2011.07.10(日)へっぽこ遠征in対馬列島(3日目) 長崎県・対馬 10:00AM
晴れ 29℃ 同行者:kapiさん
対馬遠征、最終日の朝。
窓の外は晴れだった。梅雨明けの声は聞いてないが、この3日間の天気を見た限り梅雨は明けている様な気がする。とりあえず身支度を整え、宿をチェックアウトする。
対馬最終日の朝
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最終日ということもあり、フルーツトラップの最終確認を行いながらトラップを回収していく。
フルーツトラップ回収へ
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昨晩ツシマヒラタ♀が来ていた地下置きトラップには、ツシマヒラタ♂が来ていた。いつもながら私の場合、2泊3日の遠征では最終日が最もトラップの効きが良くなっているので、回収時にクワガタが確認できる機会が多い。
トラップにツシマヒラタ♂
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見た感じそれほど大きな個体ではないと思ったが、改めて確認すると、思いのほか大顎が太い個体であった。今までの経験から感じるのは、ツシマヒラタは大顎が細長い一般的なタイプと、そうではなくやや太くなるタイプの2パターンある様なのは気のせいだろうか?こういう時に標本をやっている方であれば、その様な確認が出来るのかも知れないが、私の場合“へっぽこスタイル”である以上、その言葉に説得力が無い事も良く解っている。
意外と大きかった...
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ツシマヒラタの他にはスジ♂♀のペアがトラップに来ていた。この対馬ではスジもよくフルーツトラップに集まる。
スジ♀
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フルーツトラップ回収作業を続けていく。それにしても暑い...。海から湿った空気が入ってくるせいか、晴れて気温が上がり非常に蒸し暑い。
トラップを回収していく
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kapiさんの仕掛けたトラップにツシマヒラタ♀が来ていた。今回、私とkapiさんと各々フルーツトラップを用意し仕掛けたのだが、それなりにツシマヒラタは確認できた。やはり数多くのトラップを仕掛けて行くことが、結果的に多くの個体を確認できるのであろう。
対馬・ツシマヒラタ♀
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仕掛けたフルーツトラップを全て回収し終える。どの様な状況であれ、自分の仕掛けたトラップは確実に回収しなければならない。
フルーツトラップは全て回収
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・・・昨日辺りからカナブンの姿をよく目にする。発生時期なのだろうか?同じ長崎県の離島である福江島のフクエアオカナブンを思い出す。機会があれば福江島には、また足を運んでみたいと思ってる。
対馬のカナブン
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・・・全てのフルーツトラップの回収を終え、今回の対馬探索を終了とし市街地に戻ることにした。
昼時を過ぎていたので昼食を取ろうと市街地を回るが、全くと言って良いほど食事の出来る場所がない。コンビニに行けばそれなりに弁当も購入できるのだが、最後は意識的にアオリイカの刺身を食べておきたかった。しかし以前確認できた定食屋などは、全て閉店していた。これが対馬の現状なのだろうか...。港周辺でも新鮮な鮮魚を食べられる場所は確認できなかった。ある対馬の方に話を伺ってみると「イリオモテヤマネコよりツシマヤナネコの方が個体数は少ないのに、全国的に有名なのはイリオモテヤマネコ。対馬の人はアピールが上手くない...。」と言う。
対馬は見所も美味しいものも沢山あるはずなのに、なかなかそれを目にする機会が少ない。せっかくなので観光的宣伝をもっと積極的に行って欲しい気もする。
対馬唯一のコンビニ
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日曜日なのに観光客相手になかなか営業している店がなく、やっとの思いで数年前にも立ち寄った対州そば屋に入ったのだが、実は対州そばを使用してない残念な蕎麦屋になっていた。どうやら以前食べた時と経営者が変わってしまったらしい。対馬遠征を考えている方は事前に食事処をチェックしておいた方が良いと思う。
以前の店が無くなっていた...
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午後はノンビリと過ごし飛行機の時間を待った。結果から見ると今回の対馬遠征も、今までと変わらない内容だったと思う。個人的に過去の壁を越えることは出来なかったが、“へっぽこ”なりに探索を行った結果なのだから仕方がない。
福岡便が到着
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飛行機は対馬を離れていく。前回の対馬遠征が最後だと思っていたが、今回は灯火採集という新たな試みを感じて再び対馬遠征を敢行した。その結果は自分なりに良い勉強になったと前向きでありたい。元々“へっぽこ”である自分に離島に良いも悪いもないのだが、この対馬との相性はあまり芳しくないのかも知れない。
さらば対馬...
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対馬空港を発ってベルト着用サインが消えたと思ったら、すぐに福岡空港への着陸態勢に入った。一瞬であったが九州の美しい夕日を見ることが出来た。・・・また何年か経って対馬を感じてみたいと思える時が来れば、足を運んでみたいと思う。
美しい夕日
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成績:ツシマヒラタ♂×1 ♀×1 スジ♂×1
♀×1 (魔琴:持ち帰りなし)
・・・しか〜し、
↓ダークゾーン↓
・・・福岡空港にてターミナルの関係で、保安検査を受け直す。
・・・すると保安員が、手荷物であったHIDハンディライトを問題視して「検査はパスできない。」と言う。
・・・羽田行きの便の出発時刻は迫っており、保安員はANAへ連絡し面倒が始まった。
・・・過去どこの離島(海外含む)でも問題なかった灯火セットにクレームが付いた点も解せないのだが、保安員の態度に腹が立つ。
保安員の安全を管理する立場は充分に理解しているので、この福岡空港の保安検査でHIDハンディライトを航空機内に持ち込めないのであれば、「私は飛行機に乗らなければ東京に帰れない現状であり、後から郵送で自宅に送ってほしい。」と頼むと、保安員は「それは契約外なので出来ない。」と言う。・・・そこからその一点張りで、こう着状態が続く。当然、羽田行きの出発時刻は待ったなしの状態になっている。状況としてANAの職員も困っている...。とても高価な灯火セットをここでロストできないので、ANAの職員と相談して「着払いで良いので自宅へ陸便郵送して欲しい。」と頼むと、ANAが手続きを行えば可能との事になり、了解を得ることが出来た...。
・・・ANAの職員は恐縮していたが、ANAは何も悪くない。むしろ無い時間の中で、非常に良い対応をして戴き感謝している。
・・・問題は福岡空港の保安員の態度で、対応策すら会話の出来ない状況が、本当にザンネンでならなかった。
・・・ANAの職員とkapiさんと搭乗予定の羽田便に走り、何とか間に合った。
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↑ダークゾーン終了↑
・・・それから4日後、着払いで自宅にHIDハンディライトが届いた。ANAに感謝。
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