2007.08.19(日)
福島県・桧枝岐 9:00AM 晴れ 28℃ (暑い)

車内に強烈な日差しを感じ、目を覚ます。車内温度は、とんでもないほど上がっている。慌てて車のエンジンを掛けエアコンを入れる。元々、週末の天気予報では土日共に雨の予報が出ていたので、この晴天は暑いながらも嬉しい結果になった。

強烈な日差しを感じる
強烈な日差しを感じる



車内の暑さで目は覚めたものの朝食用に買い込んでいた、おにぎり2個と野菜ジュースを食べる様な食欲が出てこない...。「だったら強制的に腹を減らせてやる!」と車から飛び出して、ミヤマ☆仮面さん直伝のトレーニングを行うことにした。「朝からハード過ぎても...。」と思い、ストレッチ〜スクワット50回〜腕立て伏せ50回程度の軽めのセットにしておいた。

早朝からトレーニングを行う
早朝からトレーニングを行う



真夏の屋外で1セット終えた頃には、当然“汗だく”になっていたが、目は冴え食欲も出てきた!やはりトレーニングは健康的で気持ちが良い。




朝食を終え、早速林道に向かう事にした。・・・予想通りというか、既に林道には多くの採集者の姿が窺える。それでも焦りの様なものは全く無い。他の採集者が先にクワガタを捕まえてしまったとしても、それは運もあるので仕方ないと思っている。自分の場合、マイナスイオンの森林浴をしながらヒメオオ探索をする事で、既に大方の目標を達成している感がある。“緩い”と言われるかも知れないが、これが“へっぽこ”なりの楽しみ方なのである。

林道探索、開始!
林道探索、開始!



とりあえず確認できるヤナギは全てチェックしていく。既に先行者が居たとしても“見落とし”や“重役出勤”してくるクワガタが居るかも知れない。

ヤナギをチェックしていく
ヤナギをチェックしていく



ヒメオオ採集で大事なのは、やはり長網であろう。クワガタを手にとって確認したい場合は、確実に長網が必須になってくる。私の場合は元々、奄美大島のアマミミヤマを採集する際に必要だと感じ購入したのだが、ヒメオオ探索でも非常に重宝している。・・・しかし例え長網を使用してもヒメオオはデリケートなので、ちょっとした振動でもすぐに落下してしまうので、長網を使用しバランス感覚を取るのが難しいかも知れないが、何度も経験しながら感覚で覚えていくしかないだろう。

長網は必須!
長網は必須!



ふと足元に何か居るので確認してみるとスジ♀が干からびていた。暑さでやられてしまったのか?寿命だったのか分からないが、ヒメオオと同所にアカアシと共に居るクワガタである。

スジ♀が転がっていた...
スジ♀が転がっていた...



暫く探索していくと太いヤナギの幹に“何やら”居るので長網で捕獲してみた。するとクワガタではなく「エゾゼミ」であった。関東の平野部では全く見掛けないセミなので、自分なりに新鮮味があって楽しい。

エゾゼミ♂
エゾゼミ♂


・・・全くヒメオオが居る気がしない。

少し歩く毎に他の採集者と遭遇するので、相当な採集圧なのだと感じる。そして良く話しかけられる...。中にはルアーケースに、かなりの個体数を入れている採集者の方も居られて、“サイズと金額”の話を始めた方も居たが、自分は趣味である以上、全く聞く気になれなかった。

目を凝らしてチェックしていく
目を凝らしてチェックしていく



その後もヤナギをチェックして行く。・・・すると、何やら黒い物体が視覚に入った気がした。・・・もう一度確認してみる。そしてようやく、ヤナギに付くヒメオオ♀の個体を確認する事が出来た。個人的には久々の確認となったので嬉しい。よく他の採集者に捕まらなかったものだと、この個体に感謝する。

福島県・ヒメオオ♀
福島県・ヒメオオ♀


それにしても気持ちが良い!標高1000メートルにもなれば、暑さの中にも爽やかさを感じる。その様な意味では、避暑地として緑美しいヤナギの葉越しに見る太陽は、真夏を感じる“最高の贅沢”なのかも知れない。

非常に気持ちが良い!
非常に気持ちが良い!



・・・そうは言いながらも気温が“ぐんぐん”上がり、採集者も“どんどん”増えていく。僅か数時間の採集となったヒメオオ探索であったが、充分に雰囲気を楽しむ事が出来たので、切り上げようと長網をしまい帰る準備をして行く。

いつに無く日差しは強い!
いつに無く日差しは強い!



・・・すると、どういう事か道端に横断中のヒメオオ♂を発見した。今までヤナギばかり見て来たが、こうやって道路を横断している個体も居る様である。おもわず数年前の“沖縄本島のオキナワマルバネ探索”を連想してしまった。

福島県・ヒメオオ♂
福島県・ヒメオオ♂




今年初の福島県となったが、昨日から自分なりに満足出来る探索となった。本当であれば、あと1〜2回は福島に足を運んでみたいが、個人的な状況として難しいかも知れない。・・・帰りは温泉にて汗を流し、そして「裁ちそば」を食べて、また“渋滞数10km”の高速道路に乗り、東京に戻っていく。・・・また来年、機会があれば足を運んでみたい。

裁ちそば
裁ちそば


成績ヒメオオ♂×1 ♀×1
(確認後、全てリリース)

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