2012.08.10(金)
茨城県・某所A 9:00PM 晴れ 27℃

今シーズン最初となる単独での“オオクワの樹液採集”を目標とする探索。昨年はこの探索になかなか時間を費やす事ができなかった...。仕事から帰宅後、まずは自宅から時間を掛けて目的地へと車を走らせる。

久しぶりの夜回り
久しぶりの夜回り




目的地に到着しポイントに向かう。この場所は以前から地道に探索を続け“へっぽこ”なりに樹液オオクワの可能性が、一番高そうな場所だと感じている。この場所は、それほど多くの採集者が訪れている様子も無く、オオクワが居てくれそうな状況も整っている。

アブラゼミの羽化
アブラゼミの羽化



2年振りとなるポイントであるが、まずは腰の高さほどある草むらを掻き分け、道なき道の藪漕ぎを行う。山の斜面に到着すればそれほど下草は気にならないのだが、そこに行くまでが大変なのである。足に絡みつく蔦や野薔薇が厄介で、普段以上に足を高く上げないと前に進まず、すぐに大量の汗が噴出してくる。

夜の藪漕ぎ...
夜の藪漕ぎ...



・・・どうにか斜面に到着。

すでに体力をかなり消耗しているのだが、まだ余裕はあるので目的に向かって進む。それにしても夜の里山は怖い。過去に何度か訪れている場所であるが、恐怖のあまりこの辺で引き返した事もある。そういう時は無理しない事も大事だと思っている。集中できずに探索を続けても良い事は無いので、“自分には正直で良い”と思っている。やはり樹液オオクワとは、この様な点から見てもハードルは高いと感じる...。

夜の山は怖い...
夜の山は怖い...



過去の記憶通り進んでいくとポイントに辿り着く事ができた。さっそく樹液場を確認してみる。しかし以前は大量に樹液が噴出していた箇所は、現在樹液の出がかなり悪くなっていた...。蛾しか集まってない。

樹液は少ない...
樹液は少ない...



いくつか良い場所があるので回ってみると、樹皮めくれの凄い場所は健在であった。LEDライトにて覗き込んでみる...。

樹皮めくれポイント
樹皮めくれポイント



しかし虫の姿は少ない。この場所も以前に比べると樹液の出が悪くなっている。訪れる時期が少々遅かった感もあり、梅雨明け辺りに来れば、もう少し状況は違っていたかも知れない...。

虫が少ない...
虫が少ない...



コクワすら確認できない状況に焦りを感じたが、何とか樹皮めくれにてコクワ♂を確認。改めて確認すると、以前は樹皮めくれの中もある程度の湿気が保たれ潤っていたのだが、今回の状況としては、どの樹皮めくれも乾いてしまっている...。

やっとコクワ♂
やっとコクワ♂



覚えている限りの有望ポイントを回ってみたが、結果はコクワ♂のみの確認に終わった...。あまりにも寂しすぎる状況であった。

寂しい結果に...
寂しい結果に...




今回も思う様な結果に結びつかなかったが、雰囲気の良さそうな立ち枯れや倒木を多数確認できたので、オオクワ生息地の可能性は充分にあると信じている。今シーズンは最初で最後になってしまうかも知れないこのポイントであるが、“へっぽこ”なりに樹液オオクワを求めて辿り着いた唯一無二のポイントなので、簡単ではないが時間を掛けてでもゴールを手繰り寄せたい。


成績コクワ♂×1
(確認後、リリース)

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