2011.08.02(火) 東北地方 7:00PM 晴れ 21℃ 同行者:kapiさん kapiさんと連絡を取り、先日のライトトラップの成果を伝えると、すぐに東北に出掛ける事になった。仕事を終えてからの出発だったので目的地到着は夕暮れギリギリであり、すでに多くの採集者の姿も確認できる中、ライトトラップの準備に取り掛かる。
準備を行い、車内で弁当を食べ終える頃にはすっかり夜の帳も下りていたので、点灯を開始する。月齢も程よい状態であり、期待は出来ると思われる。昨年まで月齢などまったく気にしてなかったが、やはり失敗の中から学ぶことは多い。
点灯直後、羽虫より先にアカアシ♂が飛来した。さすがにこの速さに驚いたが、おそらく周辺にて休んでいた個体が反応したのであろう。
時間の経過と共に羽虫の数が増え始める。今回はドウガネ系の甲虫がやたらと多く確認できる。
次に飛来したのはコクワ♂。一瞬大物かと期待してしまったが、いつもの通り“大きなコクワ♂”であった...。
ライト付近に甲虫が落ちたので確認してみるとミヤマ♀であった。何度見てもミヤマが確認できると嬉しい。
すぐ近くに別のミヤマ♀がひっくり返っていた。ミヤマ独特の黄色の脚が確認できると、癒しに近い喜びを感じる。
続いてノコ♀も確認。どうやら今晩はミヤマ♀とノコ♀の飛来は多い様である。・・・残念ながらノコ♀にはトキメキを感じない。
そう思っていると今度はノコ♂が飛来。なんだか久しぶりにノコ♂を確認した様な気がする。今年は今までと少々探索状況が異なるので、意外なほどノコ♂を目にしてないことに気付く。・・・こうなるとミヤマ♂の姿も確認しておきたい。
暫くすると、ライト付近に大型の虫が落下してきた。kapiさんと共に慌てて確認してみると、なんとエゾゼミ♂であった。もの凄く久しぶりにエゾゼミを見た気がする。独特の眼の開きがクマゼミ族を感じさせ、カラーリングにもインパクトがある。個人的にセミは翅が透明なタイプが好きなので、良いものを見ることができた。
しばし椅子に座りkapiさんと世間話をしていると、目の前に甲虫が飛翔している。その甲虫は私が被っている白地のタオルに向かってきたので、思わず手で払い落とし確認してみると、何とオオクワ♀であった。・・・クワガタだろうと思ったが、まさかオオクワだと思わなかった。
オオクワが1頭飛来したのでテンションも上がり、期待して待っていると次に飛来したのは大きなミヤマ♂であった。どういう訳か先ほどのオオクワ♀より、このミヤマの方が喜び度数は高かった。元々オオクワ飛来に慣れてないせいか、本日最初のミヤマ♂だからなのか分からないが、このミヤマの方が嬉しかった...。
さらに大型甲虫が飛来したので、驚いて確認してみると大きなガムシであった。来た時のインパクトがあるだけに、それがガムシだと判った瞬間は独特なガッカリ感がある。
ライトのバッテリーも終了に近付いてきた。最後にもう1頭飛来を期待しているとミヤマ♀が来てくれた。今回はミヤマ♀を多く確認することが出来た。
今回もkapiさんと共に堪能できる1日となった。ライトトラップ終了後、一時的に確保しておいたクワガタは、kapiさんが飼育用にミヤマ1ペアを持ち帰る以外はリリースすることにした。前回の単独採集時に私がオオクワ5頭をリリースしたという話をしたらkapiさんは笑っていたが、今回もオオクワはリリースすることになった。状況的にkapiさんがミヤマ1ペア持ち帰るが、オオクワはリリースという事になる。・・・私も変り者だが、kapiさんも変わっている。
・・・自分の価値観を大事に、素晴らしき仲間の存在に感謝しつつ、またの探索を楽しみにしたい。 成績:オオクワ♀×1 ミヤマ♂×1 ♀×10 ノコ♂×1 ♀×13 アカアシ♂×1 コクワ♂×1 ♀×1 (魔琴:持ち帰りなし) |