2010.07.18(日) 広島県・東部 7:00AM 晴れ 32℃ (暑い) 同行者:知り合い 広島県、3日目の朝。 本日は過去に数回訪れている、知り合いの山を探索させて頂くことになった。早朝、広島市内を抜けて山を目指す。
レンタカーにて数時間走り、目的地に到着した。既に知り合いは、夜明けと共に畑仕事に精が出ていた。
中国地方は昨日梅雨明けした事もあって、既に気温も30℃を軽く超えており、少し動くだけでも汗が吹き出る。知り合いと共に、誰も入った事の無い薮を漕いで行く。
しばらく標高を上げて行くと開けた場所に出た。風通しも良さそうで、見渡すと数本のコナラが確認できる。
知り合いが試しにコナラを蹴ってみると、いくつか黒い物体が落下してきた。慌てて落下した場所へ行ってみる。目を凝らして探してみると、落ち葉の中に佇む個体を発見した。小さなミヤマ♂であった。やはりミヤマは最高である!
他にも落下した物体を探してみると、ミヤマ♀の姿も確認できた。・・・まだこの他にも個体は落下したはずであるが、ミヤマの特徴というか、落下した瞬間全く動かなくなるので、いかに落下地点を正確に把握できるかが重要になってくる。
次に知り合いが「気になる場所があるので見て欲しい。」という場所を確認すると、樹液の出ている良い雰囲気の洞であった。・・・すると、洞の入口付近に佇んでいた黒い物体が、洞の中へと駆け込んでいったのが見えたので、掻き出し棒を使用して確認してみる。
洞の中から出てきたのはヒラタ♀であった。ヒラタもこの周辺では、初めて確認できたので嬉しい。その存在に感謝し、すぐにリリースする。
ふと大きなトンボが横切ったので目をやると、オニヤンマの姿があった。久々に間近で見たが迫力を感じる。
知り合いの山の探索を続けていく。途中、知り合いの作っているキノコ畑を拝見する。ホスト?にする樹は、芯の硬い山栗を使用するらしい。
その後、一番の目的地となる場所へ向う為、もの凄い斜面をよじ登っていく。
与那国島並みの道なき道を進み、目的地に到達する事ができた。少し離れた場所から見ても根元付近の大きな洞&樹皮めくれは強烈である。
早速、樹皮めくれの裏側を確認してみる。するとスジが数頭詰まっている。掻き出し棒にて個体を確認してみる。前回の探索時も多くのスジを確認したが、この場所は全くコクワが居ない点に不思議だと感じる...。
ひと際大きな樹皮めくれの裏側に、スジとは大きさの異なる大型ドルクスの存在に気付き、掻き出し棒にて格闘を始める。・・・大きな個体だったので少々時間を要したが、出てきた個体はヒラタ♂であった。数年前から足を運んでいたこの場所で良いヒラタを確認できた事が嬉しい。雰囲気的にも、更にこれ以上の大物も集まる可能性も感じているので、この場所はこれからも楽しみにしていきたい。
東京に戻る時間もあるので、限られた時間であるが、もう少しだけ用水路の確認などしてみる事にした。
とりあえず網を入れ、何気なく上げてみると驚いた!アカハライモリが数頭うごめいているのであった。自分の経験上、1頭でもアカハライモリが確認できればプレミアムだと感じていたが、知り合い曰く「農薬を使用してない場所では多く確認できる」と言う。本当に素晴らしい場所だと感じる。
夢中になって網を入れていくと、タイコウチの幼虫も確認できる。この探索にもっと時間を掛ければ状況から見て、もしかするとタガメも確認できるかも知れない。・・・とにかく時間が足りない。
そろそろ帰りの新幹線の時間が迫ってきたので、探索を終了しなければならない。この用水路探索も、クワガタ探索とはまた違った楽しさを感じる。また次回のお楽しみとして課題を残しておきたい。
・・・楽しかった広島の3日間。知り合いに本当にお世話になってしまった。今回もこれで東京に戻るが、関東地方とはかなり違った雰囲気を感じるので、勉強になる事が多い。広島県には多くの豊かな自然が残っており、ミヤマ・ヒラタから水生昆虫なども多く生息している。長閑であり、最高に癒される空間であった。
・・・是非とも、またこの夢空間に足を運び堪能したい。 成績:ミヤマ♂×1 ♀×1 ヒラタ♂×1 ♀×1 スジ♂×2 (確認後、全てリリース) |