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２００７年年４月１日より、神津島動植物の保護に関する条例第４条第１項、第５条第２項及び同条例施行規則第４条第２項に基づき、ミクラミヤマクワガタは採集禁止となりました。 |
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２０１０．０５．２２（土）へっぽこ遠征ｉｎ伊豆諸島（２日目） 東京都・神津島 ７：００AＭ 晴れ ２６℃ 神津島、２日目の朝。 窓の外は晴天であった。雨が降ってしまうと、路上を歩行するミクラミヤマの活動が鈍ってしまうので、まずは雨が降ってない事が前提となってくる。天気予報を見ると、終日晴天の様なのでありがたい。
朝食後、身支度を整えすぐに林道に向かう。標高を上げて行くと海が見えてくる。その海の色は昨日以上に蒼かった。ここが東京都である事に、改めて不思議なものを感じる。
時間の経過と共に気温も上がり、林道にはオカダトカゲやアオハナムグリの姿も確認できる。フィールドのコンディションは上々の様である。
神津島の山はそれなりに標高もあり、限られた林道しかないので未知なる場所も多いと感じる。あと１ヶ月もすればノコの姿が確認できると思われるが、神津島のノコは亜種になったのか未だによく解かってない...。
林道を探索していると「ボーッ！」と汽笛が聞こえた。海を見ると、東海汽船が竹芝桟橋より１０時間の旅を終え入港している所であった。明日はジェットフォイルではなく、この東海汽船にて１０時間の海の旅を楽しむ予定である。
･･･東海汽船を眺めたあと再び林道に目をやると、路上に黒い物体が歩いていた。
ミクラミヤマ♀だった。昨日の様な亡骸ではなく、今日は元気な個体が歩いている。４年振りのミクラミヤマを確認する事ができた喜びは大きい。しかも個人的に元気な♀個体を初めてフィールド上で観ることが出来たのも嬉しい。ある意味この状況は発生時期としてやはり遅い事も理解できるが、神津島の現状として、この様にフィールド上にて調査が出来る事そのものが奇跡なので、全てに対して感謝に気持ちを持ちたい。神津島より調査許可を頂いているが、通常の探索時と異なり、この個体には一切手を触れず、自然の状態での撮影を目的としているので、私自身が角度を変えながら撮影を行っていく。
･･･その後も調査を続けてみたが、他の個体はそう簡単に確認できない。とりあえず１頭写真が撮れたので、山を下り昼食にする事にした。
･･･過去の遠征時に一度食べてみたかった鮨屋があったが、その時は運悪く店が開いてなかった。そこで今回、改めてその店を訪れてみると、営業していたので迷わず入店する事にした。
神津島名物の江戸前にぎり「生寿司」をオーダーする。大将に伺うと今日のネタは鯛との事。食前に出てきた「あら煮」と共に、食べ応えのある生寿司を堪能する事ができた。
再び山に向かう前に飲み物を購入しようとスーパーに立ち寄る。以前来た時は神津ストアという名前だったが、どうやら店名が消えている様であった。
･･･午後の調査を開始しようと山へ向う。 途中、「明日葉畑」を通り掛かる。採集禁止になる前から問題になっていたが、島外から来た採集者が、この明日葉畑に侵入し、昆虫採集のために周辺を掘り起こすなど、作物に影響を与えた流れも採集禁止に拍車を掛けてしまった様である。また、採集したミクラミヤマをネットオークションやショップ等で販売していた事も採集禁止の理由の１つらしい。今回の神津島遠征は“正式に許可を得て”調査を行っているのだが、この事も記事にすることによって現状を感じて頂ければと思う。
午後も天候は良く、林道を歩いていると非常に清々しさを感じる。発生時期としては少々遅めかもしれないが、ミクラミヤマの活動条件としては良い様に感じるので、希望を持って歩を進める。
林道に何やら大型の甲虫の姿が見えたので確認してみると、ウバタマムシが佇んでいた。過去にも全く同じ松の樹にてウバタマムシを確認した事を思い出す。
その後、散々歩き回ってようやく黒い物体を確認することが出来た。ミクラミヤマ♂の亡骸であった。久々に♂を確認したが、改めて小さなミヤマクワガタだと感じる。今回の調査では初めての♂の存在確認になったが、亡骸を見た感じ、やはりミクラミヤマ♂の活動時期としては遅い様に感じる。画像を得るという意味では良い資料になった。
その後も調査を続けて行くが、午前中に確認したミクラミヤマ♀以外に活動している個体は確認できなかった。夕暮れと共に本日の調査を終了する。東京都の大自然を歩き回って、２日目の神津島を充分堪能できたと思う。
･･･明日の天気は残念ながら雨の様だが、明け方雨が降ってなかったら林道に出てみようと思う。 調査内容：ミクラミヤマ♀×１ ミクラミヤマ♂（亡骸）×１ （撮影のみ） |
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