2006.05.05(金) 関東地方 9:00AM 晴れ17℃ 同行者:あいあんさん あいあんさんより採集にお誘いして頂く事になった。 以前から数回、私が離島で採集した個体をあいあんさんの研究用としてお持ちしていた状況柄、あいあんさんより「今度一緒に採集に行きましょう!」と誘って頂ける事になり、今回の採集同行が実現した。早朝6時30分に都内某所で待ち合わせ。あいあんさんは待ち合わせ時刻に現れた。話を伺うと、あいあんさんは前日から3時間ほどしか寝てないらしい。それでも「大好きなクワガタ採集であれば、しっかり起きられる!」と言う。自分も昨日の山梨採集の帰りに大渋滞に巻き込まれ、帰宅が深夜になり3時間ほどしか寝てないが、思わず寝過ごしそうになってしまった。・・・気合いが足りない。
まずは里山から探索。GWは田植えの時期ということもあって、ほとんどの田んぼで田植えをしている。子供の頃はこの様な場所に住んでいたので、改めて見ていると懐かしさが出てくる。あぜ道に居るサギも懐かしい。
新緑のクヌギ林。空気も美味しく、非常に清清しい。その中であいあんさんと共にクワガタ探索を続けていく。あいあんさんは雰囲気のありそうな場所を見つけると、懐中電灯を持って洞などを確認していく。この様な動作を1つひとつ見ていくだけでも自分にとって良い勉強になる。 (採集風景を加工しています)
洞を覗いてみる。すると洞の中にコクワの亡骸が残っており、あと1ヶ月もすれば非常に雰囲気のある場所だと感じた。 (採集風景を加工しています)
・・・この後、しばらく探索を続けたが洞も乾いた場所が多く状況としては、少々厳しいという事で場所を変える事にした。とりあえず、時間も昼時なので昼食をとる事にした。 ・・・しかし、昼食後の運転は前日2時間程度しか寝れなかった“へっぽこ”にとって、かなりの試練となった。何度もあいあんさんに「大丈夫ですか?」と言われ、その内「運転変わりましょうか?」と言う事になってしまった...。何とかハンドルは死守したものの、あいあんさんにとっては非常に怪しい運転に映ったのであろう。・・・実は所々、記憶が飛んでいたのはナイショだ。
今度は標高を上げてみる。かなり標高を上げるとブナ林が現れた。この状況下だとルリクワガタが採集出来るらしい。自分にとって小型種(高山種)は縁が無かったので、図鑑でしか見た事の無いルリクワが確認できるのであれば興味深い。 (採集風景を加工しています)
暫くすると、あいあんさんが「産卵マークです!」と言われるので観てみると、図鑑で見た事のあるマークが確認できた。小型種なので当然なのだろうが、想像していたより小さなマークだった。随分と乾燥した立ち枯れであるが、あいあんさん曰く「ルリは乾燥した場所にも居る。」との事だった。“へっぽこ”にとっては全てが勉強になる。
その後暫くすると立ち枯れの“小さな穴から顔を出している”謎虫が居たので引っ張り出して、あいあんさんに「これ何ですか?」と尋ねると、あいあんさんは「ルリ!」と言う!まさか小さな穴(脱出口?)から出る間際のルリクワガタ♀だとは思いもしなかったので驚いた。まさに生まれて初めて観たルリクワだった。
立ち枯れの表面側を少し砕いてみると別の個体が現れた。これもルリ♀である。今まで全く興味すら湧かなかった小型種であったが、こうやって見るとメタルに輝く個体は美しい。
その後あいあんさんがルリの♂を確認。♀とは全く違う色をしていて“体色はメタルブルーで脚がオレンジ色”した美しい個体だった。今まで自分はクワガタと言えば“黒い”というイメージだったので不思議な感覚を受けた。
気が付くと日は傾いていた。標高が高いせいもあって随分と気温も下がってきた。ある程度の達成感もあったので、採集を終える事にした。個人的には初の小型(高山)種となったが、普段は狙って採集しに行く種ではないので、もしかするとこれが最初で最後の小型(高山)種採集になるかも知れない。今まで観てきたクワガタとは全く違う雰囲気だったので、非常に勉強になる採集となった。
成績:ルリ♂×2 ♀×2 (魔琴:持ち帰りなし) |