2012.07.08(日) 千葉県・南部 1:00PM 晴れ 20℃ 同行者:kapiさん 翌週に予定している長崎県・福江島遠征の打ち合わせを行おうとkapiさんと合流したのだが、せっかくなので千葉県南部を探索してみる事にした。
久々に千葉県の南部を訪れてみたのだが、過去に回っていたポイントはすでに荒れ果てていた...。道沿いのポイントは目に付きやすい事もあって仕方ないのかも知れないが、人為的に傷付けられた樹が痛々しい...。
ルッキングを行ってみるが、ミヤマの姿は確認し難いのでクヌギを蹴ってみる...。あまり期待してなかったので、軽めに蹴ってみると2つ3つ物体が落下してきた。
目の前に落下してきた虫を確認してみるとカナブンだった...。
しかし、それ以外の落下を確認していたkapiさんが「ミヤマっ!」と言うので興奮気味に確認してみると、ミヤマ♀がひっくり返っていた。
更に続けて、もう1つの落下個体を確認してみると、こちらはミヤマ♂だった。いきなり千葉県・南部探索でミヤマのペアが確認できて嬉しい。
起き上がったミヤマ♂を暫く眺める。この数年は外灯やライトトラップでの確認が多くなっている為か、昼間のミヤマ確認が凄く新鮮に感じる。何枚もデジカメのシャッターを切っていく。やっぱりミヤマは最高に格好が良い。
別の場所にはコクワ♂が落下していた。下から眺めただけでは全く確認できなかったが、やはり居る所には潜んでいるものである。
目が慣れてくると、あちらこちらの樹にコクワの姿が確認できる様になってきた。ミヤマは見えないが、コクワは相当数発生している様だ。
目に見える樹液場にはコクワ♂ばかりで、他のクワガタの姿が確認できない。ふと足元を確認してみると疲れきったコクワ♀が地面を歩いていた。
・・・日が傾き始めたので帰宅でも良かったのだが、せっかくなので千葉県にてHIDライトトラップを行う事にした。
場所候補を探してみたが、日の入りまで時間が無かったので、過去に私が無謀と判りつつトライしたポイントにて再チャレンジする事になった。あの時はHIDハンディライトを購入して間もない頃であり、今以上に無知であったのだが、とにかく実践してみたい思いでライトオンしたのを覚えている。
3年前に比べれば無風であり、虫は飛びやすいと感じる。しかし月齢は悪いので、あまり大きな期待はせずに待ってみる...。コガネかブイブイらしき小型の甲虫は集まってくるのだが、これはあの時と同じだったと思う...。
kapiさんと話しをしながら待っていると、コガネとは全く異なる羽音の甲虫が飛来した。慌てて確認してみるとミヤマ♀であった。メチャメチャ嬉しい。月齢も悪く、正直厳しいと思われていたが、最初の飛来がミヤマであれば、もうこれ以上の贅沢は無い。3年前の何ひとつ判らない状況の中で、“へっぽこ”なりに良いと信じて“初めて照射したポイント”であったが、3年の時を経て“正解”であったと自分自身に証明できて、格別な思いである。
少しすると今度はミヤマ♂が飛来した。「よっしゃーっ!!」と3年前の自分と握手したい気持ちであった。kapiさんも千葉県でのライトトラップにてミヤマが確認できて大満足の様子であり、2人で大きな達成感を共有する。
目の前を“青く美しい”サワガニが横切る。これも過去の千葉県での外灯回りにて良く見掛けたサワガニであり、今回の探索に花を添えてくれる。人によっては、今回の探索内容にそれほど大喜びするほどではない...と思われるかも知れないが、個人的に10年以上前から結果の出なかった千葉県でのミヤマ探索であり、サイト開設時を思い出すと“へっぽこ”なりに前進している事を実感する。それだけ手探りで結果の伴わない時期が長かった...。
・・・HIDライトのバッテリーは、まだ半分ほど残っていたが、本日の充実した探索にkapiさん共に満足だったので撤収する事にした。
帰り際に過去に訪れた樹液ポイントを見て回ったが、コクワやコカブトのみであった...。それでも本日は“ついで”的に行った探索の中では、非常に充実した内容となった。こうなると次回以降の目標も出来つつあるので、また足を運んでみたいと思う。
成績:ミヤマ♂×2 ♀×2 コクワ♂×4 ♀×1 コカブト×1 (魔琴:持ち帰りなし) |