2010.06.19(土) 新潟県・某所 9:00PM 雨時々曇り 22℃ 同行者:kapiさん 昨年の7月末にHIDハンディライトを購入し、8月以降楽しむ事が出来たのだが、自前HIDにてオオクワの確認はできなかった。昨年使用時「もう少し早く購入していれば...。」と感じており、そこで今年は6月から可能であればHIDハンディライトを使用したライトトラップを試みたいと思っていた。 kapiさんと都内にて合流後、目的地へと向う。すでに夕暮れを迎えており目的地には20時頃の到着予定だが、梅雨入りし雨だった天気予報もどうにか持ちそうなので、可能性があればと希望を抱き車を走らせる。
途中、コンビニにて夕食を購入する。山に入ってしまうと何も買う事が出来なくなってしまうので、食料や飲み物の確保は重要である。
ところで、昨年からニンテンドーDSのDQIX(ドラクエ9)にハマリまくっており、総プレイ時間は1600時間程である。分かる人向けになってしまうが、すれちがい人数は9999人を向えカンストしてしまったが、それでも地方へ出向く時は大事な情報交換の場として、今でも毎日電源ONにて楽しんでいる。なかなか地方では難しい現状だが、今や地方遠征の大きな楽しみになっている。
目的地に到着。すぐにHIDハンディライトを準備する。国内では久々の出番となったが、相変わらず5分程度で全ての準備が整ってしまった。到着時すでに夜の帳は下りていたので、すぐに点灯できるこの手軽さは本当に重宝する。
・・・点灯と共に漆黒の闇をコロニーレーザーが貫く。 天候の方は直前まで雨が降っていた様だが、現在は上っている。しかし、雨の影響か周辺には濃い霧が発生してしまい、思う様に山肌までライトが届かない。思い通りに進まない状況に焦りも感じるが、ここまで来たのだから前進あるのみとして、飛来に願いを掛けていく。
少しすると周辺から大量の蛾が集まってきた。長距離照射が厳しい中、近場から数え切れないほどの蛾が飛来してくる。こう考えると目的としていた山肌まで確実に照射できないストレスも大きいが、ならば近場に居るクワガタだけでも何とか飛来して欲しいと待ち続ける。
山奥でのライトトラップなのでkapiさんと2人では少々寂しい感もある。するとkapiさんは“アニソン”を流し始めた。(音量は我々が聞ける程度の小音) 「けいおん」、「ハルヒ」、「ローゼン」、etc...。共にテンションが上がり、ハルヒダンスを踊りだす勢いであった。 ・・・ダンスは盛り上がるものの、お目当てのクワガタは全く飛来する気配が無い。
さすがに蛾ばかりで甲虫の飛来が全く無いので「条件的に無理があったのだろう...。」と、どこか諦めムードの漂い始めた頃、なにやら引っくり返り、うごめく物体が目に入った。
コクワ♀だった。正直ここまで足を伸ばした上で、このコクワ♀×1頭しか確認できないのは寂しい限りだが、本日の濃い霧の状況を考えると「よくぞ飛来してくれた!」という思いも強い。なんとかコクワ1頭という感じである。
コクワ♀の飛来を受け、更なるクワガタの飛来に夢を持ち続けるが、集まってくるのはオオミズアオなど蛾ばかりである。
結局、濃い霧は一時的に晴れたりするもののすぐに次の塊がやってくる流れで、条件としては厳しいものがあった。それでも今年国内最初のHIDライトトラップだったので、堪能する事ができた。
時期としては、少々早かったかも知れない。また昨年も何度か感じたが月齢や天候にかなり左右されてしまうので、その点の詰めは今後も課題となってくる。今回の探索は長距離を走りながら、結果としてコクワ2頭の確認に終わったが、回を重ねる毎に見えてくる事も多いので、次回更なる可能性を求めていきたい。
成績:コクワ♀×2 (確認後、全てリリース) |