2009.06.06(土) 茨城県・某所@ 6:00PM 晴れ 23℃ (蒸し暑い) 同行者:kapiさん 今年最初の有望ポイントへ、kapiさんと探索に出掛ける事にした。天気予報では1日中雨の予報だったが、午後から雨も上がり気温も上がってきた。目的地に到着すると下草も伸び放題になっており湿度が高く蒸し暑いが、これが初夏を感じさせ期待が高まる。
クヌギの樹を確認すると小さなコクワ♂が徘徊していた。まだ樹液シーズンに入って間もないので、樹にクワガタの姿が確認できるだけで充分楽しい。
・・・何年か掛けて通っている有望ポイントであるが、その場所を見てkapiさんと共に愕然としてしまった。一番の樹皮めくれのある台場風のクヌギであったが、その素晴らしかった樹皮は見事に剥がされており、無残な姿になっていた。樹皮が剥がされてしまった部分は以前の様な樹液は出なくなっており、乾いてしまった。
場所的にそれほど目立つ場所ではないので、誰でも確認できる様な場所ではなかったが、これが他の採集者の方向性だとすればもの凄く悲しい。現状として樹皮の端っこだけが少し残っており、その残された僅かなスペースに何とかコクワが挟まっている状況である。更にまだ生きている樹にも係わらず容赦なく斧が入った後もあり、体に纏わりつく大量の蚊も払う気がなくなってしまった...。
気分が乗らないまま、他の場所を確認していく。他の場所も樹液は出ており、懐中電灯を当てるとコクワの姿が確認できる。
幸いにしてこの場所はまだ樹皮が剥がされてないので、その中では多くのコクワが活動している。・・・少々ネガティブになっているのか、この場所もいつまで持つのか心配になってきた。
それでも今まで確認した事の無かった雰囲気の良さそうな樹も新たに確認できたので、今後に希望を持って行きたい。
コクワはかなり確認できたので、今年最初のノコは居ないものか?と探してみたが、場所柄まだ早いのかも知れない。
それでも樹液の出ている箇所には多くのコクワが集まっているので、林の雰囲気は良い。
ふと足元の樹液周辺を見ると今年最初のコカブトが確認できた。
今日はどこを観てもコクワが確認できる。因みに本日の採集記一番下↓の“成績”部分は手にとってみた数字で、実際はそれ以上のコクワを確認できた。
そろそろ終了かと言うタイミングでkapiさんが「ノコが居ますよ!」と言う。頭上を見上げると、大歯に近いノコ♂が佇んでいた。先日の八丈島遠征ではそれなりにハチジョウノコを確認できたが、どの個体も大顎は未発達のものばかりだったので、本土の立派な大顎を持ったノコの姿は勇ましく感じる。
何箇所も回ってみた所、今回はコクワを数多く確認できる探索となった。冒頭の“樹皮剥がし”が無ければ、もっと楽しい探索であったと思う。
成績:ノコ♂×1 コクワ♂×12 ♀×2 コカブト×1 (確認後、全てリリース) |