2007.07.22(日) 茨城県・某所@ 4:00PM 晴れ 27℃ (蒸し暑い) 同行者:kapiさん kapiさんと共に探索に出かける事になった。kapiさんとは「以前から探索してみよう!」と言っていた場所があり、今回その周辺を探索する事になった。基本的にアバウトな採集ではあるが、元々雰囲気の良いと思っていた場所だけにkapiさんという“心強いパートナー”が居ると、新たな発見も期待できるかも知れない。・・・とりあえずクヌギ林は多そうなので、適当に車を停めながら確認していく。
ふと何かの気配を感じたので目をやると、アブラゼミが佇んでいた。考えてみればこの数日でニイニイゼミに次いで、アブラゼミの鳴き声も聞こえる様になった。アブラゼミの鳴き声を聞くと“夏本番”といった印象が強い。そんな感じの話をkapiさんと共に話していく。フィールドで話す虫の話は本当に楽しい。
林の中を探索していくと近くの葉にタテハチョウが翅を休めていた。普通だったら近付くと、すぐに飛び立ってしまう所だが、何故かこの蝶は触れる様な距離に近付いても逃げ様としなかった。
探索している周辺は思っている以上に自然が豊かの様で、kapiさんが探索していたすぐ近くからキジが飛び立った。・・・キジはいつも“歩いている”イメージが強いが、飛ぶ時は結構な飛距離を見せる。
少し時間を掛けてクヌギの樹をチェックして行くと、樹液の出ている箇所にカブトムシ♂が付いているのが見えた。更にその近くには樹液を吸いにオオムラサキが飛来していた。個人的にオオムラサキという蝶に神々しさの様なものを感じているので、今年最初のオオムラサキ確認に興奮を覚えた。近くで探索していたkapiさんにオオムラサキが居る事を話すと、kapiさんも興味深くオオムラサキを観ていた。
とりあえずクワガタの姿を確認したいと思ったが、樹液の出ている箇所にはカブトムシばかりで、なかなかクワガタが居ない。・・・やはりカブトムシが出てくるとクワガタは存在感がなくなってしまうのだろうか?そんな中、樹液の出ている洞に小さなコクワ♂が頭を突っ込んでいた。
カブトムシばかりが樹液を占領している中で、頭上数メートルの所に良い感じの洞があり、何となく眺めていると入口の辺りに“存在感”のあるクワガタの姿が見えた。「・・・まさか?」と思い暫く眺めていると、こちらの存在に気付いたのか急に洞の奥へ入っていってしまった。・・・普段だったらあまり気にしない所であったが、その個体の雰囲気から見て「少々いつもと雰囲気が違う...。」と直感したので、思い切って枝伝いに樹を登ってみた。
・・・時間を掛けて、掻き出し棒を使用し格闘を試みたが、洞は思いのほか深い為に“奥の方に何かが潜んでいる”以外の確認は出来なかった。何となくであったが、いつもと違う“只ならぬ雰囲気”を感じていたので非常に悔しい所であるが、無理をしても仕方が無いので諦める事にした。
結局の所、探索する時間も少なく時間切れになってしまったが、帰り際もオオムラサキの集まる非常に雰囲気の良い樹液場所も確認できたので、近い内に今一度の確認を行ってみたいと思う。今回の探索は結果以上に、良い手応えの感じられるものとなった。
成績:コクワ♂×1 カブトムシ♂×2 (確認後、全てリリース) |