2007年年4月1日より、神津島動植物の保護に関する条例第4条第1項、第5条第2項及び同条例施行規則第4条第2項に基づき、ミクラミヤマクワガタは採集禁止となりました。下記、採集記は規制以前のものです。 |
2005.05.15(日)へっぽこ遠征in伊豆諸島(3日目)
昨日の天気予報では寒いと言っていたが、天候は3日間の中で一番良い。風もそれほど吹いておらず、気温も上がってきている。海も今日が一番美しい。本当に東京の海なのだろうか?
しかし、
残り僅かな時間で、出来る事をやっておきたい。とにかく原付を流す。気持ちとしては最後にワンチャンス欲しいと思った。すると林道を横切る“黒い影”が見えた...。 「そうだ!神津島には神様が住んでいるはず!」・・・もう神頼みだ! 「頼む!!頭胸部赤黄紋型であってくれ〜!!」(さり気なく無謀要求) ・・・“へっぽこ”らしい幕切れだった。
残念ながら時刻は9時40分を示している。レンタバイク屋に原付を返却し、ホテル神津館まで徒歩で戻る時間を考えると、制限時間いっぱいであった。山を下りる前に、昨日採集したミクラミヤマ♂1頭と亡骸2頭を山にリリースした。人によっては、もったい無いと感じられる方もいると思うが、自分は現地でクワガタを確認できればそれで満足してしまう事が多い。何と言うか“自分にとっての楽しみ方”で楽しめれば良いと思う。
急いで山を下りてレンタバイク屋へ向かった。なんだか慌しくなった最終日であったが、レンタバイク屋のご主人やホテル神津館の女将には、本当に良くして頂いた。この様な島内での温かい「ふれあい」も旅先ならではだろう。特にレンタバイク屋は、かなりの無理を聞いて頂き感謝している。お蔭でこの神津島遠征が数段楽しいものになった。
ジェットフォイルが来る多幸湾に10時30分には到着した。周辺は特に食事の出来る場所もない。と言うか、全く何もない場所である。元々の予定であれば、あと3時間は山に居る事が出来ただけに気分も沈み気味である。こういう時は時間が経つのが遅い。・・・ひたすらジェットフォイルの到着を待ち続けた。 結局、ジェットフォイルが島を離れたのは自分が多幸湾に到着後、1時間半以上待った12時過ぎだった...。 いよいよ神津島ともお別れだ。遠征終了のこの瞬間は、ある種の寂しさを感じる...。
海の時化の為、帰りのジェットフォイルは式根島や大島には寄らず、竹芝桟橋まで直行便となった。来る時は4時間掛かった航海も直行だと2時間半で竹芝に着いた。竹芝に着いた途端、激しい雷雨に見舞われた。やはり強い寒気が入り込んでいるのが原因らしい。神津島でもこの寒気にかなり苦しめられたが、予定通りに行かないのも「自然相手」として受け止め、今回叶わなかった事はまた次の機会への楽しみとしてとっておきたい。 今回の“東京都の離島”神津島遠征は、初めて観る「ミクラミヤマ」を確認でき堪能できるものとなった。 成績:ボ〜ズ |