2006.08.03(木)
山梨県・東部 11:00AM 晴れ 32℃ (暑い) 同行者:ミヤマ☆仮面さん、ちびミヤマ仮面くん

ミヤマ☆仮面さんと“クワレス”用選手をスカウトすべく、山梨県に行く事にした。例年より長引いた梅雨も明け、朝から真夏の日差しが降り注いでいる。とにかく暑い!・・・ミヤマ☆仮面さんと合流後、とりあえず昼食を取ろうという事になり、どこかの飲食店にでも入るのかと思ったら「ここで食べましょう!」と荷物から弁当を取り出す。何とミヤマ☆仮面さんの奥さんが、私の分まで“お弁当”を用意して下さったのであった。本当に恐縮する次第である。せっかくなのでご馳走を頂く!“ミヤマ☆仮面婦人”の愛妻弁当に舌鼓を打つ!・・・梅雨明け早々、幸先が良い!

2006年、梅雨明け!
2006年、梅雨明け!



お弁当を完食後、山に入る。・・・日差しがない分、いくらか涼しいかと思ったら逆に蒸し暑かった。少し傾斜を登っただけで息が切れる。自分がオジサンである事を実感する。その反面、ミヤマ☆仮面さんは軽快に林道を進んでいく。考えてみればプロと素人では体力に差があって当然である。こうなると少々悔しいので自分も鍛えたくなってくる。

蒸し暑い林床
蒸し暑い林床



林道に入って少しするとミヤマ☆仮面さんはリュックから何やら取り出した。“高濃度・塩水”だと言う。舐めてみるとかなりショッパイ。話を伺うと山にはヤマビルが居るので、この塩水を肌やズボンの裾などに吹きかけるとヤマビルが寄り難くなるらしい。確かに今まで何度かヒルに集られた事がある。家に帰り、血で染まったズボンを見てガッカリした事を覚えている。しかし、これを携帯していれば今後役に立つであろう。流石ネイチャーボーイ!

ヒル対策の高濃度・塩水
ヒル対策の高濃度・塩水



暫くすると靴に何かうごめいている事に気が付く。・・・ヤマビルであった。誰が見てもそう思うであろうが「気持ち悪い!」。すぐに靴からヒルを払い除ける。・・・落ちたヒルは、血(汗)の匂いのする方向に向かって進みだす。腹が立つのでミヤマ☆仮面さんの“高濃度・塩水”を吹きかける。するとヒルはナメクジに塩を掛けた様に縮まってしまった。早速“高濃度・塩水”の効き目を目の当たりにした。しかし、この様なヒルが小さな子供に集ったらと思うと堪らない。やはり小さな子供と山に入る時は、それなりの対策をしなくてはならない。

ヤマビル
ヤマビル


なかなかクワガタに出会えないまま、時間だけが過ぎていく。それなりに雰囲気のありそうな場所を探索していくと、ミヤマ☆仮面さんの息子さんのちびミヤマ仮面が何かを発見した。・・・クワガタパーツだった。彼は目が良い!これからの有望株だ!!

手掛かり発見!
手掛かり発見!



その後、クワガタパーツを発見した周辺を念入りに探索してみると、近くの栗に樹の樹液にミヤマ♀が来ていた。ミヤマが樹液を吸うシーンは、なかなか観る事が出来ないので非常に特をした気分になる。暫く観察した後、ミヤマ☆仮面さんがちびミヤマ仮面を抱え上げ、ちびがミヤマ♀を捕まえた。こうやって見ると“親子での採集”というのも良いものである。

樹液を吸うミヤマ♀
樹液を吸うミヤマ♀



私は少し気になる場所があったので単独で藪漕ぎを行い、その場所へ行ってみる。・・・するとその場所では、もの凄い樹液が出ておりコバエが大量に集まっていた。この甘い匂いから見て台場クヌギと同じ様な印象を受けたので、まさかと思いながら周辺の洞を見てみると...。何か黒くて大きな物体が洞の奥深くに潜んでいる様な気がした。ただ、この時点で懐中電灯や掻き出し棒を持っていなかったので、これ以上の追求は出来なかった。きっと気のせいであろう...。

樹液が噴出す樹
樹液が噴出す樹




探索を続ける内に辺りは暗くなってきた。・・・すると、急に外灯の周りには家族連れが増え始めた。おそらくこの周辺では外灯ポイントとして有名な場所なのであろう。気が付くとちびミヤマ仮面は、アカアシ♀を手にしていた。

山梨県・アカアシ♀
山梨県・アカアシ♀



時間が経つにつれ、外灯周りには更に家族連れが増してきた。その殆どは持っているケースを見た限り、キリギリスを入れる様な籠なので、どちらかというとガチンコな採集者というよりは“夏休みの思いで作り”という感じに窺える。状況としては1つの外灯に1家族という位になってしまったので、場所を変え昼間に探索した場所に行ってみる。するとちびミヤマ仮面が、またしてもアカアシ♂を見つけた。彼の目は複眼なのかも知れない。因みにミヤマ☆仮面さんは、この地域でアカアシ♂を初確認という事だったので、非常に良い確認になったと言う。

山梨県・アカアシ♂
山梨県・アカアシ♂



ちびミヤマ仮面が「うわ〜!!」と叫ぶ!何かと思い見れば、ヤママユガ科の「シンジュサン」が佇んでいた。確かに「うわ〜」と言いたくなる。とにかくデカイ。大人の手の平ほどの大きさである。個人的に昨年の与那国島の展示で見た「ヨナグニサン」に次ぐ大きさに感じる。もしこんなのが懐中電灯目掛けて飛んできたらパニックになるだろう。

シンジュサン
シンジュサン




その後も探索を続けるがライバル達も多いせいか、なかなかクワガタに出会えない。そろそろ夜も更けてきたので切り上げ様かと思い自宅方面に車を走らせた。その後も雰囲気のある外灯はあるものの、どこも家族連れの採集者で賑わっており自分達が確認できる状況ではなかった。その様な中で、ミヤマ☆仮面さんは何かに吸い寄せられるかの様に1つの外灯に停車した。隣の外灯には採集者の影もあったので、正直な所「ここでは厳しいかな...。」と感じたが、次の瞬間、外灯下にミヤマ♂が佇んでいるのが確認できた。ちびミヤマ仮面も大喜び!ミヤマ☆仮面さんも大喜び!!最後の最後でミヤマ♂の確認となった。個体としては決して大きくないかも知れないが、その感動は大きかった。

山梨県・ミヤマ♂
山梨県・ミヤマ♂


成績ミヤマ♂×1 ♀×1 アカアシ♂×2 ♀×2 コクワ♂×1 ♀×2 カブトムシ♂×2 ♀×1
(魔琴:持ち帰りなし)

採集目次に戻る