2005.07.29(金) 千葉県・南部 11:30PM 晴れ 27℃ 今シーズンに入って、初めて千葉県へ行く事にした。昨年まで、時間さえあれば千葉県周辺を回っていたのだが、よく足を運んでいた“お気に入りの場所”が、見るも無残な荒らされ方をしてしまったので正直な所、行く気になれなかった。最近はどちらかと言うと遠征が多かったが、今回は房総ミヤマが観たくなり車を走らせた。目的地周辺に着くと外灯下に黒い塊が見えた...。カブトムシ♀だった。
カブトムシが飛来しているのであれば、クワガタもいるかと思い探してみると小さなコクワが確認できた。この後、昨年ミヤマの確認できた場所に行ってみたが、工事車両が多く入っており、どうやら周辺の林を伐採する様である。・・・これでまたミヤマの確認できる場所が減ってしまった。
それにしても外灯下には、カブトムシだらけである。何か黒い塊があってもその殆どがカブトムシである。
外灯下にいると次々にカブトムシが飛来する。状況からみると、どうやらミヤマの時期を過ぎてしまったらしい...。カブトムシ以外の甲虫が見当たらない。大きな羽音で飛んで来て、ひっくり返ってガサガサともがいている...。
何か赤い物体が見えたのでノコかと思い、車を止めて確認してみると、赤いカブトムシ♂だった。外灯ごとにカブトムシが落ちている。車から見てカブトムシだと分かっても、拾う気になれず“採集カウント”しないで流していく。
車に戻り発車しようとした時、フロンドガラスに何か光るものが見えた。ヘイケボタルだった。気が付けば今年初のヘイケボタルの確認となる。久しぶりに観た“風情のある光”に癒される思いであった。暫くそのまま観ていたが、その内飛んで行ってしまった。
・・・と、ヘイケボタルの光で癒されたと思ったのもつかの間、近くでガサガサと音がするので懐中電灯を当ててみると、何と3頭ものカブトムシが確認できた。今までに経験が無いほど“カブトムシだらけ”である。
あまりにもカブトだらけなので少々場所をずらしてみると、やっとノコ♂が確認できた。
どうしてもミヤマが確認したいので、少々標高を上げてみた。外灯下にうごめく物体がいたので良く観るとサワガニであった。確か昨年もこの周辺でサワガニを観たが、青い個体だった。大阪では赤い個体をよく目にしたが、この周辺では青が流行っているのだろう...。
ある外灯に着いた。ここは2年ほど前にミヤマ♂を確認していた場所だったので期待していた。懐中電灯を当ててみると、今年もミヤマ♀が確認できた。ある意味、自宅から一番近い場所になるので貴重な場所になる。ミヤマが確認できる事は本当に嬉しい。
上記の個体のすぐ近くに別のミヤマ♀が確認できた。更にもう1頭の♀も確認でき、この外灯に♀3頭集まっていた。周辺の外灯にはカブトムシばかり集まっているのに、この外灯のみミヤマが集まっている。何か違いはあるのだろうか?
♀ばかりなので♂も居ないものかと探していると、低い草の枝先にミヤマ♂の姿が確認できた。結局この外灯のみミヤマが4頭集まっていた事になる。この外灯のみミヤマという部分が不思議な感覚であるが、良い個体が確認できて良かった。
数年前から足を運んでいる場所であるが、近くて似通った場所でも“居る場所と居ない場所”がある程度ハッキリしている感がある。標高の違いかと思ったが、少し離れた場所の外灯にはカブトムシが集まっている...。外灯の光源の違いなのだろうか?それとも山の北向き南向きなども関係しているのだろうか?単なる発生場所の違いなのかも知れないが、今後も出来る限り足を運んで“へっぽこ”なりに調査していければと思う。 成績:ミヤマ♂×1 ♀×3 ノコ♂×1 コクワ♀×1 カブトムシ♂×6 ♀×3 (確認後、全てリリース) |