協議した結果、今回のライトトラップを終了する事にした。 ・・・雨足の強まる中、慌てて撤収を始める。 ・・・しかし、
帰りの車の中でホッとしたのかお互い口が弾む。これも指輪が見つかったから笑い話になるのだが、崖下に落ちた瞬間、私も本当に凍りついた。因みにkapiさんは見つからなかった場合、「奥さんにナイショで作り直したかも知れなかった...。」とは言う。それにしても本当に見つけることが出来て良かった。ライト点灯からクワガタが飛来して、土砂降りの指輪探しまで時間にして60分。短い時間であったが内容としては濃縮された楽しい探索となった。 ・・・kapiさんのトラウマが残らなければ、来シーズンもう少し早い時期に改めて再チャレンジしてみたい場所であった。 成績:ミヤマ♂×1 アカアシ♂×1 ♀×3 コクワ♀×1 カブトムシ♀×1 (確認後、全てリリース。指輪は再GET) |