2005.07.16(土) 山梨県・西部 11:00PM 曇り 21℃ 本来であれば、この3連休は沖縄県・石垣島へ行くつもりだった...。しかし、大型の台風5号が八重山列島を直撃するルートだったので、2日前に全てキャンセルした。元々ハイシーズンという事もあり、料金設定が非常に高かったのである意味良かったと思っている。6月の沖永良部島遠征〜7月の対馬遠征まで大雨にやられているので、この台風直撃が見えているのであればキャンセルは妥当だろう。それにしても完全に“雨男”と言えるだけの実績を作ってしまった...。
予定がなくなってしまったので家でノンビリしようと思っていたのだが、どうも落ち着かず気が付いたら山梨県へ車を走らせていた。夜も遅い事もあって、渋滞も無くすんなり山梨に入れた。とりあえず以前から回っていた樹液ポイントに行ってみる事にした。林道に入ると、すぐに他の採集者が居た。やはり有名な産地なので、採集者の数も非常に多い。時間帯は日付が変わろうとしているにも拘らず、多くの懐中電灯の光が林内を照らしている。そんな中で台場クヌギをとりあえず確認していくが、樹液にはカブトムシしかいない。クワガタはコクワすら見つからない...。
点在する台場クヌギを確認していくと、中には数年前とは全く違う形になってしまった台場クヌギがあった。以前、多くの樹液が出ていた樹木が数年の間で枯れるほど痛めつけられている現状は、非常に悲しい。その他にも切り倒されてしまった台場クヌギもあった。何かトラブルがあったのかも知れない...。
それでも独特の甘い香りの漂う樹木も多い。ライトを照らす前からガサガサ音が聞こえるので、また大量のカブトムシかと思い照らしてみると、ミヤマカミキリが辺りを走り回っている。足早に逃げる♀を追いかける♂、そこに横槍を入れる別の♂。暫く様子を窺っていると、ミヤマカミキリにも“樹液ドラマ”があるものだと感じる。それにしても数が多すぎる。
何となく懐中電灯をつけていると、その光に向かってノコ♂が飛来した。今まで懐中電灯に向かって蛾は飛んできた事があったが、クワガタは無かったので少々驚いた。
その後、数箇所回ってみたが採集者も多く以前から確認していた樹木は、ことごとく故意に傷が付けられていた。確かに樹液は出るのだろうが、そこに奥深さは見い出せないと思う...。
山梨県を探索するのであれば、林道沿いのありきたりのポイントでは成果は出せないだろう。それと場の荒れ具合には、本当に悲しいものがあった。クワガタの姿を確認できても、素直に“楽しい”という感情になれなかった。何というか、今回は色々と考えさせられる部分が多かった。採集スタイルというのは人それぞれであるが、樹木を傷つける様な採集方法だけは勘弁して欲しい...。 成績:ノコ♂×1 スジ♀×1 コクワ♂×1 カブトムシ♂×8 ♀×1 (確認後、全てリリース) |