2009.07.11(土)へっぽこ遠征in五島列島(2日目) 長崎県・福江島 9:30AM 雨時々曇り 29℃ 同行者:kapiさん 福江島遠征、2日目の朝。 窓の外を見ると雨だった。予報では曇りと言っていたが、梅雨時という事もあり仕方ないだろう。土砂降りにさえならなければ探索は可能なので、天候の回復を願いたい。
身支度を整えコンビニにて朝食購入し探索に出かける。天候は思っていた以上に悪く、低い雲が山を覆っている。とりあえず、昨晩クワガタを確認した外灯へ立ち寄ってみる事にした。
それほど期待してなかったのだが、すぐに地面を歩いているゴトウヒラタ♂の姿を確認した。結構なサイズだと思われるが、昨晩飛来したものがそのまま徘徊していたのだろう。早い段階で個体を確認できたので、本日はフクエアオカナブンに的を絞る事ができそうである。
ちなみに昨晩外灯に飛来したクワガタやカブトムシは意外とそのまま残っている様で、この他ノコなども確認できた。
とりあえず昨日仕掛けたフルーツトラップを確認していく事にした。昨日から1日時間が経過したので、「果たして来てるのだろうか?」と緊張にも似たワクワク感を覚える。
まずは高所に仕掛けたトラップを確認していく。なにやらカナブンらしきシルエットが見えるので長網にて確認してみると、通常のカナブンであった。なんというか、目的とした個体の最初の1頭を確認するまでは「この場所で合ってるのだろうか?」という疑問が常に付きまとう。
次にヒラタ狙いのトラップを確認してみる。見た感じ何も居なそうに感じたが、とりあえず裏返してみる。
すると、大きな物体がトラップから剥がれ落ちた。ゴトウヒラタ♂だった。仕掛けた本人が言うのもおかしな話だが、来るとしても今晩辺りだろうと勝手に予想していたので、この確認は本当に嬉しかった。
トラップにはもう1つ物体が付いているので確認してみるとサワガニであった。トラップを食べているというよりは、トラップに集まっている小さな昆虫を目的としている様であった。
フルーツトラップにてゴトウヒラタを確認できたことで、本日の本命フクエアオカナブンを探していく。昨日仕掛けたトラップも更に風通しの良い場所に掛け直してみる。
トラップとは別に、何かしら樹液が出ていればカナブンは飛来するのではないかと感じ、周辺の樹液場を探してみると通常のカナブンを確認する事が出来た。とりあえずこの場所を覚えておき、定期的に確認に来れば可能性はあるのかも知れない。
探索を続けていると小降りだった雨が次第に強くなり、とりあえず昼食兼ねて市街地へ戻る事にした。・・・すると、市街地に近付くにつれ雨は土砂降りになってしまった。
途中「海鮮ちゃんぽん」とそそる看板を見付けたので、この福江島も長崎県だと思い食べてみる事にした。 ・・・お味の方は、全部食べる事が出来なかったレベルであった。
昼食後、宿にて休息を取った後に午後の探索を開始する。幸いにして天候は回復に向かい、晴れ間が覗くようになった。気温も上がり始めたのでカナブン的に良いと感じ、フルーツトラップ確認に向ってみる。
・・・すると高所に仕掛けたトラップに見慣れない青いカナブンが付いている。kapiさんと共に興奮しながら長網を用意し確認してみる。
網をたぐり寄せ中を確認してみると、それはまさに青く輝くフクエアオカナブンだった。正直カナブンという事で、自分の目で確かめるまではそれほど興味が無かったが、ブルーサファイアの様な色合いに感動してしまった。想像以上に美しく、クワガタマガジンライター仲間のひよこさんのお気持ちがよく分った。
フクエアオカナブンを確認できたことで非常に盛り上がったが、今まで晴れていた天候がまたしても崩れ、周辺は濃い霧に覆われてしまった。
可能な限り探索を続けていると、気になる樹があったので蹴ってみる。するとノコ♂が落下してきた。昨日も感じたが、福江島のノコギリクワガタは“線が細い”印象を受ける。
・・・とりあえず良い確認が出来ていると感じ、夜の探索に備えて宿に戻り、体力回復に努める事にした。
宿に戻りkapiさんと「最初で最後の福江島かも知れないので、一番美味しいものを食べよう!」と、五島牛が美味しいと聞いていたので、宿に隣接するレストランへ行く。メニューを見てオーダーし、安価な金額から言ってそれ程期待してなかったのだが、運ばれてきたお膳を見て驚く。超高級お膳に匹敵するほどの内容であった。当然、味の方も絶品であった。大満足な夕食となった。
大満足な夕食後、レンタカーを走らせ夜回りを開始する。昨晩多くのクワガタを確認できた外灯も気になるが、先にフルーツトラップを見て回ることにした。
目的地の到着し早速フルーツトラップを確認しようとすると、kapiさんが「頭の上にマムシが居ます!」と言う。頭上を見上げてみると大きなマムシがとぐろを巻いていた。ここは無理をせず他のトラップから確認することにした。
次に高所に仕掛けたトラップを見ると黒い物体が2つ付いている。車から降りて確認してみると、ゴトウヒラタ♂とフクエアオカナブンだった。まさか高所のトラップにゴトウヒラタが来るのか?という点と、夜間にも拘らずフクエアオカナブンが確認できた事に驚きを感じた。
個体をよく確認しようと長網にて捕獲する。ゴトウヒラタ♂は大型ではないが、内歯の位置に特徴を感じる気がする。少し冷静になって考えると、フクエアオカナブンは明るい時間帯に飛来した個体が、そのままトラップに付いていたのかも知れない。
フルーツトラップはそれ以降の確認は出来なかったので、昨晩多くのクワガタが集まっていた外灯に再び足を運んでみることにした。
外灯下には昨晩ほどではないが、今日もゴトウヒラタ♀やノコが確認できる。状況から見るとゴトウヒラタはフルーツトラップに良く集まり、また外灯にもよく飛来する事が窺える。ゴトウヒラタと言えば、ツシマヒラタなどの影に隠れ地味な印象を受けるが、実際には亜種としての特徴や活発な活動を確認できる魅力あるヒラタだと感じる。
・・・今晩も良い探索が出来たと、これで宿に戻る事にした。
天候が少々荒れていたが、それでも少しの晴れ間が出て気温が上がった事で、フクエアオカナブンに出会う事が出来た。これは運が良かったのかも知れない。またフルーツトラップにゴトウヒラタが集まってくれた事も嬉しい。フルーツトラップは今までのレシピと今回新しいレシピ2種類のトラップを用意し、新しい方法により多くの個体が集まっていたことが確認できた事も今後の自信に繋がった。 ・・・明日は最終日なので、思い切り福江島を楽しみたい。 成績:ゴトウヒラタ♂×3 ♀×2 ノコ♂×8 ♀×4 コクワ♂×2 ♀×1 カブトムシ♂×1 (フクエアオカナブン×2) (魔琴:持ち帰りなし) |
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