2009.08.09(日) 広島県・東部 12:00PM 大雨 28℃ 同行者:知り合い 広島最終日は5月末に訪れた知り合いの山に、改めて同行させて頂く事になった。 目的地に向う途中、市内の原爆ドームを見学していく。3日前に「広島原爆の日」を迎え、現在も公園周辺には多くの人が訪れていた。今回もテレビ向こう側ではない、自分の目で確認する事の重要性を感じる事が出来た。
レンタカーをかなりの距離を走らせる。天候は数日前まで晴れの予報であったが、台風9号が発生し天候が大きく崩れてしまった。低い雲が多く、雨足も強い。天候が悪いので無理は出来ないが、前回確認した“大クヌギ”だけでも確認しておきたかった。
予想以上に時間が掛かったが、何とか目的地に到着する事が出来た。しかし窓の外は土砂降りである。これでは傘などさせる状態ではない。
先に到着していた知り合いと合流し、とりあえず雨合羽を着込み里山に向う。・・・雨合羽を着た事で、蒸れて大汗が出てきた。
事前に知り合いがミヤマ♂を確認した場所があるので、今一度確認しに行ってみる。
それにしても大雨の中、雨合羽を着込んでの薮漕ぎなので、雨と汗で服はすでにずぶ濡れになってしまった。最近自分なりにトレーニングを行って体力維持に努めているのだが、この藪漕ぎで体力を随分と消耗してしまった。まだまだ鍛練が足りない事を痛感する。
樹液ポイントに到着するとそこにはカブトムシ♀が確認できた。よく観ると小さな洞もある様なので、掻き出し棒にてチェックしてみる。すると洞の中から小さなスジ♂が確認できた。
次に本命の“大クヌギ”に向う。相変わらず雨足は弱まらないのだが、今の時期は可能性が高い場所として、どうしても確認しておきたい。大前提として無理は禁物であるが、やらないで後悔するのであれば、やって結果が伴わなくても現状把握として納得しておきたい。
“大クヌギ”を確認していく。5月末はまだ樹液が出てなかったが、今回は予想通りもの凄い量の樹液が出ている。樹に近寄っただけで甘酸っぱい香りが漂ってくる。この時点で雰囲気だけならモノ凄いものを感じる。
多くの樹皮めくれや隙間がある樹なのでLEDライト片手に確認していく。すると小さいなクワガタが多く潜んでいる。その数はかなり多く感じられる。とりあえず掻き出し棒にて確認してみる事にした。
全ての個体ではないが、ある程度掻き出す事ができたので個体を確認してみると、その全てはスジ♂であった。コクワが1頭でも居ても良い気がしたが、スジしか集まってない様である。もしかすると洞の奥深くにはもっと大型のクワガタも居るのかも知れなかったが、とにかく止まない大雨の中、体力と集中力の維持が厳しくなってきたので、飛行機の時間も考え、今回はここまでとした。
・・・また次回以降の探索の楽しみにしておきたい。
全身ずぶ濡れになった服を着替え、広島空港に向う。この広島空港は天候が悪いと欠航しやすかった空港であったが、現在は改良を施され随分と欠航便が減ったという。今回も台風の影響を受ける中、羽田行きの飛行機は降り立ち搭乗する事ができた。
・・・離陸し雲の中に入った飛行機の中で、今回の中国地方探索を振り返る。今回は前回以上に把握出来ている部分が多かったので、ミヤマからタガメまで確認する事が出来た。クワガタの数は多く確認できなかったが、個人的には充実した内容だったと感じる。この中国地方は今後も何度も足を運ぶと思うので、次回以降も楽しみである。本当に楽しかった3日間であった。関係者に感謝したい。 成績:ミヤマ♂×1 スジ♂×5 カブトムシ♀×1 (確認後、全てリリース) |