2013年10月1日、希少野生動植物の指定により、アマミマルバネクワガタとアマミシカクワガタとアマミミヤマクワガタは採集禁止となりました。詳細は、奄美市サイトにてご確認下さい。下記、採集記は規制以前のものです。 |
2008.9.7(日)へっぽこ遠征in奄美群島(3日目) 鹿児島県・奄美大島 10:00AM 晴れ 30℃ 同行者:kapiさん 奄美大島遠征、最終日の朝。 何故か昨晩の疲れもある中で、夜明け前に目が覚めてしまった...。窓の外を見てみると朝焼けの様な景色が広がっている。離島は空気が澄んでいるので、まだ暗さの残る空の中に徐々に明るさが増していくその光景は、日頃のストレスなどを忘れさせてくれる癒しにも映った。
朝一番でkapiさんと合流した後は、せっかくなので「ハブセンター」に行く事にした。会場に入ると、まだ午前の部(ハブvsマングースのショー)の開始前だったので、多数飼育されているハブを見学する。
会場内には奄美大島に生息する生き物の剥製も展示されている。思えば今回の遠征でリュウキュウアカショウビンを観る事が出来なかった。緑の山々の中をあの色鮮やかなリュウキュウアカショウビンが飛んでいる姿を観た時、感動に近い驚きを覚える。
ショーの開始時刻が迫ってきたので、会場に移動する。ハブとマングースが戦うBOXの中には、既に大きなホンハブが辺りを威嚇しながら様子を窺っている。画像を得ようとストロボを焚くと、その閃光に反応し非常に興奮している。
一方マングース側は落ち着いた様子で、その時を待っている。因みに両者は同じBOX内に居るのだが、真ん中にガラスの仕切り板があるので、お互いを意識しながらもショーが開始するまで直接攻撃は行えない...。
バトル開始前にハブの特性などを伺いながら、ハブ(BOX内とは別個体)の猛毒を拝見させて頂いた。因みにハブの歯(牙)は折れても、すぐにスペアが生えてくる。
名調子な流れに乗ってバトルは開始された。今回で4度目くらいの見学になるが、いつ観ても迫力がある。過去の見学でもそうであったが、大体はマングースが勝っている様である。
ハブ対策として奄美大島に持ち込まれたマングースであったが、野生化した個体がアマミノクロウサギなど奄美大島の他の動物にまで襲い掛かり、生態系の心配が懸念されている現状もあるとの事であった。
ハブセンター見学後、奄美大島最後の探索に向かう。探索といってもその殆どが仕掛けたフルーツトラップの回収作業になるのだが、これも大事な義務と同時に採集(回収したトラップに個体が付いている可能性)としての効果も高いので、必ず行わなくてはならない。
暫く走り林道に到着した。・・・すると前方から見覚えのある一台のレンタカーがやって来た。あかつきさんであった。想定はしていたもののこの遠征中、打ち合わせ無しでこの広い奄美大島にて、良くここまでタイミングが合うものだと感じてしまった。
レンタカーを降り、昨日までの互いの状況報告などを行う。あかつきさんはアマミコクワ♂を採集されていた。さすがの成果であり、腕の違いを感じる。昨日から“珍しいクワガタ”画像は、あかつきさん採集個体ばかりである...。
どうやら東京へ戻る飛行機も同じ様なので、夕方の空港にて再会のお約束をした後、私達は再びフルーツトラップの回収作業に移る。仕掛けた場所に行きながらトラップの最終チェックを行うが、全くクワガタの付いている気配が無い...。奄美大島はフルーツトラップを設置した場合、それほど難しい印象は受けてなかったのだが、今回の探索では全く成果が出なかった。昨日まで諸々の事情も感じているのだが、これもリアルな探索として受け止める事にしたい。
その後、仕掛けたフルーツトラップを全て回収した。・・・またの遠征機会があれば、次回はもう少し考えて設置していきたい。
一応、蜜柑系の樹も確認してみたが、時期的にも厳しいものがあった。
kapiさんと話をしながら、遠征初日で充分に奄美大島探索を満喫できたので、今回の探索を終了する事にした。最後に小さな川でギンヤンマ捕りに熱を上げてしまったが、数頭居るにも拘らず、機動力不足で全く採る事は出来なかったが、子供に戻った感覚でギンヤンマを追う事ができて楽しかった。
奄美大島探索の最後の締めは、やはり鶏飯に尽きる。この絶品鶏飯を2人で楽しみながら今回の奄美大島遠征を振り返る。なんと言っても初日のアマミマルバネとアマミミヤマ♀を確認できた事が本当に大きかった。ちなみに今回は店のご好意でご飯とスープを大量にお代わりさせて頂き、最後まで奄美大島を堪能することが出来た。
飛行機の時間までまだ多少あったので、海の見える岬に立ち寄ってみる。・・・夕焼けを見ながら黄昏てみる。「また来年も来ることは出来るのだろうか?」非現実空間への名残惜しさを感じてしまった。
奄美空港にて搭乗手続きを行い待合ロビーに行くと、あかつきさんは既に手続きを済まされてた。ここではお互い同じ便であるものの、予約する旅行会社や時期、チケット屋などの違いで随分と価格の違いがあるものだと良い勉強になった。
奄美空港を発ち関東上空まで来ると、漆黒の闇に包まれた空間に突如、閃光が走った。kapiさんが「雷です。」と言う。どうやら関東上空はこの夏頻発した“ゲリラ豪雨”に見舞われている様であった。そのまま窓の外を眺めていると頻繁に稲光が確認できる。通常は地上に居ると、雷は上から落ちてくるものだが、雨雲と同じ高度で飛行機が飛んでいたので、雷は真横から下に落ちていく感じであった。・・・どちらにしても間近の雷には恐怖を感じる。
・・・その後、何とか無事に羽田空港に到着する事が出来た。今回はkapiさんと共に奄美大島に遠征する事ができたが、本当に楽しい遠征になった。是非ともまたご一緒できる機会があればと思う。 成績:ボ〜ズ |