2015年5月1日、石垣市条例で、チャイロマルバネクワガタとヤエヤママルバネクワガタとヤエヤマノコギリクワガタは採集禁止となりました。 下記、採集記は規制以前のものです。 |
2009.11.07(土)へっぽこ遠征in八重山列島(2日目) 沖縄県・石垣島 8:30AM 晴れ 28℃ 石垣島遠征、2日目の朝。 夜明けと共に目が覚める。昨晩はヤエヤママルバネの大歯型を2頭も確認すると言う、“へっぽこ”らしからぬ内容だった...。ある意味見つけられないで苦労している方が自分らしいのかも知れないが、とりあえずはそれなりに達成感も感じている。
朝一番に身支度を整え出発する。時期的に他の採集者も多いと思われるので、余裕を持った探索を行いたい。早朝に足を運ぶ事で、チャイロマルバネの1頭でも確認できたらそれで良いと思っている。
・・・目的地に到着し、早速ルッキングの準備を行う。天候も良く非常に気持ちが良い。この時期の石垣島は天候の悪い日が多かったりするので、チャイロマルバネ探索を行うにしては最高の条件だと感じる。
やはり“ススキに付くチャマル”の画像を得たい。そういう意味では、昨日のススキに付いていたチャイロマルバネを目視しながら“撮り逃がした”失敗は大きい...。
暫くルッキングを行っていくと、葉っぱに色とりどりのカメムシが集まっていた。観た感じ種類も違うように見受けられるのだが、おそらく同種なのだろう。それにしても何故この様に1箇所に集まっているのだろう...。不思議な行動だと興味を抱いてしまう。
・・・その後も暫く探索を続けていると、次第に多くの採集者の方々とすれ違う様になってきた。中には、既に数頭のチャイロマルバネを採集されている方も居た。・・・気分的なものなのかも知れないが、状況として他の採集者の方との競争になっている感が否めなく、何となくモチベーションが保てなくなってしまった。今までも気持ちのどこかで感じていた事であったが、個人的に離島探索というものに対して“日常空間からのトリップ”というものを強く求めていたので、発生ピーク時の波に乗り切れない自分が居たりする。・・・まだ午前中であったが、昼の探索を終了する事にした。
すぐに宿に戻っても良かったが、以前から時間に余裕があったら訪れてみたかった場所があったので、良い機会だと思い向かってみる事にした。到着してみると、そこは“まさに南国”という一言に集約された素晴らしい光景が広がっており、頭の中が真っ白になる思いであった。
しばらく何も考えず、目の前の景色を眺めていた...。
宿に戻り、ひと休みすると...、石垣島は夕暮れを迎えていた。さすがに多少の夜回りは行っておこうと出掛ける準備を行う。
まずは夕食をコンビニにて購入しようと車を走らせると、どういう訳か市街地の道路がいつも以上に混んでいる。どうやら市内で夜祭りが行われている様で、少し立ち寄ってみると、石垣島にはこんなにも人が多く居るのかと思うほど千人単位で人が集まっていた。興味深かったのは屋台で本土とはかなり異なる、名前だけでは全く判らない沖縄料理が数多く見受けられた。
夜祭りをもっと楽しんでも良かったが、時間だけが過ぎてしまうので山に向かう事にした。とりあえず昨晩ヤエヤママルバネが確認できた場所に向ってみる。昨日よりも山に入る時間が遅いので他の採集者の方々も多いと思われるが、その時は潔く撤退しようと思っている。
とりあえず数箇所のシイの樹をチェックして行くが、昨晩の様に個体を確認する事はできない。やはり行く先々にライトの光が見え隠れしているので、数名の採集者の方々が森に入ってると思われる。・・・少し考えた結果、森を出ることにした。
昨年12月の遠征時に、路上に出てくるクワガタの存在をかなり意識して探索を行ったので、その方法に切り替える事にした。すでに路上にはゴキブリやコオロギが歩き回っており、かなり紛らわしいのだが、雰囲気である程度は把握できるので少し粘ってみる事にした。
暫くすると、ゴキブリとは明らかに佇まいの異なる物体がいたので、車を降りて確認するとサキシマヒラタ♂であった。なんだか久しぶりにサキシマヒラタを確認する事ができたので、ヤエヤママルバネでなくてもこれはこれで嬉しい。
更に探索を進めていくと路上に違和感を覚えたので、車を降りて確認してみる。・・・既に車に轢かれたチャイロマルバネ♂の亡骸であった。・・・昨日から昼間にチャイロマルバネを確認したいと思っていたが、まさか夜回り時にこの様な形で亡骸を確認するとは思わなかった。元気な時に会いたかった...。
夜の林道には様々な生き物が現われる。殆どが大小のゴキブリなのだが、その他にもヤドカリ、カエル、カニ、コオロギなどであり、暫く確認していくと慣れで判別できる様になるのだが、少しでも違和感を覚えた時は迷わず車を停めて確認する様にしていく。
そんな中、確実に大型のクワガタだと確信できるシルエットが見えたので確認してみると、サキシマヒラタ♂であった。先程の個体よりかなり大きく、サキシマヒラタ独特の存在感を出しており、しばらく魅入ってしまった。
・・・その後もう少し路上確認を続けたが、サキシマヒラタを2頭確認できた事もあり、本日の探索を終了する事にした。
今回の石垣島探索は初日に良い内容を残せたので“へっぽこ”として気分的に余裕がある。遠征2日目は緩い感じになってしまったが、とりあえず明日は最終日として、早朝からチャイロマルバネ探索を行っていきたい。 成績:サキシマヒラタ♂×2 (確認後、全てリリース) |
|