2008.07.06(日) 広島県・西部 10:00AM 晴れ 31℃ (暑い) 広島県、3日目の朝。 なんだかこう書くと離島遠征にでも来ている感じだが、東京に住む者にとって広島県に3日間滞在する事などまず無いので、不思議な感覚である。夕方には東京に戻るので“広島県・最終日”になるのだが、今日は昨年9月にも訪れた際、雰囲気を感じていた場所に行ってみる事にした。
レンタカーを走らせ目的地周辺まで辿り着く事が出来た。昨年の9月と違って林の中は、蒸し暑く雰囲気も感じられる。
まずは樹液の出ている場所を探してみる。クヌギっぽい樹もあるが、もしかすると似ているアベマキかも知れない。
ルッキングを中心に探索を続けていると、僅かながらに樹液が出ている場所があり、カナブンが2頭集まっていた。樹液周辺の樹皮めくれを確認してみたが、クワガタの姿は無かった。
他にも樹液の出てる樹はそれなりに確認できるのだが、カナブンやスズメバチばかりで、肝心のクワガタの姿はなかなか見つける事が出来ない。もしかすると採集者らしき姿も確認できるので、朝一番に他の採集者に先行されてしまったのかも知れない。
それでも何とか1頭でも確認したいと思い確認を続けていくと、樹皮めくれの端にコクワと思われる尻が見えた。とりあえず本日の1頭目なので、車から掻き出し棒を取り出して格闘戦を試みる。
格闘戦と言っても相手はコクワなので、アッサリと採り出すことに成功した。やはりコクワ♀であった。いつもであれば「・・・なんだコクワか。」という感じだが、広島県という場所と昨年越しのポイントだったので、今日も“広島で確認できたクワガタ”として嬉しかった。
他の洞なども確認していくと、ひと際大きな“黒い塊”が洞の中に潜んでいたので、一瞬ドキッとしたが、よく観るとオオゴキブリであった。
可能であればコクワ以外の種類も確認してみたかったが、結局ノコパーツしか確認できなかった。とりあえずこの場所は“ノコとコクワ”が生息している事が分かっただけでも、またの機会に可能性を求めてヒラタやネブト探索もしてみたいと思う。
・・・探索はこの時点で終了する事にした。
せっかく広島に居るのだから、少し広島市内を回ってみる事にした。移動はレンタカーを預け、路面電車に乗って移動する事にした。道路の真ん中に“無人駅の様な形”で存在する駅は、東京の路面電車とはまた趣の違った印象を受ける。
まずは「原爆ドーム」に行ってみる。昨年も訪れた場所であるが、何度見てもその悲惨さを感じてしまう。自分などコメント出来る立場でないが、自分の目で見る事実を感じる事が出来た。
原爆ドームから歩いて3分。路面電車の走る大通りを挟んだ反対側に移動してみる。
するとそこには広島市民球場がある。原爆ドームと市民球場の距離がこれほどまで近い場所にあるとは、来てみて初めて知った。ちなみに広島市民球場は今年一杯で公式戦の役目を終え、来シーズンからは別の球場に移る事になる。
と、なればセ・リーグの公式戦を観ない手はないと、観戦する事にした。市民球場は初めての観戦なので非常に興味があった。テレビで観ている印象通り狭い球場であるが、非常に天然芝が綺麗で何と言っても青空の下で行うゲームは野球の醍醐味と言えると思う。今回は非常に良い席を戴く事ができたので、久々にプロ野球をライブで堪能する事ができた。
7回の裏、いっせいに赤いジェット風船が舞う。こうやって見ると広島東洋カープは、広島市民に本当に愛されてる球団だと感じる。私は東京の下町という事もあって、子供の頃から巨人ファンという感じだが、今回広島戦を観戦をしてみて、何と言うか東京ドームとは違う“子供の頃の感覚”を純粋に思い出す、非常に楽しい野球観戦になった。
市民球場を後にし、再び路面電車に乗って帰宅の準備を行う。この後レンタカー経由で広島空港に向かう。
本日の広島探索はコクワ♀×1頭のみであったが、この3日間クワガタ探索から観光など含めて、中国地方を充分に堪能できたと思う。特に初日は広島のミヤマを確認できたり、外灯に飛来したヒラタも確認できた。また2日目は山口県〜島根県まで“出たとこ勝負”的に探索を試みたが、簡単ではない現実を感じることも“リアルな採集”として楽しめた。最後の3日目も、昨年から気になっていた場所の再探索にてコクワ♀を確認できた事も“へっぽこ”なりに嬉しい確認であった。 ・・・次回はいつになるか分からないが、チャンスがあれば必ず足を運ぶであろう。本当に広島県の魅力を感じる3日間であった。 成績:コクワ♀×1 (確認後、リリース) |