2006.06.30(金) 福島県・南会津 8:00PM 雨 20℃ 6月も終盤、仕事は忙しいが時期的にクワガタも気になる。仕事を終え自宅に戻る。正直な所、疲れていたので「今からクワガタ探索は厳しい...。」と感じていたが、「もしかするとミヤマが確認できるかも知れない!」とも頭の中では考えてしまう。・・・そう思うと体力は消耗していても車は福島県に向かっていた。
目的地に着く頃には、かなりの雨が降っていた。傘を差していても雨足の方が強く、服はすぐにずぶ濡れになってしまう。疲れている上に雨に打たれては確実に体調を崩すであろう。・・・しかもこういう時に限って着替えを忘れる。濡れた状態で探索を続けてく。とりあえず外灯には多くの蛾が集まっている。雰囲気はあるので、後はクワガタを確認できるかが問題になってくる。
暫く探索を続けて行くと、ある外灯にミヤマ♂の姿を確認する事が出来た。雨足の強い中、ミヤマもずぶ濡れになりながら外灯に飛んできたのだろう。福島県では今年初のミヤマ確認となったので嬉しかった。この為だけにも少々無理をして来た甲斐があった。
本来であればミヤマ確認でテンションが上がる所だが、疲れのせいか達成感の方が強くなってしまった。強烈な睡魔に襲われながらも外灯を回っていく。するといつもながらハルゼミを確認する事が出来る。しかし来る度にその個体数は減っている様で、ハルゼミの発生は終わりに近づいている事を感じさせられる。同じ場所でそこに居る虫の状況で季節の移り変わりを感じる事が出来る。
その後、思う様にクワガタが確認できない中、探索を続けて行くとある外灯にドルクス系の♀の個体が確認できた。翅の雰囲気が一瞬別の種類かと勘違いしそうになったが、コクワ♀であった。
気を取り直して行くと、別の場所でミヤマ♂を確認する事が出来た。ミヤマが確認できるのであれば、個体が大きくても小さくてあまり関係ない。それにしても雨足が強くても、クワガタは雨関係なく飛ぶ様である。
梅雨の時期なので雨は仕方ないが、そこら中に蛙が出まくっている。路面に出てくる蛙や外灯の下に蛾などの虫を狙って来ている蛙。場所によっては外灯に集まる蛾を食べに蛙が集まり、その蛙を食べに蛇が集まり、更にそれを食べにキツネなどの動物が集まって来る。まさに食物連鎖である。それにしても単純な疑問として“蛙は何故、蛾が外灯に集まる習性を知っているのだろう”。外灯という自然界のものではないモノを利用するとは、“生活の知恵”なのか?解らない事がまだまだ多い。
それなりに時間を掛けて探索を続けたが、ミヤマ♂×2頭以外は確認できなかった。雨足は一向に弱まらず、むしろ強くさえなっている。最後に外灯でコクワ♂を確認した時点で、体調もあまり芳しくは無く明日も朝から仕事が入っているので、今回の探索を切り上げる事にした。今回は福島県のミヤマが確認できただけでも大きな収穫であった。
・・・それにしても眠い。途中途中、記憶がなくなりそうになりながら東京に戻る事になった。・・・無理をして体調を崩したら自分が一番辛い事は分っていても、クワガタ観たさに出掛けてしまう。こればかりは仕方が無い事だ。 成績:ミヤマ♂×2 コクワ♂×1 ♀×1 (確認後、全てリリース) |