2008.06.07(土)へっぽこ遠征in対馬列島(2日目) 長崎県・対馬 9:45AM 曇り 20℃ (涼しい) 対馬遠征、2日目の朝。 昨日は、全く何の成果も出なかった。“へっぽこ”らしさ全快であるが、こればかりは結果なので仕方が無い。とりあえず朝食を取ろうと食堂に行くと、昨年同様に私以外は全て韓国の旅行客であった。驚いた事に自前のキムチを持ち込んで食べている人がいた。日本人が外国に醤油やお新香を持っていく感じだろうか?対馬は日本に居ながら“韓国らしさ”も味わえる不思議な離島だと感じる。
朝食終了後、探索時に必要な飲み物などを購入する為コンビニに向かう。今回で3度目の対馬であるが、島内おそらく“唯一のコンビニ”であると思われる。コンビニは便利であるが価格は決して安いわけでない。しかし便利さや入りやすさから、ついついコンビニを選択してしまう。
街中に張ってあるポスターを見ると「対馬アリランまつり」の告知がしてあった。こうやって対馬に居ると、対馬と韓国は非常に密接な関係にある様で、この対馬にとって韓国からの観光客は大きな収入源になっているのかも知れない。対馬と済州島(チェジュ島)は似た様な感じで、韓国からの旅行客は日本の対馬へ行き、日本からは韓流ブームとして一時流行った済州島という感じかも知れない。非常に特殊な島だと感じる。
必要なものを購入し、山に向かいレンタカーを走らせる。
とりあえず2日目の本日は“昨日何も確認できなかった”ので「まず1頭確認!」を目標にしていきたい。そして昨晩“確認しそこなった謎コクワ?”の正体も確認してみたい。幸いにして天気予報では今日1日、天候の崩れはないので雨の心配は要らないのも大きい。
とりあえず1箇所目に到着する。早速フルーツトラップを確認してみるが、やはり何も付いてない様である...。やはり置いてから時間が経ってないのが原因なのか?、発酵具合が良くないのか?、もしくは設置場所が良くないのか?それともやはり時期が早いのか?
一応、トラップの下側も確認しようとパインを持ち上げてみると、なんと!クワガタの姿が見えた。一気にテンションが上がってきた!大きさから判断してコクワクラスであるが、場所が対馬だけに別種を期待して確認してみる...。
しかし、ただのコクワ♂であった。せっかくなので“対馬らしい”チョウセンヒラタを期待したが「・・・まずは1頭。」として、上出来の判断としておきたい。
まずはコクワを確認した事で、対馬のクワガタはすでに活動している事実に喜びを感じ、2日目の探索を続けていく。果たして別種は確認できるのであろうか?
その後も昨日仕掛けたトラップ回りと樹液場の確認を行っていく。時間の経過と共に気温も上がってきたので、期待感も膨らんでくる。
他の場所に設置したバナナトラップに着いたので確認してみるが、何も来てなかった...。なんというか辛うじて居る虫はアリしか居らず、カナブンや蝶ですら集まってない。
なかなかフルーツトラップの成果が上らないので、気分転換にキンオニの生息地を訪れてみた。キンオニの発生時期としては2ヶ月以上早い事も分かっていたが、「気の早いキンオニでも居ないものか?」と少しだけ渓流の斜面を探索してみる事にした。
渓流沿いの沢を登ってみる。昼間であっても直射日光は遮られているので、森の中は薄暗く涼しい。蒸し暑くないだけマシであるが、暫くすると蚊とブヨが体の近くに集まってきた。非常に鬱陶しい。ふと冷静に周囲の風景を見渡すと、一瞬ジャングルの奥地にでも居るかの様な錯覚を覚えるほど、うっそうとした森は不気味にすら感じる。
・・・キンオニの森を探索したが、ここでも全くクワガタの気配は感じられなかったので、一度レンタカーに戻る事にした。その後、車を流してみると今まで見た事も無いクヌギ林に辿り着いたので探索を試みてみると、意外と樹液を出している樹もあったので、夜に改めて足を運んでみる事にした。
とりあえずキリも良かったので、市街地に戻り昼食をとる事にした。
対馬2日目の昼食は「カツカレー」である。特に他意はないが個人的な“カレー好き”としては、“対馬のカレー”を食べてみたかった。運ばれてきたカレーを食べてみると、蕎麦屋のカレーという事もあってレトルトではなく、よく煮込まれた味の染み渡ったカレーが美味しかった。
因みに、蕎麦屋の壁には「ツシマヤマネコ」の天然個体の写真が飾られてあった。ヒョウ柄というか、家猫ではない雰囲気に「偶然でも良いので会ってみたい。」と言う感覚が芽生えてきた。
昼食後、今まで行った事のない場所を開拓してみようと、早速レンタカーを走らせる。すると初めて見る看板が目に入った。額がブッチャーなツシマヤマネコであった。
暫く探索を行ったが、昨日からの走行距離は東京〜名古屋間を越えるほどであった。ガソリンもそろそろ無くなって来たので、夜間は早い時間帯に閉店してしまう恐れがあったので、早めにガソリン補給を行う事にした。・・・ガススタンドに到着し給油する。・・・そして明細票を見て愕然とする。なんとリッター@198円なのであった。離島とは言え、ガソリン高すぎる!
理不尽に近い給油を行った後は日も傾く時間帯だったので、昨日の“謎コクワ♂”の居る場所に向かう事にした。それにしても対馬の夕暮れは遅い。20時近くになっても青空が広がっているのである。東京であれば確実に夜の帳が降りている時間帯でも、この対馬ではまだまだ明るいのである。
途中の樹液ポイントに立ち寄ってみると、スズメバチがせっせと活動を行っていた。前向きに考えれば、対馬に来てやっとまともな樹液場の風景だったので、周辺の樹液も確認してみたがクワガタの姿は無かった。この場所はまた時間を置いてから来てみたいと思う。
そして、昨晩“怪しい大顎”を持った“謎コクワ♂”が活動を再開してる事を期待して、再び樹液場を訪れてみる。・・・しかし、どこを探してみても“黒い塊”の姿は見えない...。なんと言うか今日はクワガタどころか、蛾の数も少ない様に感じる。気温も20℃ギリギリなので少々肌寒さも感じる。・・・結局“謎コクワ♂”を再度確認することは出来なかった。
昨晩から気になっていた“謎コクワ♂”に出会う事ができなかったのは残念であるが、良くも悪くも“へっぽこ”らしいと自業自得する。ふと海を見ると、昨年同様に漁に出ている漁船の灯火を目にした。・・・実は、昨日からちょっとしたトラブルに見舞われたが、リアルな内容だけに採集記に表記する事はできないのだが、これも現実としてこの遠征を楽しむ事に専念したい。
とりあえず可能性のある場所を確認して行くが、やはり時期が早い事もあってか状況は厳しい。途中の公園で車を停めて少し休憩する事にした。改めてナビを見ると、離島なので当然だが、海に囲まれた場所なのだと感じる。・・・なんだか腹も減ってきたので市街地まで戻る事にした。
せっかくなので“地元らしい”夕食を食べたいと思い、市街地を物色していると「長崎ちゃんぽん」が食べられる場所があった。長崎ちゃんぽんと言えば長崎県であるが、離島である対馬も立派な“長崎県”なので、一応地元の食べ物と言えるだろう...。
・・・夕食後、今一度フルーツトラップ回りを行う。しかしこれまた残念ながら、今晩もツシマヒラタの姿は無かった...。気温も低く、今回も自分なりに「発生ピークをあえて外した6月の対馬に行って、自分なりの調査をしてみよう。」という意識であったが、ここまで何の雰囲気も感じられないと流石に寂しい。
その他、樹液場も確認していくが、やはり何も集まってない。昨晩辺りまでは「悔しいです!」と1人ザブングル気取りで“へっぽこ”を楽しんでいたが、なんだか“惨めさ”を感じる様になってきた...。
一応、最後にパイントラップを見て宿に戻ろうと、期待しないでトラップを確認してみる。・・・すると落ち葉の下に“何か”が隠れた。
落ち葉を除けて取り出してみると、小さな小さなコクワ♂であった。・・・なんというか、あまりの“へっぽこ”ぶりに全裸になりたい気分だった。そのまま対馬の山奥にて、野生化しようと思ったが、この状況下でもトラップに来てくれたコクワ♂に感謝し、思い留まる事にした。
なんとなくコクワを確認した事で、ショッパイながらも本日の探索を終了する事にした。
宿に戻りカウンターにて部屋の鍵を受け取る。カウンターの横には対馬名産の「かすまき」を売っている。疲れもあったので甘いものを食べたい気持ちがあったが、昨日今日と“採集者とは呼べない”ほど酷すぎる活動内容に、甘いものは自重すべきと今回は控えた。
今日も遠征ノートをまとめるが、書ける事が殆ど無い。強いて言うなら“6月の対馬は厳しい”という事だろうか?・・・高い遠征費を捻出しながら、全く成果の出ない“へっぽこ”であるが、自分なりに“来た者にしか味わえない経験”と言い訳し、明日の最終日を迎える事になった。 ・・・横になり、薄れゆく意識の中で思った。 「寂しいですっ!」 成績:コクワ♂×2 (確認後、全てリリース) |
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