2004.09.12(日) 愛知県・西部 11:00AM 晴れ 30℃ (暑い) 愛知県に行ってみた。とりあえず「腹が減っては、なんとやら」で、名古屋で食事を取りたいと思った。せっかくなので名古屋らしい食事をしたい。
名古屋といえば味噌系と思ったが、以前来た時に「矢場とん」で味噌カツを食べていたので、今回は「きしめん」と「どて焼き」を食べる事にした。・・・「矢場とん」にしておけば良かった。
食事はさておき、時間がもったい無いので探索に出掛ける事にした。もちろん事前の情報は全く無い。この様な時は可能性の高い、ヤナギを探す事にしてみた。河川敷にて探索を始めるとすぐにヤナギの群生を確認出来た。近くに行ってクワガタを探す事にした。
すぐに目に入って来たのは、クワガタでは無くカニであった。相当な数が確認で出来る。ヤナギの洞という洞は、カニに占領されている。中には樹液の出ているヤナギもあったがタテハチョウのみの確認となった。
この周辺はかなりのヤナギが群生しているが、結局クワガタの姿は確認出来なかった。カニも多かったが、ここでの最大の敵は「蚊」であった。気が付くと数10匹という蚊が体の周りにまとわり付いている。当然かゆい。それにしても蚊の数が半端ではない。逃げる様に立ち去った...。
この後も暫く探索したが、地元の採集者がヤナギを斧で叩いている光景を目にしたのでクワガタは居る様である。それにしてもどこへ行っても尋常ではない数の蚊に悩まされた。せっかくの愛知県でコクワすら確認する事の出来ない“へっぽこ”ぶりを発揮してしまった。・・・情けない。
愛知県での完敗に対して、東京に戻る途中で探索したくなり、静岡県のポイントに足を運んでみた。前回6/20に来た時よりも大分、秋の色合いが濃くなっている。
前回に比べると大分涼しくなっており、ヤナギの樹液もあまり出ていない感がある。それでも僅かなヤナギの樹液にコクワが集まっている。ヒラタはもう確認出来ないのであろうか?
いくつかヤナギを確認していくと、比較的樹液の出ているヤナギがあり洞も多く確認出来る。その1つにクワガタの大顎が覗いている洞があった。暫く手を出さずに観察してみた。盛んに洞の入口付近の樹液を舐めている様である。採れる採れない関係なく、クワガタの自然な姿を観察するのは本当に楽しい。
更に観察していると自ら這い出てきた。ヒラタ♂であった。せっかく出てきたので確保しようとすると慌てて洞に戻ろうとしたが、その前に採集する事が出来た。更にその洞のすぐ上にも、比較的大きな洞があるので覗いてみると...。
画像では判りづらいかもしれないが、ヒラタ♂♀のペアが居る様である。確認の為取り出してみる。・・・この様な洞の中に入り込んでいるドルクス系は取り出すまでに、かなり時間が掛かる。自分の洞からクワガタを掻き出す方法は、針金1本での作業になる。基本的に確認後は元の場所に戻すので、傷をつけない様に心掛けている。
かなり時間が掛かったが、何とか取り出す事が出来た。やはりヒラタ♂♀であった。例え静岡県周辺では普通種であっても、東京の東部に住む“へっぽこ”にとって、「ヒラタと言うクワガタは普通種ではない。」感情がある。洞に居るヒラタというだけで夢中になり、時間の経過も忘れてしまう。気が付くと先程の愛知県同様、大量の蚊がまとわり付いていた。
夕暮れが近いという事もあって僅かな時間の探索となったが、数頭のヒラタを確認できて非常に楽しめた。また来年も会う事が出来る様に、元の洞に戻した。
今回の探索は、愛知県でのクワガタ探索が未確認で終わった事が残念であった。せめてコクワでも確認出来れば良かったが“へっぽこ仕様”という事で、次回があればクワガタの姿を確認したい所である。それにしても蚊の数は思い出すだけでゾッとする。それこそ3桁近くがまとわり付いていたと言っても過言ではないほど多かった。それでも静岡県ではヒラタが確認できた事で、それほど辛いとは感じなかった。先日の神奈川県での出来事で、色々と自分なりに考えさせられたが、「自分も楽しく、他の採集者にも迷惑を掛けず、尚且つHPも楽しんでもらえる方向性」が出来ればと思う。 成績:ヒラタ♂×3 ♀×1 コクワ♂×2 (確認後、全てリリース) |